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2024年4月29日月曜日

会社を追い出されて目が覚めた。経営者が向き合うべき「楽観論」の罠。コメント:会社や商品への良い悪いなどのアンケートを取りましたら、良いアンケート結果よりも、改善提案、改善意見に目を向けるべきで、そこから、古い体質の改善の為の改善意見、改善提案があるので御座います。社内でもDiscordなどのチャットTOOLも導入して大切な風通し力を維持するべきで御座います。2024年の今なら、AWS上にKintoneをインストールして、オンライン入社手続きのSmaertHRと連携したり、Tableauと、Daijopb.comも連携して経営分析を的確に行なうべきで御座いましょう!  Web Programmer Masahiro Ishizuka.

https://bizhint.jp/report/787191

https://bizhint.jp/report/787191 

連載:第65回 成長企業 社長が考えていること


BizHint 編集部2023年6月6日(火)掲載

トレーディングカードゲーム(TCG)事業を中心に、新日本プロレスなどのスポーツ事業、「ラブライブ!」をはじめとした音楽事業とエンタメ業界を有するブシロードグループ。創業者の木谷高明社長は、これまでに創業した2社を両方上場させた経営手腕の持ち主です。しかし、過去には経営不振により創業した会社を退任せざるを得なかった経験がありました。そんな木谷社長は過去の経験から経営の失敗を「楽観論にとらわれたため」と語ります。木谷社長が語る「楽観論」とはなんなのか?お話をうかがいました。

メインビジュアル

株式会社ブシロード
代表取締役 木谷高明さん

1984年に山一證券入社、1994年に山一證券を退社後、株式会社ブロッコリーを創業。2001年に東京証券取引所JASDAQに上場を果たすも、2003年に経営悪化のためタカラの支援を受け同社の傘下に入る。2007年ブロッコリー代表取締役社長を辞任。2007年5月株式会社ブシロードを創業。2019年にブシロードを東京証券取引所マザーズ市場に上場させる。2022年には年商1000億円を目指す「4ヶ年計画」を達成するため会長職から社長職に復帰した。


従業員の能力を高めるスキルマップの作り方

創業者なのに社長を退任、「楽観論」が原因で赤字転落したブロッコリー時代

――1994年に木谷社長が創業された「株式会社ブロッコリー」。業績悪化を受け、2007年に代表を辞任されています。ブロッコリーでの一番の失敗要因とはなんだったのでしょうか?

木谷高明さん(以下、木谷): 一言でいえば経営者として未熟だったんですよ。

最初のブロッコリー上場の時はツイてただけ。だからツキが回らなくなった途端、苦しくなる。最初はツキと実力の違いがわからないのです。

経営が大変になってくると、なぜか発想が「楽観論」の方に行くんですよね。

――「楽観論」とはどのような状態でしょうか?

木谷: 「楽観論」というのは自分で作った都合のいい結末を信じて、それを根拠に仕事をしてしまうこと。あるいは、都合の悪いシナリオから目を背けてしまうことです。

例えば、本来、これだけ売れそうだから商品をこれだけ用意する。というのが普通のやり方。けど、それが逆になってしまう時がある。「これだけの売上を作るにはこれだけの在庫が必要だ。」みたいになっちゃう。売れる保証もないのにね。

本人にそのつもりはなくても、いつの間にかそうなってしまうんです。

とは、いいつつも似たような失敗はブシロードでもあって、2021年のブシロードが4年ぶりの赤字を出してしまったときのことです。

傘下にある新日本プロレスが会場を「売上目標を達成するにはこの箱を埋めなきゃいけない!」って言って、デカい会場を借りてしまったことがありました。大きな会場ほど演出や舞台をきちんとしなくちゃいけないから費用がかさむ。コロナの影響が続いている状況ではもう少し慎重に進めるべきでした。

もちろん、コロナによる興行中止や延期もあったから、赤字の原因はそれだけではないけど、経営が大変な時ほど「楽観論」に陥ってしまい、売上が達成できる見込みで話を進めてしまうから、こういうミスが起きるという例。

そうならないためには、経営の本質である「利益を出すこと」を一番に考えることです。

新日本プロレスの例でいうなら、「この箱で2回興行すればこれだけの売り上げがつくれる」という考え方で、より確実に集客できる後楽園ホールのような会場で興行すべきでしょうね。

あそこは、規模が小さいから埋めやすいし、プロレスの「聖地」だからすぐに人が集まるでしょう。それになにより、リングを設置するだけでいいからステージや装飾費用が節約できる。そこで1日に2回興行すれば大きな会場を無理に埋めるよりも、確実に利益が出ます。

