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この記事は何?
ほとんどタイトル通りです。
順番に読み進めていけば簡単なWebページが表示できるレベルのWebブラウザを作ることができるように執筆していく予定です。
またアルゴリズムだけをなるべくわかり易く解説していきたいので、記事内で紹介するコードは誰でも読める程度の擬似コードです。
自分で実装したい方は、面倒かもしれませんがそれぞれの言語に翻訳してください。
順番に読み進めていけば簡単なWebページが表示できるレベルのWebブラウザを作ることができるように執筆していく予定です。
またアルゴリズムだけをなるべくわかり易く解説していきたいので、記事内で紹介するコードは誰でも読める程度の擬似コードです。
自分で実装したい方は、面倒かもしれませんがそれぞれの言語に翻訳してください。
必要な知識としては:
- HTML/CSSが困らない程度に読める
- やる気
これだけです。
(あとこれはただの宣伝ですが、個人的にWeb ブラウザを作ってるので(http://github.com/maekawatoshiki/naglfar) スターをつけてもらえると喜びます)
いろいろとパースする
Webページは基本的にHTMLで書かれていますね。あとCSSも。
HTMLもCSSもそのままではただの文字列であって扱いづらいので、パーサを通してDOMノードを作りましょう。
コンパイラなどを作ったことがある方なら ただの字句解析器みたいなものか と思われるかもしれませんが、ここでは知らない人のためにちゃんと説明しようと思います。
HTMLもCSSもそのままではただの文字列であって扱いづらいので、パーサを通してDOMノードを作りましょう。
コンパイラなどを作ったことがある方なら ただの字句解析器みたいなものか と思われるかもしれませんが、ここでは知らない人のためにちゃんと説明しようと思います。
HTMLのパース
たとえば以下のようなHTMLがあるとします。(以後、このサンプルを元に解説を進めます)
とりあえず一文字目から、一文字ずつ読み進めてみましょうか。現在
^
の位置にある文字<
を読んでいます。
HTMLで
パーサもそのとおりに実装していきましょう。
今読んでいる文字が
また
また当然ですが、
「
<
が見えたら、それはタグであるとすぐにわかりますね。パーサもそのとおりに実装していきましょう。
parse_nodes
という関数にパース処理を任せます。今読んでいる文字が
<
ならparse_element()
にタグの処理を渡し、<
でなければ、それはテキストだということなのでparse_text()
に処理を渡します。また
parse_(element|text)
は処理した結果を返してくるでしょうから、それをnodes
に追加していきます。また当然ですが、
parse_nodes
内部のループは文字列の終端にたどり着くか、</
に到達するまでの間継続します。「
</
に到達するまで」というのが現時点ではいまいちよくわからないと思いますが、後ほどということで。
要素のパース
parse_element()
の中ではタグの名前やアトリビュート、要素の中身を解析していきますが、この記事では簡単にするためにタグの名前と要素の中身だけを処理することにします。したがって、<div>aaa</div>
は扱えますが<div style=''>aaa</div>
はダメだということです。
さて、
現在読んでいる文字を一つ飛ばしましょう。(ここからのコードはすべて
<
の次には何が来るのかというと、タグの名前ですね。現在読んでいる文字を一つ飛ばしましょう。(ここからのコードはすべて
parse_element()
の中身です)
以下のように、
^
がh
を指すようになりました。
すると現在読んでいる文字はタグの名前の一文字目となります。タグは英文字が連続したものなので、英文字が続く限り読み進めていきます。
タグの名前が終われば
>
が来ます。飛ばしましょう。
タグをひとつ読み終えましたね。
ここからは要素の中身を読んでいきます。
まず、以下のように
まず、以下のように
parse_nodes
を実行します。
そして、
</
を飛ばして、タグの名前を飛ばして、>
を飛ばせばいいですね。
要素についての情報はすべて揃いました。あとは返せば
parse_element
の中身は終わりです。
...
ちょっとついていけなくなった方もいると思います。
さきほど、「
さきほど、「
</
に到達するまで」という条件の説明を後回しにしていましたが、それがここで重要になってきます。
上のHTMLで
nodes = parse_nodes()
とすると、parse_nodes
は<
を見つけてparse_element
を呼んで<body>
を読み始めます。<body>
を読み終わったparse_element
はnodes = parse_nodes()
を実行して、parse_nodes
はparse_text
を呼んでhello
というテキストを読み込みます(テキストの処理は後ほど)。
テキストを読み終えると、
</body>
に到達しますよね? するとparse_nodes
内のループで「</
に到達するまで」という条件がtrue
になってループを抜けます。そしてparse_element
は</body>
を飛ばして、完成した要素を返します。
この説明じゃちゃんと伝わったのかよくわかりませんね(コメントいただけるとうれしい)。
つまり再帰的に動作するということです。関数がどう呼び出されるかを書き出してみると理解しやすくなるかと思います。
つまり再帰的に動作するということです。関数がどう呼び出されるかを書き出してみると理解しやすくなるかと思います。
テキストのパース
テキストのパースは簡単です。テキストはタグ(要するに
<XXX>
の<
という文字)に到達するまでの文字列だと言えるので:
となります。
ここまでのまとめ
ここまでで説明に使ったコードをまとめます。
少し発展
ここまでで説明したパーサだと、
閉じタグの必要ない要素は定義されているので比較的簡単に対応できます。
処理したい場合
img
などの閉じダグの必要ない要素を処理できませんが、閉じタグの必要ない要素は定義されているので比較的簡単に対応できます。
処理したい場合
parse_element
を以下のようにします:
また今回作ったパーサだと空白文字を飛ばすことや、エラー時の処理などを完全に省いているので実用には耐えません。
興味を持った方はBlinkやServoなどの実装を読んでみることをおすすめします。
興味を持った方はBlinkやServoなどの実装を読んでみることをおすすめします。
CSSのパース
この章は後で書きますが、
CSSの言語仕様は検索すればすぐに見つかるので、早く作りたい!という方は各自お願いします。
CSSの言語仕様は検索すればすぐに見つかるので、早く作りたい!という方は各自お願いします。
レンダーツリー
レンダーツリーは、スタイルの適応されたHTMLのノード、つまり視覚的な情報を持った矩形が表示される際と同じ正しい順番で並んだものです。
まずはHTMLのノードに、スタイルシートで指定した属性を適応させていきましょう。
まずはHTMLのノードに、スタイルシートで指定した属性を適応させていきましょう。
.....
レイアウト計算
Block要素
Inline要素
画面への表示
... sorry, coming soon.
参考になりそうなサイト
ブラウザのしくみ 最新ウェブブラウザの内部構造: https://www.html5rocks.com/ja/tutorials/internals/howbrowserswork/#Parsing_general
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