中国のEVメーカー、Xpeng(シャオペン)の関連会社のHT Aeroが、「空飛ぶ車」を発表した。 【写真】折りたたみ式のローターを装備した「陸も空も走れる空飛ぶ車」 今回発表された車両は、2人まで乗車可能な軽量設計のモデルで、折りたたみ式のローターを備えている。道路を走行時はローターを収納し、飛行する際にローターを拡張させる仕組みだという。万が一のトラブルに備え、パラシュートを装備するなどの安全対策を施すとしている。同社によれば、空港からオフィスへ向かう際など、都市部での個人利用を想定した設計だといい、最大飛行可能時間は35分とのこと。飛行中は、高精度な飛行制御アルゴリズムによって、障害物を避けて飛行するようだ。公開されたモデリングと、製品版の仕様やデザインは異なる可能性があるとしている。 シャオペンのCEO、ヒー・シャオペン氏によれば、2024年にこの車両を展開する計画だといい、販売価格は100万人民元(約1780万円)以下にすることを目標としているという。 HT Aeroは先日、ベンチャーキャピタルや外部投資家から5億ドル(約570億円)を調達するなど、空飛ぶ車の実用化に向けて着々と準備を進めている。自動車メーカーやベンチャー企業の参入が相次ぐ領域において、同社は覇権を握ることができるのだろうか。
堀口佐知
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