https://gigazine.net/news/20240531-bioprocessor-human-brain-organoids/
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幹細胞を培養して作られた脳組織(ヒト脳オルガノイド)をCPUとして使うシステム「ニューロプラットフォーム」が、スイスのバイオコンピューティング企業であるFinalSparkによって構築されました。ニューロプラットフォームは各地の研究者が遠隔でアクセスでき、「学習」と「情報処理」を行わせることが可能です。
Neuroplatform - FinalSpark
https://finalspark.com/neuroplatform/
Frontiers | Open and remotely accessible Neuroplatform for research in wetware computing
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/frai.2024.1376042/full
World's first bioprocessor uses 16 human brain organoids for ‘a million times less power’ consumption than a digital chip | Tom's Hardware
分化されているヒト脳オルガノイドはこんな感じ。
ニューロプラットフォームのヒト脳オルガノイドは4つのマルチ電極アレイ(MEA)に収容されていて、それぞれのMEAは刺激と記録の両方に使用できる8つの電極が接続されています。データはサンプリング周波数30kHz、分解能16ビットのデジタル・アナログ・コンバーターを介して行き来し、これらはMEA用のマイクロ流体生命維持システムと監視カメラによってサポートされています。
ニューロプラットフォームは過去4年間にわたり年中無休で稼働し続けており、今回は新たに9つの機関にアクセスが提供されました。ニューロプラットフォームの利用には、月額500ドル(約7万8000円)が必要とされています。
なお、ヒト脳オルガノイドの寿命は短く、当初は数時間しか機能しなかったとのことですが、改良により、今後は1ユニットあたり約100日は持続するようになるものとみられています。
FinalSparkは「GPT-3のような大規模言語モデル1つをトレーニングするのにはおよそ10GWhが必要で、これはヨーロッパ市民が1年間に使用するエネルギーの約6000倍に相当しますが、ニューロプラットフォームの消費電力は従来のデジタル・プロセッサーの100万分の1です」と述べ、ヒト脳オルガノイドの消費電力の低さをアピールしましたが、その具体的な性能については明かされていません。
すでに約30の大学がニューロプラットフォームの使用に興味を示しているとのことです。
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