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BlackBerryのAndroidバージョンは、ありますが、iPhoneバージョンも開発して販売して欲しい。後は、AndroidとiPhoneのアプリがBlackBerryバージョンで安全な状態で動作するのか、
どうか購入したら確かめてみたいですね。
なお、BlackBerryスマホのディスプレイの表面は、ノングレアで、非光沢だと嬉しく思います。もし光沢ならノングレアフィルムを貼って使用したいです。
エーオン代表
石塚 正浩
070-3861-5011
042-559-8638
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http://aon.co.jp 準備中
文●末岡洋子 編集● ASCII編集部
2017年11月08日 09時00分
スマホのシェア争いからは姿を消したが
着々と復活の歩みを続けているBlackBerry
かつて世界のビジネスユーザーとメッセージ好きの若者を虜にしたBlackBerry。iPhoneとAndroidの波に押されて、シェア争いから姿を消した。そしてそれは意図したものでもある。
BlackBerryは2016年にライセンスモデルに柱を移し、BlackBerryのセキュリティ要素を加えた、AndroidをベースとするBlackBerryブランドのスマートフォンをOEMで提供している。10月に中東で発表されたフルタッチ端末の「BlackBerry Motion」も、ライセンシーの1社であるTCLが製造した機種だ。
Motion発表から数週間後、BlackBerryでモビリティソリューション担当ゼネラルマネジャーを務めるAlex Thunber氏にライセンス戦略を中心に話を聞いた。
Thunber氏が担当するモビリティソリューションは、これまでデバイスビジネス事業部としてスマートフォン事業を手掛けてきた部署だ。ハードウェアを提供するモデルからソフトウェア開発とブランドライセンスモデルに移行するに当たって名称を変更。Thunber氏はCisco、McAfeeなどで経験を積んだ通信・セキュリティ分野のベテランで、2016年春にBlackBerryに入社し、現職に就いた。
提携企業によるBlackBerryブランドの端末提供から
今後は同社技術を採用した安全なスマホへと拡大予定
――ソフトウェアとブランドライセンス事業の現状について教えてください。
ライセンス事業では3フェイズの戦略を持っている。最初のフェイズがBlackBerry体験をフルで提供するもので、BlackBerryブランドのスマートフォンに関するもの。インドでOptemius、インドネシアではBB Merah Putih、残りのエリアではTCL(Alcatel)の3社と提携しており、契約は独占的。このようなライセンシーをこれ以上増やす計画はない。
現在取り組みを進めているのは、フェイズ1の次となるフェイズ2と3だ。
フェイズ2は”Intel Inside”のように、我々の技術を採用したデバイスをメーカーが作成し、BlackBerry以外のブランドでデバイスを販売するモデル。
このフェイズでは、今年9月に中国のYangzhou New Telecom Science and Technology Company(NTD)と提携を発表した。NTDは電子設計企業で、通信事業者やメーカー向けにスマートフォンやIoTデバイスを設計・製造する。「BlackBerry Secure Software」が動いていることが起動時にわかるようになっている。最初の機種は2018年第1四半期に発売予定だ。NTD以外にも、世界のキャリアやメーカーと話を進めている。
フェイズ3では、Androidを我々が提唱する「Enterprise of Things(EoT)」に持ち込む取り組みだ。EoTとは企業やビジネスのIoTであり、安全性が組み込まれている必要がある。我々はAndroid of Thingsなどの取り組みを活用しながら、EoTとIoTデバイスメーカーと協業し、ウェアラブルなどスマートデバイス分野でライセンス事業を進める。特に医療デバイスでは安全性が重要になり、BlackBerry Secure Androidの最適な用途と言える。
――TCL、Optemius、BB Merah Putihの3社とはどのレベルで協業しているのですか?
「BlackBerry KEYone」ではBlackBerryがデザインしたものを、ライセンス合意の一部としてTCLに移管した。それ以外の端末は、メーカーが自社で設計しているものもあるが、我々は深く関わっており、さまざまなインプットをしている。
また、各社との合意の一部としてBlackBerryのインダストリアルデザインも含まれている。なお、TCLはライセンス合意時にBlackBerryのデバイス部門の社員を採用しており、もともとのBlackBerryスタッフが中心となって設計している。
3社が提供する「BlackBerry」ブランドの名をつけた製品はすべて我々の承認を得ており、何度もやりとりを重ねている。我々はデバイスで13年の歴史があり、熟知している。
――Motionはオールタッチ端末ですが、将来のデザインについても話し合っているのでしょうか?
先週、TCLの本拠地である深センにいた。ロードマップについて話をしてきたところだ。
QWERTYハードウェアキーボードがあるもの、フルタッチとさまざまな製品が出てくるだろう。顧客のニーズは多様であり、これに応える必要がある。
――ターゲットはBlackBerryブランドを知るビジネスユーザーですか? 若いユーザーは対象に入っているのでしょうか?
