2017年6月29日木曜日

ちょっと待て! 抗日ドラマって「中国人を騙してないか?」=中国報道


6/29(木) 08:12

ちょっと待て! 抗日ドラマって「中国人を騙してないか?」=中国報道
中国では毎日のように抗日ドラマが放送されており、幼少のころから「旧日本軍=悪」と刷り込まれて育つ中国人は少なくない。だが、近年の抗日ドラマは演出が過剰だという批判も多く、中国共産党機関紙・人民日報が過剰演出に苦言を呈したこともある。
  これまでには「手榴弾で飛行機を撃ち落とす」、「旧日本兵を手で切り裂く」といった演出が批判の対象となったが、演出を過剰にすることは事実を捻じ曲げる行為であるという指摘もある。また、過剰演出は中国の視聴者にとっても理解不能なようで、「抗日神劇」であると揶揄(やゆ)されるようになっている。
  中国メディアの今日頭条は27日、「抗日神劇」は中国人を長年にわたって騙し続けてきたと論じる記事を掲載し、抗日ドラマの過剰な演出を改めて批判した。
  記事は、抗日ドラマでは「農民や子どもまでもが日本兵をやっつけるシーンがある」と伝え、すべての抗日ドラマのなかで死亡した日本兵の人数を足せば「日本の総人口を超えてしまうだろう」と主張。一方、現実では日本軍の戦死者数は200万人ほど、中国側は3500万人に達しているとし、「抗日ドラマの内容と合致しない」と論じた。
  さらに、抗日ドラマでは「日本兵は数メートル離れた場所から銃を撃っても当たらない」など、日本兵が「極端に無能」に描かれていると指摘する一方、実際は「極めて強かった」と主張。だからこそ中国側も大きな損害を受けたのであり、抗日神劇と揶揄されるような演出を続けていたのでは「犠牲になった人びとの魂も浮かばれないではないか」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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