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ロームは7日、2025年3月期連結営業損益が150億円の赤字に転落する見通しだと発表した。期初予想の140億円の黒字から大幅な下方修正で、営業赤字は13年3月期以来12年ぶり。
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日系自動車メーカーの生産台数が想定よりも落ち込むことや、電気自動車(BEV)市場の成長鈍化などが響いた上、減価償却負担がのしかかった。松本功社長は「日系自動車メーカーの減産は期初には想定していなかった」と嘆いた。
24年4―9月期は産業機器向けが大幅に落ち込み減収。高止まりする在庫水準に対応した工場稼働の抑制も響いて、9億円の営業赤字に落ち込んだ。太陽電池のパワーコンディショナーや工場自動化(FA)機器向けも低調で、需要動向を踏まえ生産調整を継続する。
30年に現状比20ポイント増のシェア30%を目指す炭化ケイ素(SiC)半導体については「設備投資のブレーキを踏むが、世界シェア目標は変えない」と松本社長は強調した。
日刊工業新聞 2024年11月08日
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