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[シドニー/キャンベラ 17日 ロイター] - オーストラリアのハント保健相は17日、英アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンについて、接種後に血栓症を発症する事例が相次いだことを受け、60歳以上に接種の対象を限定する提言を発表した。 政府の発表によると、同国ではこれまでにアストラゼネカ製ワクチン330万回分の接種が行われ、接種後に60件の血栓症が発生している。また2人が死亡しており、ハント保健相はこれが方針転換につながったと説明。キャンベラで記者団に対し「政府は何よりも安全性を重視している」と語った。 「きょう示された最新の提言は、50─59歳の年齢層において非常にまれな症状(血小板減少症候群)を発症するリスクが高いことを示す新たな証拠に基づいている」と述べた。 オーストラリアは4月、アストラゼネカ製ワクチンの接種対象を50歳以上に制限していた。 ハント保健相は、今回の提言により、今年末までに全国民に少なくとも1回接種する目標を掲げる同国のワクチン接種計画が遅れることはないとした。
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