2022年9月5日後楽園ホールで開催された新日本プロレスの興行。必要最低限の装飾で興行が可能になった。

利益を出すからこそ、次に投資ができて、その投資によって、ブシロードでいえばより面白い作品を作ったり、お客さんが欲しがる商品を作れるようになるわけです。

――その気づきが木谷さんを経営者として大きく成長させたわけですね。

木谷: 事実、退任前にブロッコリーを黒字化させることができました。具体的には、「売れる」想定で手を広げすぎたゲームやアニメ事業にメスを入れた。事業の主力をトレーディングカードゲーム(TCG)とアニメ専門ショップに特化させて、これ以外の余計なことをやらないようにしました。

「ヒットするに違いない」という楽観論で広げすぎていたゲームやアニメなどの投資事業を見直し、確実に利益を出していたカード事業に特化したわけです。

経費精算に関する実態調査

「都合のいいストーリー」から目を覚ますためにはお客様目線が必要

――「楽観論」から脱するためには経営者にはどのような姿勢が求められますか?

木谷: 経営者の都合のいいストーリーから目を覚ますには、お客さん目線を大切にすること。経営者に限らず現場主義、お客さん目線は大切です。

私自身、今年のゴールデンウィークの5月1日から7日まで、毎日九州各地のカードショップに足を運び、合計30店舗以上も回りました。カードショップのオーナーや店員さんは忖度のない率直な意見が聞けるので創業当時からこの習慣は大切にしています。

そして、夜はプロレス観戦です。この時も、お客さんと同じ入り口から必ず入ります。もちろん、出るときもお客さんと一緒に出る。そうすると、このPOP見にくいとか、案内がわかりにくいとか、ここのポイントにいるべき人がいないとか、お客さんと同じところに行くとよくわかるんですよ。

一番いいのは、誰かと一緒になって歩いてみることです。だから帰りもお客さんと同じように行動します。お客さんからは生の声が聞こえるじゃないですか。こういう現場感をすごく大事にしています。

それでも、上手くいかないことはあるので、そういう時のために、経営の守りを強くすることです。支出を減らして利益をコツコツ確保する「守り」はずいぶん硬くなったと思います。

あとは、撤退のタイミング。ブシロードを創業してからは、撤退するまでの決断がすごく早くなったと思います。

そういう経験を生かして、ブシロード傘下にあるプロレスや音楽事業など、新事業はおおむね成功していると思うんですよね。

――事業の撤退は勇気がいることですよね?

木谷: 勇気がいりますよ。だって事業を始めるときには、社内外に「これは必ずいけます!」って言ってるわけじゃないですか。その後で、「やっぱりダメでした」とは簡単に言えないんですよね。

それでも経営者はやめる時にははっきり言わなきゃいけない。それが言えないのは経営者のプライドですよ。プライドが高いってことは要するに弱いってことですからね。プライドとは弱さの裏返しですよ。

――経営の「守り」と言えば、ブシロードはコロナ禍にもいち早く対応されていましたね。

木谷: 危機的な状況には、あらゆる場合を想定して対処する。決して楽観論を自分に信じ込ませないことです。

ブシロードは国内のエンタメ業界の中でもいち早く対策を実行に移した会社だったと思います。

まず、キャッシュフローを守るために銀行から80億円借りましたからね。銀行からは、資金を借りたばかりだったのでスムーズにはいきませんでしたが、「今すぐ貸してもらえないならメインバンクを変える」とまで言いましたよ。

その甲斐あって、コロナ禍ではいくつかの部門で赤字が出てしまいましたが、キャッシュに困ったことはありません。

コミュニケーションが仕事の喜びを生む。毎日朝礼を行っていた理由

――組織、人材育成面で、ブロッコリー経営時と変えたところはありますか?

木谷: ブロッコリー時代に比べると、ブシロードでは社員に自分の考えや想いを伝える機会、コミュニケーションを取る頻度が格段に増えました。

例えば、ブシロードを創業当初は僕を含めて創業全メンバー4人で毎月取締役会を開くようにしました。

やっぱり、自分だけ分かってても駄目だってことですよ。みんなで経営状態を確認する必要があると思います。せめて幹部だけはしっかりと共通認識を持っておかなきゃいけない。

あとは、朝礼です。

――コロナ前は、毎日全社朝礼をされていたそうですね。

木谷: かつては、毎朝全社で朝礼を行っていました。僕は、仕事とはコミュニケーションを取りながら作り出していくものだと思っています。頻度は減りましたが、現在は全社で週一度の朝礼を行っています。

――朝礼はオンラインで行われるのでしょうか?

