【AFP=時事】イランの革命防衛隊(Revolutionary Guards)は29日、中東のペルシャ湾(Persian Gulf)を航行していた同隊の巡視船が、接近してきた米海軍に警告射撃をされたと発表し、挑発的な行動だと非難した。

 革命防衛隊によると、28日午後4時(日本時間同日午後8時30分)、防衛隊の艦船がペルシャ湾で米海軍の原子力空母ニミッツ(USS Nimitz)と護衛艦の艦隊を監視していたところ、米海軍は付近の油田・ガス田近くにヘリコプターを飛行させ、防衛隊の艦船に接近し、警告を発して照明弾を発射したという。防衛隊はこれを「米国による挑発的かつ非プロフェッショナルな行動」と非難している。

 革命防衛隊は、米艦艇がとった「異例の行動を無視」して任務を続け、その後、米空母艦隊は現場海域を離れたという。

 ペルシャ湾では数か月前から、米軍とイラン革命防衛隊との異常接近が頻発している。25日にも、革命防衛隊の艦船が米海軍に急接近したとして米海軍の艦艇が警告射撃を行う事態が発生したが、イランは革命防衛隊が接近したとの米国側の主張を否定。落ち度は米艦艇側にあると主張している。
【翻訳編集】AFPBB News