全国17都府県のコンビニエンスストアで今月、偽造クレジットカードとみられるカードが使われ、現金自動預払機(ATM)から計約14億円が一斉に引き出されていたことが22日、捜査関係者への取材でわかった。いずれも南アフリカの銀行から流出したカード情報が悪用されたとみられる。警察当局は、背後に大規模な国際犯罪組織があるとみて捜査する。
捜査関係者によると、ATMを設置した銀行側が15日午後、都内のコンビニATMで偽造とみられるカードによる不審な引き出しを確認。その後、17都府県でも同様の引き出しがあり、合わせて約14億円が引き出されたことがわかった。引き出しは数時間内に集中しており、銀行側が出金停止策を試みたが間に合わなかったという。
ATMの取引記録には南アフリカの銀行が発行するクレジットカード情報が残っていた。ハッキングやスキミングで流出した情報を基にカードを偽造した可能性が高い。警察当局は、100人以上の「出し子」が連携して引き出したとみて、多額窃盗事件として捜査。国際刑事警察機構(IPO)を通じ、南アフリカ当局とも連携する方針。
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