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サブウーファーの音質と音量は、レビューによりますと、まあまあとかそこそこが多いので、あくまでも机の下にサラウンドアンプを置くつもりでお使い頂ければと思います。
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LS-SG7はKENWOODのミニコンポ「Avino(アヴィーノ)」の、スピーカーとして作られたもので、単品でも販売されました。 長岡鉄男は「CP抜群、手の込んだ美しい仕上げと優れたユニット、本格アンプで鳴らすと高級SP並みの音になる」と評価し、FMファンのダイナミック大賞のグランプリJrに選ばれています。 「グランプリJr」というのは、優秀機であるものの、グランプリにするには風格が足りないという物を選定したものです。ちなみにこの年のグランプリは、ラックスマンのモノラルパワーアンプ B-10Ⅱ(750,000円)でした。 長岡鉄男は高評価を与えていますが、オーディオファンの感想は良いものがある一方で、かなり悪いものもあり、ダイナミック大賞の受賞機の中では、もっとも評価が別れている1台だと思います。 LS-SG7のサイズは幅150×高さ270×奥行272mm。ミニコンポ用でも小さいほうなので、ピュアオーディオをやっている人が見ると、このサイズでちゃんとした音が出るのかと、不安に思う人も出ると思います。 価格はペアで21,000円なので1本だと約1万円。その価格にも関わらず、フロントバッフルは3層構造になっています。 スピーカーユニットは、3層のうちの真ん中にあるプラスチックのモールドに固定されています。プラスチックだけだと簡単に共振してしまうので、これを積層合板とMDFでサンドイッチして、振動の吸収と振動係数を変更する構造になっています。 ウーファーはカタログでは11cmとなっていますが、実際はエッジの端までいれても10.5cmしかありません。振動板の実測サイズは8cmでPP(ポロプロピレン)系のコーンです。 トゥイーターは2.5cmですが、逆ドーム型の振動版全体では3.0cmあります。マイカ混入のポロプロピレンを使ったソフトドームになっています。 どちらのユニットもキャンセルマグネットを取り付けた、防磁仕様(ブラウン管テレビの映像に悪影響を与えない仕様)となっています。 製造は台湾製です。 |
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(音質について) 能率が悪いため、ある程度、ボリュームを上げてやらないと分解能が低いです。しかし、ボリュームを上げてパワーをかけてやると、音は見違えたように良くなります。 ペアで2万円の小型スピーカーですが、音を出すには駆動力のあるアンプが必要(できればピュアオーディオ用の中級機以上)です。そのため、長岡鉄男曰く「本格アンプで鳴らすと高級SP並みの音になる」ということになったのだと思います。 ただそういう音を出すためには、アンプに加えて、しっかりとしたスピーカー台とインシュレーターも必要です。 LS-SG7の音はミニコンポということで、少しロックやJPOP寄りになっているのかと思っていたのですが、逆に向いていません。音にメリハリが無いのと能率が低いために、力強さや迫力がなかなか出てきません。 アニソンも聴いてみましたが、状況は同じでアップテンポの「ノリのいい曲」などには向きません。 クラシックやジャズはどうかというと、オーケストラのように、いくつもの音が重なってくると、苦しいところが出てきます。 ただし、これはLS-SG7だけの話ではなく、安価な小型スピーカーでは良くあることです。 小編成の室内楽やジャズのトリオ、カルテットなどが、ちょうど良いところだと思います。 高音は少しキャラクタも感じられますが、2万円という価格からすると上出来。中音はあまり前に出てきません。そのためボーカル物などでは、声が遠かったり、小さかったりして不満も感じます。低音はキャビネットが小さいこともあり出ないです。 定位はそれほど良い訳ではなく、少し散乱系です。 上記のように条件を整えてやると、2万円という価格には思えないような、しっかりとした音を出ます。十分にピュアオーディオ用として使用できます。 4~6万円クラスの下手なスピーカーよりも、音が良いなど確かにコスパは高いスピーカーだと思います。 それより上のクラスのスピーカーでも、インシュレーターを使用しないで、棚の上に置いているなど、キチンとセッティングがされていない状態では、LS-SG7が勝ってしまう場合もあります。 ダイナミック大賞の影響もあったと思いますが、値段が手頃だったこともあり、よく売れたスピーカーです。そのため中古の玉も多く、オークションでは2,000円~3,000円台で取引されています。 これだけの音が出るスピーカーが、2,000円~3,000円台で入手できるのは、ある意味「驚き」です。 (セッティングについて) フロントバッフルは凝っていますが、キャビネット自体は貧弱なので、インシュレーターの使用は必須です。 キチンとした音を出すためには、さらに、しっかりとしたスピーカー台と、駆動力のあるアンプが必要になります。 スピーカー台とインシュレターを使用すると、ポン置きでもそこそこの音が出ます。 バスレフですがポートは前にあるため、後ろ側の壁面までの距離はあまり気にすることはありません。 |
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(2.5cmドーム・トゥイーター) マイカ混入のポロプロピレンを使ったソフトドームで、逆ドーム型になっています。 マグネットは直径60mm。キャンセルマグネットが付いた防磁仕様となっています。 型番はT03-0766-05で、FMファンによると重さは335g。台湾製です。 |
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(11cmコーン・ウーファー) 振動板はPP(ポロプロピレン)系のコーンです。マグネットは直径80mm。キャンセルマグネットが付いた防磁仕様となっています。 センターキャップは逆ドーム型で、エッジはゴム製です。ユニットの型番はT10-0903-05でFMファンによると重さは950g。タイ製です。 |
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(ネットワーク回路) ネットワーク回路は、空芯コイル1、コンデンサ3、セメント抵抗1という構成で、6dB/octのネットワークです。クロスオーバー周波数は2.5kHz。 |
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(キャビネット) LS-SG7のキャビネット(エンクロージャー)は、当時はMDF(中密度繊維板)ということになっていました。 ただ、現在のスピーカーに使われているMDFに比べて、繊維が大きく密度は薄いため、今の感覚でいうとパーティクルボードに近いものです。 キャビネットの板厚さは天地左右ともに12mmです。 フロントバッフルは、このキャビネットにプラスチックモールドを取り付け、その前に19mm厚のシナ積層合板を、取り付けた3重構造になっています。 ただ積層合板とプラスチックモールドは、キャビネットにネジ止めされているだけなので、増し締めが必要となります。 スピーカーユニットはプラスチックモールドに固定されており、最前部の積層合板の開口部は、振動版から出る音波と干渉しないように、テーパーが付けられ、側面はラウンド加工されています。 吸音材は化学繊維の綿で、トゥイーターの裏側と背面部分だけに貼られています。 |
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(入力端子) バナナプラグ対応ですが、金メッキではありません。 |
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KENWOOD LS-SG7のスペック
トゥイーター | 2.5cm ソフトドーム |
ウーファー | 11cm コーン |
出力音圧レベル | 84dB |
クロスオーバー周波数 | 2.5kHz |
許容入力 | 30W |
定格入力 | 15W |
インピーダンス | 6Ω |
サイズ | 幅150×高さ270×奥行272mm |
重量 | 3.9kg |
KENWOOD LS-SG7 |
1999年 ペア21,000円 |
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