木谷: 海外支社も増えたのでZoomですが、日本ではほぼ全員が社内で朝礼に参加しています。

ブシロードでは2023年の12月からテレワークを完全撤廃しました。私はテレワークについては、去年くらいから更に否定的な立場になりました。

やっぱり、仲間と一緒に仕事をしたいから、会社で働くんだと思うんです。喜びも悲しみもつらさも一緒にあって、上手くいったときはみんなで「やったぜ」って喜べる。

それが、全員がバラバラの場所だったら仕事で成果が出たって、誰と喜びを分かち合うのかって話ですよ。

――朝礼ではどのような共有があるのでしょうか?

木谷: 朝礼では、事業の進捗や数字共有が一番多いですね。私自身も話す時と話さない時があるのですが、私自身が現場を見て感じたことであったり、取引先との話だったり。あとは、若い人に知っておいてほしい経済や仕事に関する考え方だったりでしょうか。

――若い方向けにどのようなお話をされていますか?

木谷: まず、私は若手をどんどん抜擢していきたいんです。若手には早く成長してほしい、私が話すのはそういう社員に向けての考え方です。

どう見たって今の日本のテーマは若手抜擢でしょう。ITの進化がどんどん速くなってるから若くないとついていけない。若い人の希少性はますます上がりますよ。

2022年V字回復を果たしたブシロード。4年で売り上げ1000億を目指す

――ブシロード創業以来、2021年に初の赤字を出してしまいましたが、2022年には大幅に黒字化するだけでなく、過去最高の売上、利益を出されていますよね。

木谷: 2021年の赤字の要因はやはりコロナで、各部門、特に音楽事業とスポーツ事業が受けたダメージが大きいですね。僕はかなり早い段階から言ってましたけども、人の行動様式が変わったんです。

アフターコロナでは、以前の状態に戻ると思っている人が多いようですが。僕は元に戻るとは思わない。

だって3年もの間、コロナは続いたんですよ。単純に元に戻るわけはない。アフターコロナだからって以前の6割程度しか売り上げが戻らないところも絶対あるはず。

ブシロードは、2021年の赤字から2022年に黒字回復しました。 ただ、アフターコロナになってからは、アニメの2次元だろうが生身の3次元アイドルだろうがアイドルものは全然駄目です。ファンの好みが変わってしまいました。コロナを経てファン達の意識が完全に変わってしまったんです。

経営者は、コロナが終わっても売り上げが戻らないかもしれない。そういう「悪いシナリオ」に向き合わないといけないんです。

――コロナが終息した2022年の黒字発表と同時に会長職から社長職へ復帰されています。その理由は何でしょうか?

木谷: 黒字の大きな要因はトレーディングカードゲーム(TCG)事業の業績を大幅に伸ばせたことですね。コロナになってからすぐTCG部門に力を入れ始めたんです。

海外はTCGが好きなお客さんも多いし、日本に負けないくらいカードショップの数も増えている。ブシロードが世界に打って出るにはここが勝負どころだと思ったからです。

海外のカードショップに私自ら営業に行きましたし、多言語でのアニメ配信や多言語版カードの販売、世界大会の開催など販促活動を行ってきていました。それが、今年になって結果が出てきたのでしょう。

だから私が先頭に立ってやりきる。という意思表示みたいなもので会長職から社長に戻ることを宣言しました。ついでに、2022年の売上高419億を4年で1000億に成長させる「4ヶ年計画」なんてすごい目標も立てています。

2023年3月に開催されたブシロード主催の内覧会、「Bushiroad Expo Asia」in Hong Kongにて開かれたカード大会の様子。一日約600人が参加した。

成長の要となるのが、ブシロードの主力TCGタイトル「ヴァイスシュヴァルツ」、「カードファイト!! ヴァンガード」を世界規模で売り出していくこと。

世界を相手に考えているから1000億という規模も視野に入れられるわけです。2023年は500億近くまで行くかもしれないですけど、なかなか大変ですよね。あと3年しかないので毎年130~140%ぐらい行かないと難しい。

グループ各社で事業をまかせられる若いリーダーが増えたので、ここにきて急激に組織が機能するようになりました。主力のTCG事業は私が見ていますが、デジタルコンテンツや音楽部門からは完全に離れました。経営的なこと以外は一切見ません。

