18インチ、46cm口径のウーファーである2245Hまで含めて、全てをアルニコマグネットユニットで揃える、つまりオールアルニコ版のJBL 4345は初の試みとなります。それに加えて、2インチダイアフラムの標準ドライバーの2421Bは、4インチダイアフラムである2440へと換装、ピュアベリリウムダイアフラムをインストールしています。そして、アッテネーターは標準L-padではなく、トランスタップ切り替え式となります。
これらのユニット類をバランス良く、かつお互いのパフォーマンスを生かせるようにネットワーク定数を決定するのは中々苦労する作業でした。ボイスコイル巻き方向に対してより良好な関係になるようドライバー以外は全てセンターN極として逆転着磁も行っています。
ネットワークの方針が定まり、バラックで組んだネットワークと、ウーファーからの漏洩磁束に呼応するポジションへファインメットカットコアコイルを配した片側のチャンネルのみ、テストで音出しをしたのが上記動画です。未だかつてないほど、バックグラウンドノイズを正しく拾って再生できているというのが大きな特徴です。通常はネットワークでマスクされてしまい消えがちな、この領域の信号を過敏に再現できるということは、実に細かな微細信号を正確にユニットまで伝達できているかということです。
もう片側完成まで、しばらくお待ちください。
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