過労死の遺族らでつくる「全国過労死を考える家族の会」は22日、高所得の一部専門職を労働時間規制から外す「高度プロフェッショナル制度」(高プロ)の規定を働き方改革関連法案から削除するよう求め、首相官邸前で座り込みをした。「高プロは過労死を促進する。強行採決は許されない」と訴えた。
座り込みは午後1時半から夕方まで続いた。2013年に過労死したNHK記者、佐戸未和さん(当時31歳)の母恵美子さん(68)は「労働時間規制が外されれば長時間労働が野放しになり、何かあっても自己責任にされることは明らかだ」と指摘。「命を奪うような法案を通すべきではない。人が死んでからでは遅い」と強調した。家族の会は安倍晋三首相に採決前の面会を求めてきたが、回答はないという。【市川明代】
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