Pages - Menu

Pages - Menu

Pages

2020年1月14日火曜日

Python&Djangoのオンラインプログラミングスクール用テキスト

https://akiyoko.hatenablog.jp/entry/2018/06/17/182651
勉強の為にシェアしました。

1.Python 3 をインストール
Q.Python 3 のバージョンは何を選べばよい?
A.3.5 系でも 3.6 系でも Django 2.2 を使う上では特に問題ないと思いますが、3.7 系の最新安定版(現時点の最新版は「3.7.5」)を選ぶのがよいです。Python のバージョンの違いについては以下を参考にしてください。

(参考)
Q.Python 3 はどうやってインストールすればよい?
A.Python 公式サイト からダウンロードしてインストールするのが一番簡単です。macOS の場合は、Python のバージョンが簡単に切り替えられるように Pyenv というツールを使ってインストールすることをオススメしますが、やや手順が面倒になります。『現場で使える Django の教科書《基礎編》』の付録では Pyenv を使ってインストールする手順についても説明しています。
Q.venv とは?
A.仮想環境作成モジュールです。Python 3.3 以降では「venv」が標準で付属しており、Python 3.5 以降は仮想環境を作成するのに(「virtualenv」や「pyvenv」ではなく)「venv」が推奨されています。 *10
Q.pip とは?
A.Django などの Python パッケージをインストール・アンインストールするためのパッケージ管理ツールです。Python 3.4 以降では「pip」が標準で付属しています。 *11

2.PyCharm をインストール
Q.なぜ PyCharm を使うの?
A.開発しやすいのが一番の理由です。そのほか、「venv」(仮想環境を作成するためのモジュール)や「pip」(パッケージ管理ツール)に詳しくなくても PyCharm の画面をポチポチ操作するだけで仮想環境を作れたり、ライブラリをインストールしたりできるので、初心者にも優しいツールになっています。
Q.初期設定は?
A.PyCharm は「out of the box(箱から取り出してすぐに使える、難しい設定などは一切なしで使える)」というのが大きな魅力のひとつですので、インストール直後の状態でほとんどそのまま使えます。より開発しやすくするための最低限の設定については、拙ブログの過去記事「 PyCharm のオレオレ最強設定 - akiyoko blog」を参考にしてください。

3.PyCharm プロジェクトを作成
Q.PyCharm プロジェクトを作成するときに何を指定すればよい?
A.ワークスペースのディレクトリのパス、仮想環境のディレクトリのパス、Python のベースインタープリタのパスを指定します。ワークスペース以外はプロジェクト作成後でも指定できますが、プロジェクト作成時に済ませておくことをオススメします。
Q.ワークスペースのディレクトリは何を設定すればよい?
A.私はデフォルトのディレクトリを使っています。macOS であれば「~/PycharmProjects/」がデフォルトのワークスペースを配置する場所になります。
Q.仮想環境のディレクトリのパスは何を設定すればよい?
A.デフォルトのまま、プロジェクトが作成されるディレクトリ直下に「venv」という名前のディレクトリを作ればよいでしょう。
Q.Python インタープリタのパスは何を設定すればよい?
A.macOS であれば「which python3」で表示されるパス (*12)、Windows であれば「where python」で表示されるパスを指定します。
Q.Django をローカルPC にインストールするのはなぜ?
A.以下の理由があります。
  • Django に同梱されている django-admin.py(Django 管理コマンドユーティリティ)でプロジェクトのひな形を作るため
  • プロジェクトのひな形作成時に生成される manage.py(プロジェクト管理コマンドユーティリティ)でアプリケーションのひな形を作るため
  • PyCharm 上で Django モジュールへのコードジャンプができるようにするため


以降で、無料版 PyCharm で Django 開発環境を構築するまでの手順を実際に進めていきます。なお、私の環境は macOS 10.13(High Sierra)でそれを前提に進めていきますが、Windows 環境でも問題なく進められると思います。