――ずっと陣頭指揮に立たれているイメージがありました。

木谷: なんでもかんでも僕が決めてるように見えてるでしょ(笑)。

でも全然そんなことないですから。本当に誤解されてるんですよね。こんなに横に広がってる会社で全部監督できるわけがない。

だから、「4ヶ年計画」が終わった年か、それから1、2年で会長職にまたもどるんじゃないですかね。それで新しい体制、新しい社長になったら代表を退いて、そろそろ楽をしたいですね(笑)。

(取材・執筆:長谷部 耕平 編集:山本拓宜)

ブリを調理する時、コレに気を付けて! 農林水産省の注意喚起に「知らなかった」 By - grape編集部  公開:2024-04-26  更新:2024-04-26

https://grapee.jp/1599254

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ブリの写真

※写真はイメージ

食料の安定供給の確保などに関する仕事を行う、農林水産省。ウェブサイトにて、食材に関するさまざまな情報を公開しています。

ウェブサイトの相談窓口には、消費者から過去にこんな相談が寄せられたといいます。

「ブリを調理するとミミズのようなものが出てきたが、食べても大丈夫ですか」

ブリの写真

※写真はイメージ

ブリは脂がのっており、身が柔らかくておいしいですよね。

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しかし、スーパーマーケットなどで買ったブリを調理する途中、ミミズのようなものが出てきて不快な思いをしたことはありませんか。

ミミズのような見た目の生き物に関して、農林水産省は次のように回答しています。

ブリを調理すると出てくるミミズのようなものは、「ブリ糸状虫」という寄生虫かと思われます。

ブリ糸状虫は春先に寄生することが多く、ブリの筋肉に寄生します。人間に寄生することはないので、食べてしまっても人体に問題はありません。

また、魚介類に寄生する「アニサキス」という寄生虫の可能性もあります。

生きたアニサキスがついたままの魚介類を生食したり、冷凍や加熱が不十分な状態で食べたりすると、アニサキスによる食中毒を引き起こす場合があります。

農林水産省 ーより引用

ブリを調理する際に見かけるミミズのようなものは、ブリ糸状虫(しじょうちゅう)という寄生虫である可能性が高いのだとか。

ブリ糸状虫は人間に寄生することはなく、食べても問題はないとされています。

しかし、調理中に出てきたものがブリ糸状虫ではなく、アニサキスだった場合は要注意です。

アニサキスはブリに限らず、さまざまな魚に寄生する寄生虫。加熱や冷凍が十分でない状態でブリを口に入れると、食中毒を起こす恐れがあります。

また農林水産省は、アニサキスによる食中毒を予防する方法についても紹介していました。

予防のポイントは以下のとおりです。

・鮮魚を丸ごと1尾で購入したらよく冷やして持ち帰り、すぐに内臓を取り除く

・鮮度が落ちた魚介類は、十分に加熱(中心温度60℃で1分以上)する

・-20℃で24時間以上又は-18℃で48時間以上冷凍する

農林水産省 ーより引用

ブリを丸ごと1尾で購入した際は、持ち帰ってすぐに内臓を取り除くと、食中毒の予防につながるそうです。

なお、酢や塩、醤油、ワサビなどの調味料では、アニサキスを殺すことはできないのだといいます。

アニサキスは知っていても、ブリ糸状虫の存在を知らない人は多いようで、ネット上では「ブリ糸状虫は無害だったんだ!」「まじか!初めて知りました」などの声が上がっています。

ブリを購入して自宅で扱う際は、アニサキスによる食中毒にも警戒しながら、慎重に調理したいですね。


[文・構成/grape編集部]

出典
 
農林水産省

テレワーク時代の必須デバイスとなりつつある「ペン」をおさらい 笠原 一輝2021年4月6日 09:55

https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/1316425.html


https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/1316425.html


ペンが使えるデバイスは増加傾向にある。SurfaceシリーズならMPPペン、iPad ProならApple Pencilが利用できる、ChromebookならUSIペンが利用できる。ChromebookにはワコムのOne by Wacomが後付けのペンタブレットとして対応する

 ペンデバイスというと多くの読者の皆さんは「ああ、Clip Studio PaintやPhotoshopを使ってお絵かきの話か」という反応がステレオタイプではないだろうか。たしかにペンデバイスがそうしたユーセージに最適であることはこれまでもそうだし、これからもそうだ。

