2019年10月15日火曜日

タンカー爆発「国家による攻撃」 イラン大統領が主張

中東紅海を航行中のイランの石油タンカーで起きた爆発をめぐり、イランのロハニ大統領は14日、「テロ組織などの仕業でなく、他の国々の助けを得た国家による攻撃だった」と会見で強調した。ロハニ師は国名には言及しなかったが、イランは中東で激しく対立するサウジアラビアやイスラエルの関与を疑って調査している可能性がある。
 ロハニ師は会見で、「タンカーは別の船舶からのロケット弾で攻撃され、少なくとも2発被弾した」と主張。その上で「まだ調査中だが、実行した国に対して返答なしのままということはない」と語り、報復を示唆した。
 また、イランメディアによると、爆発が起きたタンカーを所有するイランの国営会社は14日、損傷を受けたとするタンカーの船体の映像を公開。映像によると、タンカーの側面に複数の大きな穴があった。所有会社は「攻撃を受けた跡」と主張している。
 イランのタンカー爆発は11日早朝、サウジ西部ジッダの約100キロ西の沖合で起きた。イラン外務省は「タンカーは紅海の東側から狙われた」との見方を示しているが、サウジ政府は「我々はまったく関与していない」(ジュベイル外務担当国務相)と否定している。(テヘラン=杉崎慎弥)

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