日本人の子が家に来た!「こんなにバツの悪い思いをするなんて・・・」=中国
2017-06-19 16:12
近年の日中関係は小康状態にあると言えるだろう。かつて中国全土で起きた反日デモ騒ぎはすっかり鳴りを潜め、今では多くの中国人が日本へ旅行に訪れるようになり、反日感情を持っていた人たちも日本への理解が深まったと言えるだろう。しかし、信じやすい子どもたちは別のようだ。中国メディアの捜狐は17日、日本人の子供が遊びに来たという中国人が「いたたまれない思いをした」と紹介している。
筆者には日本人に嫁いだ従姉がいるということで、この従姉夫婦とその親戚の日本人の小学1年生の男の子が中国へ遊びに来たことがきっかけとなり、中国の教育を考えるようになったのだという。この男の子は、緊張しながらも覚えたての中国語であいさつしたり、お辞儀をしたりする様子がかわいくて、中国の大人たちにすぐに気に入られたようだ。
しかし、この家の小学3年生になる中国人の子は、甘やかされて育ったうえに、反日教育がしみこんでいたため、この日本人の男の子に対し、いきなり殴りかかる真似をしながら「小日本を倒す!」と叫び、大人たちを青ざめさせたという。
その後も、日本人の男の子がプレゼントしたおもちゃを「日本製品ボイコット!」とわざと壊したほか、日本人の子どもに「私は死んで当然の小日本です、中国人ごめんなさい」という中国語のフレーズを教え込み、皆の前で言わせたのだという。これには大人たちも固まり、このあと親に別室でビンタを与えられたというが、当然の結果といえよう。
それにしても恐ろしいのは、この中国人の子どもにはまったく悪気がなく、日本を憎むのは良いことだと信じ切っていたことだろう。学校では反日を「骨の髄まで」叩き込まれ、大人たちも反日デモの際は散々に日本を罵っていたため、この子は怒られたことに納得せず、余計に「激怒した」という。
筆者は、この経験を通して教育方法について反省したという。日本人の男の子は自分のことは何でも自分でできるのはもちろん、食事も年長者が箸を動かすまで待っているほど礼儀正しいのに、中国人の子どもは散らかし放題で、食事では一番好きなものを真っ先に取り、「恥ずかしくなった」と振り返っている。しかも、小学3年生の子どもに「日本に対する敵意を植え込んでしまっている」と嘆いた。
この例から、中国における行き過ぎたゆがんだ愛国教育が行われている様子が伝わってくる。しかし、憎しみが友好を生み出すことはあり得ない。未来を担う子どもたちには、憎しみよりも相互理解を願いたいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)