2019年3月23日土曜日

がん(癌)に普遍的に効果のある薬剤の開発を目指した MTH1 活性阻害作 用および Rcn1/DSCR1の分解阻害作用を示す生薬のスクリーニング

勉強の為に転載しました。
http://www.inm.u-toyama.ac.jp/jp/collabo/h28_download/report/28_17.pdf


申請代表者春木  満日本大学工学部生命応用化学科教授
所外共同研究者岸   努日本大学工学部生命応用化学科准教授
■背景・目的
あらゆる癌に普遍的に効果のある薬剤の開発を目指し、癌に特異的な性質を標的とした生薬の探
索を目的とする。(1) 癌細胞は酸化ストレスを多く受けるため、酸化されたヌクレオチドを分解する
MTH1 の発現が上昇する。そこで、MTH1 の活性を阻害することにより癌細胞の増殖を抑制する生
薬の探索を行う。(2) 癌細胞の増殖・転移は、癌細胞における血管新生を阻害することにより抑制す
ることが可能である。ユビキチン化により量的制御を受けているRcn1/DSCR1 は癌細胞における血
管新生を阻害する。そこで、Rcn1/DSCR1 のユビキチン化を阻害する生薬の探索を行う。
■結果・考察
平成28 年度は、MTH1 阻害剤のスクリーニングを試みた。スクリーニングは、His-tag を付加し
たhuman MTH 1を大腸菌において大量発現し、Ni カラムにより精製したものを用い、酵素活性を
直接検出することにより行った。活性測定は、dGTP を基質としてMTH1 とピロホスファターゼの
作用で生じたリン酸を、マラカイトグリーンの発色により定量した。化合物を加えない場合の活性を
100% として化合物による阻害活性を評価した。生薬由来化合物(No.1 ~ No.80)を100 μM の濃度
になるように加えた場合の結果を図1に示す。No.14、No.17、No.22、No.33、No.78 において50% 程
度以上の阻害が見られたので、再度阻害活性を確認した。その結果、No.17 は阻害を示さなかったが、
様式1-2-1
図1 生薬由来化合物を用いたMTH1阻害活性のスクリーニング結果(No.1~No.80)
0.0%
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40.0%
60.0%
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140.0%
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ワカ末、もしくはキョウベリンと言う商品の成分は、ベルベリンです。
近年糖尿病の人がベルベリンを飲み続けるとがんの予防になったり、
肝硬変や人工透析の状態が改善される場合があるとレポートで発表されております。
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