 しかし、ここ数年でMicrosoft OfficeやAdobe Acrobatといったオフィスワーカー向けのアプリケーションもペンを標準でサポートするようになってきており、それをテレワークやリモートワークに利用するとより、便利に使えるようになってきているなど、状況が変化しつつある。

 本記事ではそうしたペンデバイスの現状に関して紹介していきたい。ペンには大きくわけてディスプレイにセンサーが内蔵されているものと、ペンタブレットと呼ばれる外付け型の2種類がある。用途や必要に応じて選択できる。

 また、最近話題のChromebookは、標準でUSI方式のペンに対応しているデバイスがあり、ない場合でもワコムが販売しているペンタブレットにより機能を追加可能だ。

Teamsのプレゼンなど生産性向上向けにも便利

Surface Pro 7とオプションのSurface Penを利用して、Teamsの電話会議でシェアしているPowerPointに蛍光ペンの機能を利用してペンで書き込んでいるところ

 デジタイザペン(以下ペンと呼ぶ)というと、多くのユーザーにとってのイメージはイラストレーターやデザイナーといったクリエイティブな用途の利用がメインではないだろうか。たしかにそうしたユーザーにとっては「Adobe Photoshop」、漫画家であれば「CLIP STUDIO PAINT」などのドローイングツールを利用してイラストやCGを作成するのに必須のデバイスと言ってよい。

 しかし、今やペンデバイスはそうしたクリエイター用途だけでなく、DX(デジタルトランスフォーメーション)のためのツールとしても注目を浴びている。Word、PowerPoint、OneNoteといったMicrosoftのOfficeアプリケーション、またAdobe Acrobatなどの文章作成ツールは標準でペンに対応しており、WordやAcrobatで作成した文章や、PowerPointで作成したプレゼンテーションにペンを使って直接書き込むことができる。

 たとえば、PowerPointを利用してTeamsでプレゼンテーションしているとしよう。その時にリアルだったらポインタを利用して注目したいところを指し示したりするだろう。Teamsを利用してバーチャルでプレゼンしている場合には、PowerPointに直接書き込むことができるので、ペンを利用して注目ポイントをペンで強調するといった使い方が可能になる。

 具体的には、PowerPointのファイルを共有している状態で、PowerPointをプレゼンテーションモードにする。そこでCtrl+Iを押すと、マウスカーソルが蛍光ペンモードになる。もちろんマウスでも制御できるが、ペンがあればより軽快に操作できるのだ。

Drawboard PDFを利用してPDFの書類のサインしているところ

 あるいは、最近ではDXが進展して、書類への署名や捺印もデジタルのファイルに書き込むのでオッケーということも増えている。筆者の仕事で言えば、イベントの取材申し込みがまだ紙の申請が要求されることがあり、その作成プロセスぐらいはデジタルにしたいと思っていてPDFファイルに署名して、印影の張り込みをデジタルで行ない、最後に紙にプリントアウトして送付したりしている。また、その申請も相手によってはPDFで直接送るので問題ないとしてくるところもあるので、その場合はペンに対応したPDF編集ツールなどでペンを利用して直接署名して送付している。

 このようにペンは、ビジネスパーソンが生産性を向上させるデバイスとしても利用されはじめているし、GIGAスクールに代表されるような教育用途でも、デジタル機器を紙の代わりに使うためのデバイスとしてペンを利用することは当たり前のシーンになっているのだ。

ペンの方式の違い

ペン用のセンサーがディスプレイに統合されているSurface Pro 7のような製品ではオプションのペンを購入するだけで高精度なペンを利用することができる。Surfaceシリーズは静電容量のMPP方式を採用

 こうしたペンだが、大きくわけるとノートPCやタブレット、スマートフォンなどのディスプレイなどにペンを検出するセンサーが統合されている統合型と、ペンタブレットと呼ばれるセンサーをUSBケーブルなどで接続する外付型の2つに分類できる。

 統合型は、ディスプレイにペンを検出するセンサーが統合されており、ペンをマウスなどのようにポインティングデバイスとして使ったり、直接紙に書くような感覚でPDFに軌跡を書いていったりという使い方が可能だ。

 こういうと、スタイラスペン(多くは樹脂製で指の代わりとして使うもの)で良いのではないかという意見が出てくるのだが、両者の差は段違いだ。というのも、ディスプレイに専用のセンサーが入っているペンは、正確にペンの軌跡がトレースできるだけでなく、筆圧検知や傾き検知などの機能が入っており、ユーザーが書きたいと思った文字や線の太さなどを正確に再現できるからだ。

