2021年8月12日木曜日

ちゃんぽん専門店から野菜を食べる店に リンガーハット、新商品の「彩り野菜のちゃんぽん」で戦略転換

https://news.mixi.jp/view_news.pl?id=6626919&media_id=40

シェアしました。

ITmedia ビジネスオンライン

写真新たに発売する「彩り野菜のちゃんぽん」
新たに発売する「彩り野菜のちゃんぽん」

 リンガーハットは8月12日、新ブランドメッセージ「モグベジ食堂」を制定したと発表した。また、新ブランドを体現化した商品として、「彩り野菜のちゃんぽん」と「彩り野菜の皿うどん」(いずれも890円)を全国のリンガーハットで8月13日に発売する。



【画像】もう1つの新商品「彩り野菜の皿うどん」



 モグベジ食堂は、「野菜をモグモグ食べるワクワク」の提供を目指したブランドメッセージ。コロナ禍の影響で健康意識が高まっているとともに、「野菜を十分に摂取できていない」と考える顧客が増加していると同社は分析。「見た目」「栄養価」「味わい」の3つにこだわり、野菜中心のメニューを今後提供していくという。



 同社は、主力商品である「長崎ちゃんぽん」に7種類の国産野菜を使用している。一方、新たに提供する彩り野菜のちゃんぽんには、パプリカ、ミニトマト、小松菜、カボチャなどを新たに追加する。使用する野菜の種類は長崎ちゃんぽんよりも増える。



 パプリカやミニトマトには見た目を華やかにする役割がある。また、カボチャやミニトマトといった緑黄色野菜を投入することで、栄養価を高めることにもつながる。新メニューでは、厚生労働省が推奨する野菜の1日の摂取量(350グラム)を1杯でまかなえるという。



●生産者支援も狙う



 新メニューの開発には、生産者を支援する狙いもある。コロナ禍の影響で、野菜の出荷数減に苦しむ農家が60%以上いるという調査結果もある。野菜を豊富に使うメニューを継続的に開発することで、野菜の消費量を増やしていく。



 リンガーハットの佐々野諸延社長は新商品発表会で「コロナ禍で外食産業は大きな変化を迫られている」と説明。これまでは、ちゃんぽん専門店として顧客に訴求してきたが、今後はちゃんぽんの枠を超えて野菜中心のメニュー開発を推進する考えを示した。



 1970年代に長崎市内に1号店をオープンしてから、店舗数を拡大し、長崎ちゃんぽんの知名度を全国区に高めたリンガーハット。ちゃんぽん専門店から野菜を摂取する店に変えるという戦略の“大転換”を宣言した。

0 コメント:

コメントを投稿