2023/12/29 2:00 [有料会員限定]
ダイヤモンド半導体は早大の研究が先行する早稲田大学発スタートアップのパワーダイヤモンドシステムズ(PDS、東京・新宿)は基板に人工ダイヤモンドを使う「ダイヤモンド半導体」で従来より大きな電流を流せるようにした。大電流に対応できれば電気自動車(EV)の急速充電器や再生可能エネルギー電源への採用に現実味が帯びる。2030年代の実用化に向けて研究を進める。
これまでダイヤモンド半導体では5アンペアを上回る電力は流せなかったが、今回PDSは6.8アンペアを達成した。同社によれば世界最高値で、一部の研究成果は米国で開催された国際電子デバイス会議(IEDM)で報告した。24年から企業と連携して実用化に向けた共同研究などを進める。2〜3年内に顧客に向けサンプル出荷を始めたい考えだ。
大電流に対応できるようになれば、送電網など大電流が求められるインフラに対応できるようになるほか、電気自動車(EV)の急速充電器や再生可能エネルギー電源への採用も現実味を帯びます。
PDSはまた、故障などが起きた場合に電流が流れないようにする新機能を開発したことも発表しました。
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