ARMは、Appleが使い始めた当初は、メモリ帯域が非常に貧弱で、命令のアウトオブオーダー実行ができず、GPUも非常に悪いものでした。
Appleは、NetScalerの出身者が設立したPA Semiを買収しました。買収した人たちは、チップ設計に非常に長けていました。以下は、彼らがたどった道です(逆順)
- NetScalerはCitrixに買収されました。
- Citrixで働きたくない人たちが、Citrixを辞めてPA Semiを設立しました。
- DECがCompaqに買収されました。
- CompaqがDEC Alphaをやめたので、Compaqを辞めた人たちがNetScalerを設立しました。
その結果、PA Semiにはたくさんの NetBSD 関係者とオリジナルの DEC Alpha のチップ設計者がいて、彼らは異常なほど優れたチップ設計者だったわけです。
Appleは彼らにARMプラットフォームのチップ設計上の欠陥を修正させました。具体的には、Powerアーキテクチャスタイルの命令とデータパイプラインの同期命令の追加を必要とするアウトオブオーダー実行、メモリ帯域、メモリアクセスのレイテンシーの問題です。
最近では、64ビットやGPUの設計の問題にも取り組んでいます。
では、答えは?
AppleのARMチップは、他のチップの10〜12年先を行っているのです。
そして、Appleが大衆向けに販売していないた
… (もっと読む)回答を眺めてみると
・Armと言っても色々あります
・ARMに最適化されていて
・AppleのARMチップは、他のチップの10〜12年先を行っている
・最適なOS
AIが自動生成したような適当な答えばかりついてますね。
ARM Macを使ったことはありませんが、要はM1,M2チップ採用のMacの事ですよね。
一言で言うと、eDRAMというメモリをCPUチップに混載するという技術を使っているためです。
CPUとメモリが別々にあるのが一般的なパソコンですが、ワンチップ化することで外部バスを経由しないので高速にアクセスできるようになります。
ちなみに、これは新しい技術ではありません。最初の大規模なeDRAMチップはPlaystation2のGPU『GS』だと思います。
欠点としてはメモリを増設することが出来なくなります。
またチップが巨大化するので歩留まり(チップの生産性)が低くなり結果チップ価格が高くなります。
Appleは垂直統合と言われるようにOSからハードウェアまで自社生産を行っているので、単一チップを一度に数千万個という単位で生産できることで低価格化を行えます。他のメーカーがしたくても出来ない戦略であり技術的な何かが優れているとかそういう事ではないです。垂直統合を強硬したスティーブジョブズの戦略が未だに効いているという事ですね。
ARM版OSの開発はAppleのほうが一足早かったためです。
AppleのARM版OSというとmacOSの事に思うかもしれませんが、実はiPhone等に搭載したiOSが既にARM版OSだったのです。2007年にはリリースされているのでAppleとしてはもう15年も関わっていますので、ARM版OSを最適化する能力はズバ抜けていて当然。
一方で、暫くIntel CPUの上であぐらを書いていたMSは、ARMアーキテクチャを蔑ろにしていた事もあり、出遅れたせいです。またWindowsというOS自体がIntel CPU上でずっと動いてきていたため、Intelと互換性のないCPUに対しての開発が手こずっていると思われます。iOSのように最初からターゲットCPUをARMに絞っていれば良かったのですが、既存のIntel Wndowsをベースに同等の動きを実現しようとするから開発が大変なのです。でももうあと何年かすれば、ARM版Windowsがサクサクに動くような気がしますよ。
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