2023年11月13日月曜日

SOULNOTE、ZERO LINKで繋がるDACやネットワーク再生機 野澤佳悟2021年6月2日 15:30

https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1328725.html


「D-3」プレミアム・ブラック

CSRは、SOULNOTEブランドより、独自のデジタルリンクZERO LINKに対応した3機種とクロックケーブル「RCC-1」を7月に発売する。ラインナップと価格は、DAC「D-3」が176万円、ネットワークトランスポート「Z-3」が105.6万円、10MHzクロックジェネレーター「X-3」が35.2万円、「RCC-1」が13.2万円。「D-3」「Z-3」「X-3」のカラーはプレミアム・シルバー、プレミアム・ブラックの各2色。

ZERO LINKは、SFORZATOとSOULNOTEで策定した、トランスポートとDACを繋ぐデジタルリンク。DACの非同期回路を排除する(ZEROにする)ことで、音質向上を目指す。

マスタークロックやI2S信号を送るだけでなく、通信するのが特徴。トランスポートは音源のフォーマットを再生前にDACに伝え、フォーマットに同期するマスタークロックをDACのDDSが生成し、トランスポートに送信。トランスポートはマスタークロックに同期したピュアなI2S信号を生成、DACに送ることで、DACからトランスポートまでをDAC側のクロックで完全に同期し、音質劣化の原因となる非同期回路を完全に排除できるとしている。

DAC「D-3」

「D-3」プレミアム・シルバー

DACチップにES9038PROを片チャンネル2個ずつの計4個搭載したDAC。出力ラインアンプにはディスクリート無帰還バランス回路「Type-Rサーキット」を搭載。新開発のネイキッドフォイル抵抗を採用し、エミッタ抵抗1Ω、出力抵抗3.9Ωに設定することで、「驚異的な情報量、SN感、パワーアンプ級のドライブを発揮する」としている。

ZERO LINK、USB接続時は最大768kHz/32bitのPCMとDSDに対応。同軸、AES/EBU接続時は192kHz/24bitまでのPCMとDSDに対応する。

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クロックは別筐体・別電源の方が優れた音質が獲得できるとし、外部クロック専用で設計。外部クロックには「X-3」、クロックケーブルには「RCC-1」の使用を推奨している。

「RCC-1」

低ジッターDDS「LMX2594」を搭載。入力された10Mhzクロックからサンプリング周波数に合わせた周波数のマスタークロックを生成し、ES9038PROを最も音が良いとするNon-DPLLモード(128fsモード)で動作できる。ZERO LINK時は、PLLやサンプリングレートコンバーターを使用しない「トランスポートとの完全なる同期」を実現する。

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電源トランスはデジタル系と左右アナログ系の3トランス。それぞれ独立したサイドアルミベースにマウントし、トランスの振動はそれぞれのベースから1点スパイク接地で排出される。

3つのトランスをそれぞれ垂直にマウントし、リーケージフラックスを基板と平行方向とすることで、パターンへのノイズの混入を防止。音質上重要なトランスベースはチタンスペーサーにより3点で浮かされたアルミサイドとのサンドイッチ構造で、ダンプを避けつつ共振を排除する最適な材質・構造・形状を採用した。

整流用コンデンサは低倍率電解コンデンサを合計152個使用。整流ダイオードには超高速SiCダイオードを合計52個使用している。

上段
下段

FIRオーバーサンプリングのインパルス応答で観測されるプリエコーやポストエコーが発生しないNOSモードを採用。なお、DSD再生時は利用できない。

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入力端子はZERO LINK、USB-B×2系統、同軸、AES/EBU。出力はXLR×1系統、RCA×1系統。

本体裏面

周波数特性は2Hz~120kHz。SN比は110dB。消費電力は48W。

外形寸法は454×407×174mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約28kg。リモコン、スパイク、スパイク受けボード、電源ケーブルなどが付属する。

ネットワークトランスポート「Z-3」

「Z-3」プレミアム・ブラック
プレミアム・シルバー

ZERO LINK対応ネットワークプレーヤーや、DACにZERO LINK出力するZERO LINKブリッジ、その他のUSB DACと接続してネットワークプレーヤーとして使用できるネットワークトランスポート。ZERO LINK接続時は、DACの非同期部分の一切を引き受ける。

「Z-3」の接続例

電源部はD-3のデジタル用ハイレギュレーショントランスをそのまま採用。260VA大容量トランスによる回路毎に巻線から分離した4系統の無帰還ディスクリート電源回路を構築し、合計16個の超高速SiC整流ダイオード、合計70個に及ぶ低倍率電解コンデンサを使用。「透明感あふれ、解放的でありながらも、底無しに深い表現力を獲得した」としている。

SFP回路専用のクロックには、SCカットOCXOを投入。非同期部分だが、クロック品位を最大限に上げることで「万全を期した」とする。

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天板、ACインレット、入出力端子、基板、基板シャーシは徹底した無固定化を図っている。チタンワッシャー、トランス直下スパイクなどには、SOULNOTEのノウハウを全て投入したとする。また、比較的大きな筐体によるエアボリュームにより、音場の広がりを実現している。

入力端子はSPF、USB。出力端子はZERO LINK、USB。

本体裏面

消費電力は30W。外形寸法は454×393×174mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約20kg。スパイク、スパイク受けボード、電源ケーブル、ZERO LINK専用ケーブルなどが付属する。

10MHzクロックジェネレーター「X-3」

「X-3」プレミアム・ブラック
プレミアム・シルバー

SCカット超低位相雑音OCXO(恒温槽付水晶発振器)を採用した、10MHzクロックジェネレーター。出力抵抗には、温度特性に優れ、熱雑音の少ない人工衛星グレードの超精密抵抗をさらにカスタマイズした、ネイキッドフォイル抵抗を採用している。

出力端子には20GHz以上のスペックを誇るSMA端子を採用。使用するクロックケーブルは「RCC-1」を推奨している。

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電源部は、水晶発振器に必要な電流に対して、100Wパワーアンプクラスの200VAトロイダルトランスを採用。整流ダイオードには、超高速SiCダイオードを新たに採用。低倍率小容量電界コンデンサを多数並列接続して整流コンデンサ群を構成し、レギュレータにはSOULNOTE独自の無帰還ディスクリート電源を投入。電源LEDやリレーなど、水晶発振に必要ない回路を徹底的に排除している。

筐体はX-3専用に新開発。ダブル無固定天板による空気ダンプの排除、無固定ACインレット、無固定出力端子、トランス直下の3点スパイク支持、チタンワッシャーやカーボンワッシャーの採用など、音質最優先で取捨選択したとしている。

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出力端子はSMA×1系統。出力周波数は10MHz。出力インピーダンスは50Ω。

消費電力は2W。外形寸法はスパイク装着時で430×376×111mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約7.5kg。スパイク、電源ケーブル、SMA-SMAクロック専用ケーブル、SMA-BNC変換プラグなどが付属する。

本体裏面

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