2016年6月3日(金) 【特集】
卵子・精子の若返えりの手段として、細胞内のミトコンドリアにエネルギーを与え、増加・活性を促す「イースタティックミネラル」という成分が注目されています。
細胞内のミトコンドリア量の増加を確認
イースタティックミネラル配合のサプリメント成分を用い、マウスの経口摂取による細胞内のミトコンドリア増加量を比較しました。
サプリメント成分を摂取したマウス(右側)には、摂取していないマウス(左側)と比べ、赤く着色したミトコンドリアが多く、増加を確認することができました。このことにより、イースタティックミネラル配合のサプリメント成分が細胞内のミトコンドリアの増加を促すことが明らかとなりました。
臨床試験でも効果を証明
イースタティックミネラルを配合するサプリメントを用い、DNAにおける酸化状況の抑止、抗不妊についての臨床試験を行いました。
36名を対象に1日1回、30日間摂取してもらい、使用前後で細胞の酸化ストレスに関わる尿中の「8-OHdG」と細胞寿命の素に関わる血中の「ヘルパーT細胞サブセット(以下Th2)」の増加を比較しました。
その結果、「8-OHdG」と「Th2」ともに有意な低下を確認することができました。このことにより、イースタティックミネラルは細胞内部の酸化環境を改善し、不妊対策における受精卵の免疫排除を妨げることに有効であることが明らかとなりました。
精子の活動率が改善
同時に男性被験者に関しては、精子の活動に関して比較調査をしました。
実際にイースタティックミネラルを摂取した、40代前半の男性の精子を比べたところ、摂取前と比べて量が多く、活発な動きをしていることを確認できました。
卵子・精子には多くのミトコンドリアが必要、その理由とは?
エネルギーを多く必要とする細胞ほど細胞内のミトコンドリアの量が多く元気である必要がある
心臓細胞同様に卵子や精子は多くのエネルギーが必要とするためミトコンドリアの量は他の細胞に比べ10倍以上必要。
卵子、精子の質=ミトコンドリアの質
「採卵してもグレードが低い」「受精しない」「着床しても流産してしまう」「精子の運動率が悪い」を改善するには卵子、精子の質を改善する必要があります。
卵子の質が悪い例
卵子の質が悪い例としてこんなことがあります。
体外受精の場合、女性は卵子をhMG注射などによって無理矢理成熟させ、採卵を行います。そして採卵によって得られたグレード(質)の良い卵子を選別し、精子と受精させます。
体外受精の場合、女性は卵子をhMG注射などによって無理矢理成熟させ、採卵を行います。そして採卵によって得られたグレード(質)の良い卵子を選別し、精子と受精させます。
本来であれば受精後、胚分割を繰り返しある程度に育ったところで子宮に戻し着床させます。しかし、体外受精の失敗の多くは「胚分割が止まってしまう」「着床しても胎児の発育が止まってしまう」事にあります。
これが質の悪い卵子の大きな特徴です。
精子の質が悪い例
運動率が悪く受精まで到達できない。
奇形精子の割合が高い。
卵子や精子のエネルギー源であるミトコンドリアが弱っている事が原因
卵子も精子もそうですが、これらは単一細胞として生きています。
私たちの体はいくつもの細胞からなり、肺や腸からエネルギーを取り込み活動に役立てています。しかし、卵子や精子の様な単一細胞は、その細胞の中だけでエネルギーを自給自足しなければなりません。
イクラからふ化したばかりの鮭の赤ちゃんもお腹に栄養の詰まった大きな赤いものがついていますよね。これはまだ餌を取れないため、そこから栄養を取りエネルギーに変えるのです。
卵子や精子も同じでミトコンドリアという小器官がエネルギーを作り出し、卵子は胚分割して着床し胎盤から栄養をもらえるまでの間、自給自足をするのです。
精子は卵子までたどり着き卵子の外幕を破り受精するまで泳ぐ力をミトコンドリアから得ています。
電子を多く含む食品でミトコンドリアが元気になる仕組み
ミトコンドリアは電子を多く含む食品から電子を取り出しミトコンドリアの外膜に取り込みエネルギーを生み出す。
これがATP回路だ。
これがATP回路だ。
ミトコンドリアが弱る、減る原因
卵子の老化、精子の老化は、ここ2,3年の間に多くの人々に認知されるようになった。
30代女性の場合は不妊症の初期検査である「AMH検査」の数値が3.5ng/mlを下回ると、上質な卵子を採卵することが難しくなると言われています。
一方男性の場合、老化した精子は単一細胞である精子のエネルギー源であるミトコンドリアの機能が悪く、卵子に到達できる力が弱っていることが多い。
簡単にいうと老化した卵子や精子は燃料が不足した車のような状態をイメージすると良いでしょう。
何故、それでは何故ミトコンドリアが減ったり弱ったりするのでしょうか。
その原因は「老化」にあります。
人の細胞自体は周期的に生まれ変わりますが、生まれ変わっても老化した細胞が分裂を行なうため、老化した細胞が生まれ変わるのです。
「老化」とはクギが酸素に触れて錆びるように「酸化」した状態をいいます。
ミトコンドリアを増やし活性化することで卵子と精子は若返る
卵子や精子のミトコンドリアの機能を回復させるにはイースタティックミネラルというミネラルの配合されたサプリメントを使うことが一般化されつつあります。
日本では薬局やインターネットで購入することができます。
イースタティックミネラルは卵子や精子内のミトコンドリアに対し、ミトコンドリアがエネルギーを生産する際に必要な電子を供給し、エネルギー生産能力を高めます。
AMH検査が基準値よりも低い女性や、精子の運動率が極度に低い男性に適しており、とりわけ30歳以上で不妊治療されている方々には広く愛用されています。
またミトコンドリアを増やす方法としては、特にサプリメントの摂取ではなく「有酸素運動」と「少食生活」がすすめられます。
イースタティックミネラルのビタミンCやコエンザイムを超える酸化還元力(抗老化力)
今までの若返り成分といわれるものは、ビタミンCやコエンザイムといった「抗酸化成分」がほとんどでした。
「抗酸化」とは、すでに酸化・老化してしまった細胞を「これ以上酸化・老化させない」ということを意味します。
さらに吸収されずに余った抗酸化成分は、「酸化物」となり一転して逆効果を与えてしまうことが懸念されています。
イースタティックミネラルの「酸化還元力」は、「抗酸化」よりさらに一歩進み「酸化を還元=甦らせ、若返らせ」て、ミトコンドリアの活動を活発化させることが大きな特徴です。
また、イースタティックミネラル自体に酸化を還元する能力を備えているため、他の抗酸化成分のように「酸化物質」に変わることはありません。
それによりこれまでクリニックなどで推奨販売されていた海外サプリメントのDHEAなどから国産成分のイースタティックミネラルをすすめる医師も増えてきています。
卵子、精子の老化対策が不妊治療成功率の向上のカギを握る
日本でも深刻的な問題である「晩婚化」。
これまでの抗老化医療は進化を続け、すでに老化を還元する域に達している。高齢出産は時間とともにその出産確率を減らしていく。
イースタティックミネラルは不妊治療の分野においてミトコンドリアに対し「抗老化」から「老化還元」という次のステップに進んだ注目すべき成分である。
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