 これに対して、指の代わりとして動作するスタイラスペンは、タッチパネルに指で書いたのと同じクオリティの線や文字が書けると思っていればほぼ間違いない。使い勝手の点でも、描画品質の点でもセンサー統合型のペンがダントツでおすすめだ。

 こうしたディスプレイにセンサーが統合されているタイプのペンには、方式(機器側がペンを検出する方式)とペンと機器が軌跡をやりとりする手順(プロトコル)の違いにより、以下のような方式があり、プラットフォームで利用できる方式が異なっているのが現状だ。

【表1】ペンの方式とプロトコルの違い
ワコム EMRワコム AESMicrosoft MPPUSIApple Pencil
方式電子誘導授受方式静電容量方式静電容量方式静電容量方式Bluetooth
プロトコルEMRAESMPPUSIApple Pencil
ペン側の電池必要なし必要だが消費電力少ない必要だが消費電力少ない必要だが消費電力少ない必要で消費電力大きい
採用プラットフォームWindows/AndroidWindows/AndroidWindowsChrome OSiOS
各方式の違い(筆者作成)

 これだけ多くの方式があり、それぞれに特徴がある。ただ方式で大きく分けるなら、大きく分けるとEMR、静電容量、Apple Pencilの3つに分類できる。

EMRのペンを採用しているSamsungのGalaxy Note20 Ultra 5G

 EMRはディスプレイに重ねられて設置されているセンサーがループコイルになっておりそれがペンに向かって磁界を発生し、エネルギーがペンに蓄えられる。ループコイルが磁界の発生を止めると今度はペンからエネルギーが出される。そうしたやりとりを何度か繰り返すことでペンの座標や操作状態をセンサーに転送することができるという仕組みになっている。

 メリットはペンにバッテリがいらないため、ペン側のバッテリの持ちなどを気にしなくていいこと。デメリットは、タッチセンサー以外にもう1枚EMRのセンサーを追加しないといけないため、ディスプレイが厚くなり薄型化が難しいのと、視差と呼ばれるペン先と軌跡に生じるずれが大きくなることだ。

ASUS Chromebook Detachable CM3に内蔵されているUSIペン(上)とオプションのUSIペン

 静電容量方式(ワコムでは静電結合方式と呼んでいる)は、誤解を恐れずに非常に簡略して言ってしまえばタッチセンサーの静電容量と同じ方式でペンを検出する。タッチセンサーは指が触れると発生する非常に微弱な電流(有り体に言えば静電気)を検知して、現在どこが触られているかを検知している。

 静電容量方式のペンは、ペン側が微弱な電流を発生させる仕組みになっており、その電流を感知することで、ペンの位置や傾きなどの情報をシステム側に転送する仕組みになっている。メリットはタッチパネルと同じセンサーで制御できるため、EMRのように専用のセンサー層が必要なくなり、ディスプレイを薄くできるし、視差も小さい。それに対してデメリットは、ペン側にバッテリが必要になることだ。

ワコムのBamboo Ink Plus、AESとMPPを自動で切り替えて利用できる。MPPのSurfaceシリーズとAESのWindowsデバイスの両方をもっている場合に1つのペンで両方に対応できる

 静電容量方式にはプロトコルの違いで3つの方式があり、ワコムのAES(Active ES)、MicrosoftのMPP(Microsoft Pen Protocol)、そして最近のChrome OSのデバイス(Chromebook)に採用されているUSI(Universal Stylus Initiative)の3つがあり、同じ静電容量方式のペンであっても相互に利用することはできない。

 ただし、ワコムはAESとMPPを切り替えて利用できるペンを発売しており、それを利用すると、AESとMPPの両方のシステムに対応することができる。ただし、今のところAESないしはMPPとUSIを切り替えて利用できるペンは存在しない。

AppleのApple Pencil

 Apple Pencilはデジタイザペンとしてはもっとも世代が新しいものとなる。その特徴は先端にあるセンサーが位置や筆圧検知などを検知し、そのデータはBluetooth経由で送信されると考えられている(考えられているというのは、Appleはその詳細を明らかにしていないからだ、ただし、本体とペアリングしないかぎりペンとしては使えないのでおそらくそうした仕組みであると考えて誤りではないと考えられる)。

第2世代のApple PencilはBluetoothペアリングと充電をマグネットで本体に吸着するだけで出来るようになっており、使い勝手が改善している

 この方式のメリットはなんといっても低遅延で正確な検知が可能になるところ。デメリットはBluetoothでの送信などに電力が必要になるので、ペン側に大きめのバッテリを搭載し、かつほかのペンに比べると頻繁に充電しないといけないことだ。

