エコバイオ・ブロック(EcoBio-Block)は、納豆菌を利用した水質浄化システムです。水に入れると封入された納豆菌群が増殖し、悪臭や水の汚れを除去します。水質環境が農薬・肥料・雑排水・生活雑排水・工場廃水等の過剰流入などさまざまな理由で壊れかけています。エコバイオ・ブロックは自然の水質浄化メカニズムを利用し、環境蘇生をサポートします。
◆エコバイオ・ブロック(EBB)の特徴とメカニズム
・エコバイオ・ブロックの浄化機能については、物理的に汚れを吸着する働き (物理処理)と納豆菌群
により分解する働き(生物処理)の2つの働きがあります。
・エコバイオ・ブロック ハイブリッドシリーズには、フルボ酸鉄により汚泥(ヘドロ)を分解する働き
があります。
・納豆菌は、既にDNA配列が解明されている安全な微生物です。
・納豆菌は水に触れると多孔質内に多く繁殖し外へ飛び出します。そして、お互いくっ付き合って有機物
を吸着し、沈殿、分解を行い、水の浄化します。
また、納豆菌の餌も同時に封入していますので安定した効果を長期間発揮します。
・有機物やアンモニア等を硝酸に変える為、無臭化となり植物が養分として吸収・利用しやすくなる。
脱室素細菌によって「N2」に変わり、大気中に放出される。
・菌体を直接流す方法より効果的・経済的です。
(エコバイオ・ブロック投入システム図)
※エコバイオ・ブロック内部より納豆菌が継続的に繁殖し、有機物を捕らえて炭酸ガスと水及び硝酸に
分解し、その結果は永続します。
(液状の微生物投入システム図)
※液状の微生物を流すだけでは、菌は流れてしまい一時的な効果で終わってしまいます。
◆エコバイオ・ブロック(EBB)の池の敷設比較
敷設前
敷設後(EBB oct=2,000個
EBB 200=1,000個
投入60日後)
※目に見えてはっきりとした
生物処理の効果を確認でき
ました。
◆エコバイオ・ブロック(EBB)の必要条件
・生存可能温度:マイナス~110℃(10℃以下は休眠状態)
・浄化有効温度帯:10℃~65℃(最適域 25℃~60℃)
・PHレベル:PH3~PH11(強酸性から強アルカリ性まで生存可能な微生物です。)
・酸素を必要とする好気性微生物(納豆菌群)を利用しています。空気中は勿論、水中の酸素でも生存
可能です。大腸菌や腐敗菌を分解し、衛生的にします。
※水温 10℃以下は休眠状態で、浄化機能は低下しますが、菌は生きています。
※納豆菌が十分に繁殖することで浄化効果が得られます。何らかの理由で増殖しない場合には浄化効果
は得られません。(水温、水中酸素、有機物(汚れ))
◆エコバイオ・ブロック(EBB)の用途
・河川・湖・沼・池・水路等の浄化(有機物の分解・悪臭除去)
・畜舎や飼育動物のアンモニア臭汚物悪臭分解・大腸菌等の除去
・生ゴミ収集場の悪臭除去・衛生管理
・家周辺の排水溝の悪臭除去・衛生管理
・大型水槽、観賞用水槽等の浄化
・汚泥(ヘドロ)の分解
◆エコバイオ・ブロック(EBB)の効果的利用方法
・水中低泥に埋もれると酸素不足となり、EBBの効果を発揮できません。
従いまして、汚泥に埋もれないように設置をしてください。
・酸素不足では効果がでません。酸素の多い場所に設置するか、酸素を供給すると効果が大きくなりま
す。ただし、魚が生息していればEBBは効果が出ます。魚が生息できる酸素が水中にある証拠だか
らです。池の表面近くでは、酸素があっても、底の方では酸欠状態というのは良くありますので、
溶存酸素濃度を計測できない場合には、表面近くに設置してください。
・池にEBBを投入して、2年程度経過すると水中植物がEBB表面に繁殖します。
これはEBBの納豆菌とともに水を浄化してくれていますので、悪いことではありません。
・効果期間は特に微生物消費が激しい環境下でなければ、最低2年程度は持続します。
ただし、一旦バランスを崩すような要因が加わると浄化メカニズムは崩壊します。
例えば、大量に魚が加えたり、消毒液を入れたり、殺菌灯を使用したり、病気した魚を入れたり等。
◆エコバイオ・ブロック(EBB)の池での使用数量の算出方法(目安)
・適正EBBの数量計算方法は確立されていますが、複雑な計算のため、下記に簡易に算出方法を
記します。
(池内に魚が少ない場合で比較的水質が綺麗な場合)
清らかな水1トンに付き、EBB池用(EBBh oct 又は自然石M型)を3個(目安)で
計算してください。
例)8トンの水の池 8トン×3個=24個
(池内に魚が多く、餌などで汚れがひどい場合)
水量1トンに付き、EBB池用(EBBh oct 又は自然石M型)を10個で計算してください。
※池の汚れ具合や魚の生息数により異なりますが、1トン当りに3個~10個でご利用頂いている
場合が多いようです。最初はトン当たりに3個から使用し、増やしていくのも良い方法です。
◆エコバイオ・ブロック(EBB)の水槽用の使用上の注意
・魚に害がないことは実証されていますが、万一、魚に異変がある場合にEBBを取り出し、使用
を中止してください。
・使用を開始して最大で14日間増殖準備のため、すぐに効果が出ない場合があります。
・魚が寄生虫などの病気に罹っている場合には、水槽が白く白濁する場合がありますが、これは魚の
体内から防御用の体液が発せられているためで、原因の魚を水槽から取り出さなければ、生物処理
が間に合いませんので、白濁はおさまりません。EBBは病気を治療する効果はありません。
・ご使用前に一昼夜、水に浸けて灰汁抜きをしてからご利用ください。
◆エコバイオ・ブロック(EBB)の池・タメマス用の使用上の注意
・水槽で利用の方はEBB水槽用をご利用ください。水槽用は中性タイプに作られています。池・
タメマス用はアルカリ性を示します。
・熱帯魚等中性から弱酸性を好む魚を飼育での水槽でご利用の場合はEBB水槽用をご利用ください。
・池に魚が生息する場合、寄生虫などの病気に罹っている場合には、池が白く白濁する場合があります
が、これは魚の体内から防御用の体液が発せられているためで、原因の魚を池から取り出さなければ、
生物処理が間に合いませんので、白濁はおさまりません。EBBは病気を治療する効果はありません。
・通常、微生物が活動し始めて繁殖を繰り返すことで水質が改善されます。十分に繁殖するまで、池の
水質にご注意ください。投入2週間から1ヶ月は魚を飼育の池では餌のやりすぎにご注意ください。
・ご使用前に一昼夜、水に浸けて灰汁抜きをしてからご利用ください。
◆エコバイオ・ブロック(EBB)の安全性
・マレーシアのSIRIMにより、国際基準での調査で安全性を証明。
調査機関:シリムSIRIM(マレーシア国家機関)
検査方法:イギリス標準規格6920 及び2.5
2000年国際規格による試験。
検査対象:EBBの水溶性を哺乳動物細胞に直接接触させて試験。
※マレーシア、インド、カナダ、中国、アメリカ、オーストラリア、日本食品分析センター、
台湾などの国々でも安全性が確認されています。