勉強の為に転載しました。
https://www.google.co.jp/amp/s/news.careerconnection.jp/%3fp=50631&=1
裁量労働制の拡大を盛り込んだ「働き方改革関連法案」の審議が進む中、労働問題に取り組む団体「エキタス」は2月25日午後、裁量労働制に反対するデモを東京・新宿で行った。
サウンドカーから「働いた分の金くらい払え」「毎日毎晩残業させるな」というシュプレヒコールが響く中、約1000人(主催者発表)の参加者が新宿の街中を闊歩した。
中には、家族連れで参加している人もいた。教師として働いているという男性(40代)は、「過労死や過労自殺が多い。生徒たちが社会に出てそうしたところで働くのを見過ごせない」という思いで、妻と息子と一緒に参加したという。
「裁量労働制は『定額使い放題』と同じ」「労働法制は働く人たちを守る最後の砦」
デモには、共産党の小池晃参議院議員らも参加した。小池氏はサウンドカーから、
「裁量労働制は、みなし労働時間を決めて、その分だけはお金を出すけれども、何時間働いても残業代を出さないというものです。これは携帯電話の『定額使い放題』と一緒じゃありませんか。そんなことをしたら過労死がどんどん増えてしまう。そんな世の中にしてはいけない」
と反対を呼び掛けた。「裁量労働制の方が労働時間が短い」という厚労省の調査データに不備があったことについては、「裁量労働制のデータのデタラメさは単なるミスではないと思います。労働研究・研修機構の調査結果は無視をして、裁量労働制を拡大するためのデータをでっち上げたのではないでしょうか」と指摘した。
立憲民主党の長妻昭衆議院議員もマイクを握って演説した。
「知人の女性が、事業外みなし労働制で働いていた結果、結婚を前に過労で亡くなるということがありました。亡くなった方々のためにも、裁量労働制を営業職に広げるとんでもない法案をなんとか撤回させたい。安倍首相は『岩盤規制の労働法制にドリルで穴を開ける』と言っています。しかし労働法制というのは働く人たちを守る最後の砦です。そこにドリルで穴を開けるという考え方自体が間違っていると思いませんか」
ヤフー!個人で積極的な発言を続けている、法政大学の上西充子教授も「裁量労働制では長時間労働の是正にならない」と改めて注意を喚起した。他にも、作家の雨宮処凛さんや慶應義塾大学の小熊英二教授が参加。共産党の山添拓参議院議員も駆け付け、「いい加減なデータに基づいて、いい加減な議論をしている。いい加減にしろと思う」と反対の声を上げた。
主催者「参加者も多く、一緒にコールをしてくれた通行人もいた」
デモの終了後、参加した会社員の女性(30代)は、「街頭でデモを眺めながらポカンとしている人も結構いた」と語った。
「裁量労働制の拡大について知らない人が多いのかと思うと心配になる。今の職場はブラックではないが、法案が通ったら、将来どうなるのか不安です」
エキタスのメンバーである栗原耕平さんは、
「1000人もの人が参加してくれた。一緒にコールをしてくれた通行人もいて、沿道の反応も良かった。長時間労働に不満を持っている人が多いことの表れではないか」
と手ごたえを感じているようだった。エキタスは今後も同制度に反対する活動を継続するという。
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