 もっとも、Appleは第2世代のApple Pencilで、マグネットで本体に吸着した状態で充電とBluetoothのペアリングできるようにすることで、この弱点を補って使い勝手を大幅に改善している。

一口にペンといってもこれだけの種類がある、それぞれ使えるデバイスは異なっているので注意が必要

入力しやすいペンとは

 入力しやすいペンとは何か、シンプルに言えばレイテンシができるだけ少なく、システム側のディスプレイの抵抗がユーザーに心地よく思った通りに書けるペンとなる。

 レイテンシというのは日本語で「遅延」であり、これはデジタル的に時間で表示される。ただ、各メーカーともそのレイテンシがどれくらいかは公表しておらず、どのメーカーも「低遅延」だとアピールしている。たしかに、どの方式のペンも近年はどんどん低遅延になってきており、低遅延という点では大きな差がなくなってきているのが現状だ。

 それでも差異はあり、たとえば、AppleのApple Pencilはその仕組み上、レイテンシという面ではほかのペンよりもアドバンテージがある。もちろんそれは現在登場しているペンのなかで、Apple PencilがUSIに次いで新しい規格であることと、ほかのペンと比べて桁が1つ違う値段(たとえば静電容量方式のペンは数千円だが、Apple Pencilは1万円台の後半)であることの2つが大きく影響している。

 もう1つ、こちらはアナログ的な「感触」の話になるが、ディスプレイにどんな処理をして、ペンでなぞったときにどんな抵抗を与えるかということも書き心地に大きな影響を与える。ペンの書き心地の議論をするときに、多くの人が感じているのはこのディスプレイとペンが触れたときに起こる「抵抗」がユーザーにとって心地が良いか、そうではないかということになる。

 その意味では、ディスプレイの表面処理がこれに大きな影響を与える。システムメーカーはこれを最適化するためにさまざまな処理を行なっている。このため、ペンが使えるシステムに、ディスプレイに保護フィルムなどを貼ってしまうと、メーカーがせっかく意図して調整した大事な書き心地が台無しになってしまうので注意したい。

 ちょっとした笑い話だが、以前もあるメディア関係者の人と話をしていて「ほらこのタブレットのペン書きやすいんですよ」とあるタブレットを見せられたのだが、そのタブレットには硬めのガラスコーティングの貼られていたのを、筆者は見逃さなかった。つまりその人が言っている「書きやすい」というのはそのタブレットではなくて、そのガラスコーティングの保護フィルムの書き心地ということになる。もちろん逆に書き心地を変えたいので、フィルムを貼るという考え方はありだが……。

 書き心地というのは、人によって差異がある。筆者にとって「素晴らしい書き心地」と感じたモノが、ほかの人にとってはそうではないということだ。したがって、本当に自分にとってよい書き心地のシステムが欲しいと考えるのであれば、店頭などでペンの書き心地を試してみるぐらいしか、今のところ方法はない。

ディスプレイにペン用のセンサーがない場合には外付けペンタブレット

ワコムのWacom Intuos Sワイヤレス、実売価格は1万3,000円程度

 こうしたペンがあるが、重要なことはこうしたペンを利用するには、システム側のディスプレイにペンを利用するためのセンサーが搭載されてならないという点だ。

 センサーが搭載していないシステムやmacOSのようなプラットフォームでは、センサーとペンがセットになっているような外付型の「ペンタブレット」と呼ばれている製品を利用するのがいいだろう。ペンタブレットは、センサーとなるタブレットとペンがセットになっており、PCやタブレットなどとUSBケーブル、ないしはBluetoothなどで接続して利用ことができる。画面に直接書き込むという感覚では利用することができないが、画面を見ながらペンタブレットを操作することで近い感覚で操作することが可能になる。

 ペンタブレットメーカーの最大手であるワコムは、プロ向けのIntuos Pro、メインストリーム向けのIntuos、そしてビギナー向けのOne by Wacomという3つの種類のペンタブレットをリリースしている。価格帯はIntuos Proが3万円~5万円程度、Intuosが1万円弱~3万円、One by Wacomは1万円弱という価格設定になっている。

 いずれも同社EMR型のペンを採用しており、筆圧検知や傾き検知などの機能が用意されている。おもな違いは、タブレット側のサイズや筆圧検知の段階などで、たとえばWacom Intuos Sではあれば4,096段階になっているが、One by Wacomは2,048段階などの違いがある。

