故スティーブ・ジョブズ氏から受けた、CEOとしてのアドバイスとその効果を、ペプシコーラで知られるPepsiCoのインドラ・ヌーイ最高経営責任者(CEO)が明かしました。
ジョブズ氏が新米CEOに贈った言葉
ヌーイ氏は、2006年にPepsiCoのCEO就任当時、スティーブ・ジョブズ氏から受けたCEOとしてのアドバイスを語りました。
ヌーイ氏は当時、ジョブズ氏のことを知らなかったそうですが、共通の知人がいたのが縁で、ジョブズ氏がAppleのオフィスに彼女を招きました。
ジョブズ氏は、2時間にもわたって、多くを語ったそうです。短気で怒りっぽい気分家として知られるジョブズ氏から、ヌーイ氏へのアドバイスは「かんしゃくを起こせ」というものでした。
ジョブズ氏の助言「かんしゃくを起こせ」
ヌーイ氏は、ジョブズ氏の以下の言葉を振り返ります。
周囲の人がしていることが気に入らず強い感情を持ったら、かんしゃくを起こしなさい。物を投げなさい。周囲の人々は、あなたが強い感情を持っていることに気付くから。
のちに彼女は、ジョブズ氏と仕事をしていた代理店の担当者から、キャンペーンや製品デザイン案が気に入らなかったジョブズ氏が、紙を部屋の反対側まで投げつけ、徹夜で作業させた、という話を聞きました。
ヌーイ氏は、ジョブズ氏のアドバイスを取り入れ、自身を変えました。「私はそれまでとは違って、言葉を選ばずに話すようになり、少し大きな声を出し、机を叩くようになりました」
そして、その効果について「それは効果的でした。私がしていることへの情熱を示すことができました」と語っています。
ヌーイ氏が率いるPepsiCoは、安全性に懸念が指摘される人工甘味料のアステルパームの使用をやめるなど、消費者の健康志向に応える戦略が功を奏し、業績を伸ばしています。
彼女は、Fortune誌が選ぶ「ビジネス界最もパワフルな女性」の2014年版で3位に選ばれるなど、力強い女性リーダーとして注目を集めています。
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