勉強の為に転載しました。
https://techwave.jp/archives/manica-mobile-rfid-app-1500-yen-per-month.html
GPSや様々な通信方式とセンサー、そしてスマートフォンの普及が、IT業界にはかつてないほどのイノベーションの契機をもたらしています。
しかし一方で、市場環境の変化が起こっているのに脚光を浴びていない技術があります。RFIDはその最たるものといえるでしょう。
例えば、RFIDのシール(タグ)を貼り付けた数百個のモノを一瞬で認識、一つ一つに情報を読み書きすることが可能です。これまで物流や工場など大規模なシステムに導入されてきましたが、この2年ほどでRFIDタグや読み取り機(リーダー)の価格が安くなってきました。
さらにRFIDの活用を専業とするハヤト・インフォメーションは2017年9月12日、月額1500円で利用できる(リーダーのレンタル費などは別)スマホアプリを含めたソリューション「MANICAモバイル」の提供を開始するなど環境整備されつつある状況です。
モノとの通信を激変させるRFID
RFIDは、Radio Frequency IDentificationの略語で、無線通信によって以下のような形状のRFIDタグ内の記憶領域にデータを読み書きすることができる技術です。
わかりやすい例は「モバイルSuica」や「楽天Edy」といった、タッチすることで通信ができるものです。これらはNFC(Near Field Radio Communication)=近距離無線通信と呼ばれており、数センチ〜数十センチメートル程度の距離で通信ができるRFID技術の一つです。
より長距離でRFIDタグを認識するUHF帯
「MANICAモバイル」は、NFCに比べてより長距離で通信ができる電波帯域であるUHF帯にも対応したサービスです。リーダーの性能にもよりますが、例えば、このATID社製RFIDリーダー「RF-Blaster」(出力1W版)では、最大で6〜7メートルの距離にあるRFIDタグの情報を、1秒間に300個読み取ることが可能です。
以下は小学生の忘れ物防止にRFIDで持ち物確認をした動画。ものの一瞬でスキャンが完了します。
ビジネスシーンから家庭内でも
これまでRFIDは「流通や小売りの在庫管理、製造業の工程管理における業務専用サービスとして広く利用されてきた」とハヤト・インフォメーションのRFIDエバンジェリスト 大坂泰弘 氏はいいます。
「自社内の重要書類の管理とか、鍵の管理とか、備品の管理とか、さまざまな管理業務にもRFIDが応用できるのですが、これまではアプリケーション費用とか、リーダーの費用がネックになって、なかなか導入が進みませんでした。
そこで、初期費用をゼロにして、アプリ使用料込みの値段で月額1500円から始められるRFIDソリューションとして「MANICAモバイル」の提供を開始したんです。RFIDタグも数百枚といった小ロットでもこの2年でも1枚あたり20円まで下がり、近い将来10円程度まで下がると思われます。このチャンスをより多くの人に活用していただきたいと思っています」(大坂氏)。
「MANICモバイル」は、専用のスマートフォンアプリとリーダーによって、手軽にRFIDのデータの読み書きを実現するソリューション型のサービス。RFIDリーダーも月額5000円(初期費用ゼロ)からのレンタルか、6万円からの買い取りが選択可能。
RFIDリーダとスマートフォンはblutoothを使って通信する形。アプリはスマホに搭載されたNFC機能にも対応。管理システムは、モノの出入りを記録する機能や棚卸し機能、検索などの基本機能があり、かつクラウドベースであるため複数拠点での運用が可能になっています。
今後、「MANICAモバイル」は、会計システムなど業務系アプリケーションとの連携をするためのAPI実装や、位置情報と連動した情報記録などのアップグレードを継続的に行っていくとのことです。
■MANICAモバイル利用料金◇初期費用:ゼロ円
◇クラウドサービス月額利用料
¥1,500(500アイテムまで)
¥3,000(1,000アイテムまで)
¥5,000(2,000アイテムまで)◇月額利用料に含まれるもの:
・MANICAモバイル 有償アカウント開設
・MANICAモバイル 月額サービス利用料
・UHF帯RFIDタグサンプル 30枚◇UHF帯RFIDリーダーレンタル月額利用料(RF Blaster):
¥5,000/月額
蛇足:僕はこう思ったッス
RFIDはかれこれ20年ほど話題になり続けてきたいわば枯れた技術。とはいえ、紙幣に組み込まれたり、モノのデジタル化に大きく貢献してきた歴史がある。通信方法は多様化しており、RFIDの立場はどうなるか?という疑問も浮上するのだが、仮に10円のシールで個体管理ができるのだとしたら、先のブロックチェーン連携事例(例「RFID(ICタグ)とブロックチェーンでブランド品の真贋判定、MANICAブランドプロテクション」)を含め、まだまだ可能性はあるように思う。
RFIDはかれこれ20年ほど話題になり続けてきたいわば枯れた技術。とはいえ、紙幣に組み込まれたり、モノのデジタル化に大きく貢献してきた歴史がある。通信方法は多様化しており、RFIDの立場はどうなるか?という疑問も浮上するのだが、仮に10円のシールで個体管理ができるのだとしたら、先のブロックチェーン連携事例(例「RFID(ICタグ)とブロックチェーンでブランド品の真贋判定、MANICAブランドプロテクション」)を含め、まだまだ可能性はあるように思う。
Maskin
Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭から記者としてまた起業家として30年以上にわたりIT業界のハードウェアからソフトウェアの事業創出に関わる。シリコンバレーやEU等でのスタートアップを経験。日本ではネットエイジに所属、大手企業の新規事業創出に協力。ブログやSNS、LINEなどの誕生から普及成長までを最前線で見てきた生き字引として注目される。通信キャリアのニュースポータルの創業デスクとして数億PV事業に。世界最大IT系メディア(スペイン)の元日本編集長を経て現在に至る。
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