IMAXとDTSは米国時間の8日、ホームエンターテイメント向けの新しい認定、ライセンスプログラム「IMAX Enhanced」を発表した。4K HDR映像と、DTSのオーディオテクノロジを組み合わせ、家庭でより没入感のある体験が可能になるという。ソニー、ソニー・ピクチャーズ、パラマウントピクチャーズ、デノン、マランツがパートナーとして参加。このプログラムは今秋スタートする。
「IMAX Enhanced」ロゴ
 なお、デノンが30日に発表し、9月中旬に発売を予定しているAVアンプ「AVC-X6500H」、「AVR-X4500H」では「後日のアップデートにより、未発表の新フォーマットにも対応可能」とアナウンスしており、このIMAX Enhancedに対応すると予想される。
デノンのAVC-X6500H
 IMAX Enhancedは、新しいライセンス、および認定プログラム。ハイエンドなテレビ、プロジェクタ、サウンドバー、AVアンプにおいて、IMAXとDTS、ハリウッドの主要カラーリスト達が設けた厳しい基準を満たした製品が、「制作者が意図したように、シャープな4K HDR映像と強力なサウンドを提供できる製品」と認定される。これらの製品には、最適化された「IMAXモード」が搭載される。
 IMAX Enhancedコンテンツは、4K ULTRA HD Blu-rayソフトだけでなく、ストリーミングでも提供されるという。今後、グローバルスタジオや他のコンテンツパートナーと協力し、ヒット映画のIMAX Enhancedバージョンなどが利用できるようにしていく予定。
 IMAX Enhanced作品は、IMAXによって開発された独自のポストプロダクションプロセスを用いて、デジタルでリマスタリングされ、より鮮やかな色、コントラスト、シャープな映像になるという。さらに、ハリウッドのサウンドミキサーと提携、DTS:Xコーデックの技術を活用してサウンドが作られる。
 このプロセスでは、制作者の指示にあわせ、ノイズやグレインの低減などを実施。このプロセスが無い場合、HDRコンテンツはフィルムのノイズやグレインが過剰に出てしまうという。
 また、IMAXのカメラで撮影、またはIMAXシアター向けに特別にフォーマットされたIMAX Enhancedタイトルには、家庭用向けの拡大アスペクト比が含まれ、ユーザーはテレビに映像をより多く表示できるメリットがあるという。
 IMAX Enhancedに対応していないテレビで、IMAX Enhancedコンテンツを視聴しても問題はないが、IMAXテレビで視聴すると、より高水準な体験ができるとしている。