1.Python 3 をインストール

Python 公式サイト から Python 3 をインストールします。
なお、macOS にはデフォルト状態では Python 2.7 が入っています。Windows 10 の場合は Python はインストールされていないと思います。
https://www.python.org/downloads/ から、インストーラをダウンロードします。
f:id:akiyoko:20180617173533p:plain

インストーラをダブルクリックしてインストールします。
f:id:akiyoko:20180617174009p:plain:w400
macOS の場合は自動的に PATH に指定されますが、Windows の場合はインストーラ実行時に「Add Python 3.6 to PATH」をクリックして PATH に追加します。
f:id:akiyoko:20180617174021p:plain:w350

今回の場合では、macOS では「python3」として実行できるようになります(Windows の場合は「python」)。

(macOS 10.13 の場合)
$ python3 --version
Python 3.6.5

$ which python3
/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/3.6/bin/python3
(Windows 10 の場合)
> python --version
Python 3.6.5

> where python
C:\Users\akiyoko\AppData\Local\Programs\Python\Python36-32\python.exe
 

2.PyCharm CE をインストール

https://www.jetbrains.com/pycharm/download/ から、Community 版である「PyCharm CE」のインストーラをダウンロードします。
f:id:akiyoko:20180617174742p:plain

インストーラをダブルクリックしてインストールを完了させます。


PyCharm CE を起動すると、いくつか初回設定を選択する画面になりますが、こちらは自分のスタイルに合わせて適宜選択します(後で変更し直すこともできます)。
なお、最初に出てくるキーマップ(keymap scheme)は、以前から使っているユーザーであれば「Mac OS X 10.5+ keymap」がよいかと思います。PyCharm 公式ショートカット一覧(Windows版 / Mac版)も非常に役立ちます。
f:id:akiyoko:20180617174858p:plain:w500
f:id:akiyoko:20180617174913p:plain:w500
f:id:akiyoko:20180617174927p:plain:w500
f:id:akiyoko:20180617174940p:plain:w500


3.PyCharm プロジェクトを作成

PyCharm プロジェクトを作成するには、PyCharm 起動後に「Create New Project」をクリックします。
f:id:akiyoko:20180617175016p:plain:w400
次の内容を入力してプロジェクトを新規作成します。
この際、「Virtualenv」を指定することで、プロジェクトごとに仮想環境が作成されます(仮想環境のディレクトリ名は「venv」としています)。 *13
項目設定値
Location:「/Users/akiyoko/PycharmProjects/mysite」
New environment using:「Virtualenv」
Location:「/Users/akiyoko/PycharmProjects/mysite/venv」
Base interpreter:「/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/3.6/bin/python3」(「which python3」の実行結果をコピー&ペースト (*14))
f:id:akiyoko:20180617175028p:plain
PyCharm プロジェクトが作成されました。
f:id:akiyoko:20180617175045p:plain

「Preferences」(⌘ + ,)から「Project Interpreter」を開き、下部の「+」ボタンをクリックして、Python パッケージをインストールする画面を開きます。
f:id:akiyoko:20180617175102p:plain
例えば、「Django」を検索して、現時点の 2系の最新版である「2.0.6」をインストールします。
f:id:akiyoko:20180617175118p:plain
依存パッケージを含めてインストールが完了しました。
f:id:akiyoko:20180617175143p:plain
次に、左下のアイコンをマウスオーバーして「Terminal」を選択すると、仮想環境がアクティベートされたターミナルが起動します。
f:id:akiyoko:20180617175200p:plain
アクティベートされない場合は、「Preferences」から[Tool]>[Terminal]>[Activate virtualenv]にチェックが入っているかを確認してみてください。
f:id:akiyoko:20180617175224p:plain
それでもダメな場合は、仕方なく以下のコマンドを実行します。
$ source venv/bin/activate

 
最後に、ターミナル上で次のコマンドを実行して、Django プロジェクトのひな形を作成します。設定ディレクトリ名は拙書に倣って「config」としています。
(venv) $ django-admin.py startproject config .

これで PyCharm で Django を開発する環境が整いました。

0 件のコメント:

コメントを投稿