必要に応じてペンタブレットをマウスの場所に置いて操作している

 たとえば筆者は、最近メインPCをタッチもペンも用意されていない「VAIO Z(VJZ141)」に乗り換えた。ときどき取材申請などで書類の提出を求められるときにはPDFで署名して捺印し、それをプリントアウトして送付しているのだが、VAIO Zではペンの機能は用意されていないので、クラウドストレージ上にPDFファイルを置いてスマートフォン(Galaxy Note20 Ultra)ないしはタブレット(iPad Pro 11型)で署名するというやや面倒なことをやっていた。

 そこで、ワコムのWacom Intuos Sワイヤレス(市場価格:1万3,000円程度)を導入して、必要に応じてIntuos SをUSBで接続するかBluetoothで利用することで署名するようにしている。もちろん、ディスプレイを見ながら直接書けるほうがよいが、とはいえマウスで署名したりするよりは使い勝手がいいのは、いうまでもない。

One by WacomはChromebookにネイティブ対応、繋ぐだけで利用することができる

低価格なペンタブレットとなるOne by Wacom

 ワコムの直販サイトで1万円を切るような低価格(ワコム社の直販サイトで8,800円、税込)で提供されているOne by Wacomもそうした用途には十分な選択肢と言えるだろう。筆圧検知こそ2,048段階しかないが、入門用と割り切るのであれば十分だ。

付属のペン
ペンは本体の下部にしまっておける
PCなどとの接続はMicro USB端子

 このOne by Wacomの大きな特徴は、Chrome OSでネイティブサポートされていることだ。Chrome OSはネイティブでUSI方式のペンをサポートしている。USI方式のペンとは、IntelやGoogle、タッチセンサーの企業などを中心に設立されたコンソーシアムで標準化された静電容量方式のペンプロトコル。Googleが設立メンバーとして入っていることもあり、Chrome OSの標準のペンとして採用されており、多くのChromebookにおいて標準で採用されている。

 しかし、すべてのChromebookがUSIペンに採用しているかと言えば、そうではない。すでに述べたとおり、システムのディスプレイ側にUSIに対応したタッチパネルが内蔵されている必要があり、製品によってはコストの問題からそうしたタッチパネルが省かれている製品も少なくない。

 ChromebookはGIGAスクール構想で多くの自治体が採用していることもあり、新学期から小中学校で配布されているという例も少なくないと思う。文科省の補助金が5万円ということもあり、その範囲内で購入した自治体の中にはUSIペンに対応していないノンタッチのChromebookを採用しているところも少なくないだろう。そうした製品の場合でも、One by Wacomを購入することでペンの機能を追加することが可能になる。

One by WacomをHP Chromebook x360に接続しているところ

 HPのChromebook x360は、USIのペンが利用できるキーボード脱着式の2in1型デバイスだが、そこにOne by Wacomを接続してみたが、ドライバなどをインストールしなくてもUSBポート(CM3にはUSB Type-Cが1ポートしかないので、Hub経由での接続になる)にOne by Wacomを接続するだけでChrome OSが認識して利用することができた。

 ただし、Windowsでは設定ユーティリティをインストールして利用することができるが、Chromebookではそうした設定ツールなどは用意されない。

 なお、メーカーのワコムによれば、現時点で公式にChrome OSでネイティブ対応しているのはOne by Wacomだけということだが、筆者が独自にWacom Intuos Sワイヤレスで試してみたところ、デバイス側からはペンとして認識され使うことができた。

 なお、日本の漫画家やイラストレーターなどに強く支持されている「CLIP STUDIO PAINT」はChrome OS版がすでにリリースされており、Google Playストアから導入することが可能だ。Googleが開設している「Chromebookだけの特典」というWebサイトから申し込むことで、プロ向けのサブスクリプション契約である「CLIP STUDIO PAINT EX」を3カ月利用することが可能になっている。実際にChromebookとOne by Wacomの組み合わせで、CLIP STUDIO PAINT EXでイラストを作成することができた。

 このように、PCやタブレットなどで利用できるペンにはさまざな選択肢があり、冒頭で紹介したように、クリエイターのツールとしても、Teamsの電話会議でのプレゼン中にPowerPointのスライドに直接書き込むなどテレワーク向けのツールとしてもペンは有益なデバイスだ。今後PCをリプレースする場合には是非ペンが搭載されているノートPCを検討して欲しいし、ペンが入っていないPCであればペンタブレットの導入を検討してみるのも有益だと言えるのではないだろうか。