2018年7月29日日曜日

航空機工場にロボット続々 需要急増、人件費を抑制

南日慶子
2015年7月5日9時36分
ボーイング社の「787」を生産する川崎重工業の新工場。胴体を焼き固める窯のオートクレーブを設置し、生産能力の増強をはかった=3月、愛知県弥富市
川崎重工業がボーイング社製「787」の胴体を焼き固めてつくる窯「オートクレーブ」。増産に対応するため、2号炉をつくった=昨年9月、川崎重工業提供
航空機の生産にかかわっている主な日本企業
 熟練工が頼りだった航空機の工場で、ロボットが台頭している。三菱重工業は、航空機の胴体を作る工程に初めてロボットを導入、川崎重工業もエンジン工場の一部を自動化した。自動車の生産ではすでに主役のロボットも、航空機の生産ではまだ新入り。新興国需要による増産の後押しを受け、将来的には主役級に躍り出る可能性もある。
 三菱重工がロボット化するのは、広島市の江波工場に新設する米ボーイングの次世代大型機「777X」の後部胴体の生産ライン。ボーイングは2017年に生産を始め、20年に初号機の納入を予定している。全日本空輸や独ルフトハンザなど多くの航空会社が導入を決めている。
 ロボットは航空機の外側を覆う金属製パネルを運び、穴を開けてパネル同士をびょうでつなぎ合わせる。仕上がりの検査もする。生産ラインは16年ごろに完成する見通しで、鯨井洋一副社長は「かなりの省人化が図れる」と話す。

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