確かにBlackBerryブランドをよく知るプロシューマーは重要なターゲットになるだろう。BlackBerryスマートフォンがもたらす生産性と安全性を熟知しており、我々の機能と相性が良い。
だが若い世代でもセキュリティやプライバシーを気にする動きは出てきていると感じる。若い頃はなんでもシェアリング(共有)していても、少し経つとプライバシーを気にするようになる。スマートフォンの使い方も変化しており、単に写真を撮ってSNSでシェアするだけではなく、決済に使ったり、ホテルのキーとして使うようになる。するとセキュリティを重視するだろう。
ハード、OS、アプリケーションとそれぞれのレベルで
よりセキュアなスマホに進化させていく
――BlackBerry Secure Androidではどのようなセキュリティ強化を行なっているのですか? 一般にAndroidよりiOSの方が安全と認知されている中で、どうやって安全なAndroidを訴求していくのですか?
主に3種類の取り組みがある。
1つ目はAndroidを土台としたセキュリティ機能で、製造段階で暗号キーをデバイスに挿入している。2つ目では、OSそのものに変更を加え、カーネルを強化している。たとえばBIDE(Blackberry Integrity Detection Engine)というプロトコルでは、認められていない変更をチェックしている。
3つ目はアプリケーションレイヤー。端末のセキュリティ状態をチェックできるダッシュボードを備えたセキュリティソフトウェア「DTEK」を提供している。DTEKは”detection(検出)”の略で、セキュリティの状態を示すだけでなく、どうすればもっと安全にできるのかのアドバイスもする。
たとえば、カメラや連絡帳など端末側の機能にアプリケーションがアクセスすると通知するようなことも可能だ。以前、懐中電灯アプリなのにサーバーにユーザーの位置情報を頻繁に送っているという例があったが、ユーザーに通知せずに行なっていた。DTEKはこのようなふるまいを検出してユーザーに通知する。
DTEKはBlackBerryが最初に提供したAndroidスマートフォン「BlackBerry Priv」で導入した。BlackBerryのAndroidスマートフォンの中核をなすもので、TCLは「DTEK」をそのまま製品名にしたスマートフォン(DTEK 50/60)もリリースしている。DTEKのような機能は他社では提供されておらず、BlackBerryの重要な差別化となっている。
アップルはiOSのセキュリティ対策をしっかり進めている。我々もその取り組みを尊重している。だがBlackBerryのSecure Androidの方がiOSよりも安全だと思っており、市場に我々の安全性を時間をかけて伝えていく。Equifax事件(Equifaxは米国の個人信用情報会社で1億人以上の個人情報が流出した)で企業のセキュリティへの関心は高まっており、EUの一般データ保護法(GDPR、2018年5月に施行される)も後押しとなっている。
BlackBerryブランドを好むファン層に加えて
セキュリティソリューションを持つことが同社の強味
――BlackBerry 10からAndroidにOS切り替えのタイミングは遅すぎたのでしょうか?
当時私はまだBlackBerryに入社していなかった(BlackBerryはBlackBerry 10を2013年に発表、2015年に初のAndroid採用端末を発表した)。時期もそうだが、違う方法でやるべきだったかもしれない。
BlackBerry Privはとても高価でハイエンド、プレミアムラインだ。BlackBerryがAndroidにシフトすることを理解してもらうには、Privの800ドルの価格帯は高価すぎたと言われても仕方ない。もう少し低い価格帯でシフトすべきだったし、1機種だけでなく、複数の機種を揃えるべきだったかもしれない
――BlackBerryと同時期に君臨したNokiaも同様にブランド戦略を進め、他社との提携によって端末市場にカムバックしています。
NokiaとBlackBerryの違いとして、我々はブランドだけでなく、セキュリティソフトウェアがあるという点を挙げたい。セキュリティの経験がある社員がおり、市場の位置付けが明確だ。これは単にブランドを提供するのとは異なる。
今年のMWCではNokiaもカムバックしたが、我々がAlcatelの一部で構えた展示エリアは「BlackBerry KEYone」を見ようと毎日人がいた。展示会場には似たようなAndroidスマートフォンばかりだったが、BlackBerryブランドのスマートフォンに価値があることを示していたと言える。
――BlackBerry、Nokiaがハードウェア事業を手放す中、GoogleはHTCを通じてハードウェアをよりコントロールすることを狙っています。
(Googleの動きは)興味深い動きだと思う。Googleの戦略的計画を知らないが、我々はハードウェア事業からの脱却とライセンスモデルは正しい方向性だと信じている。BlackBerryブランドの端末が市場にあるが、我々は在庫を持たず、管理もしなくて良い。製造に関わる複雑さがない状況をとても喜んでいる。
将来はわからないが、現時点ではハードウェア事業が終わることにとても満足している。我々は端末企業だったが失敗した。市場の変化に適応するスピードが十分ではなかったからだ。2008~09年にiPhoneがアプリのエコシステムを作り、急成長し始めた時に、迅速に対応できなかった。スマートフォン市場は素晴らしいが、とても残酷でもある。
ハードウェアビジネスはうまくいけば売り上げが得られるが、収益性という点では難しい。BlackBerryの財務状況は堅調で、その理由はソフトウェアに移行しているから。ソフトウェアの利ざやは高い。ハードウェア事業が終わった後、2018年はもっと成長できるだろう。
――日本市場での展開は? (TCLは現在、代理店を通じて日本でも製品を提供している)
TCLの判断になるが、TCLは日本に関心を持っており、何らかの計画があると思う。
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