2020年6月11日木曜日

46cm(18インチ)や76cm(30インチ)のダブルウーファーシステムのお話。 A story about a 46 cm (18 inch) or 76 cm (30 inch) double woofer system.

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Archive for category D130

Date: 3月 14th, 2019
Cate: 40万の法則D130JBL岩崎千明

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その26)

100Hzから4kHzまでの帯域をほぼフラットに再生する、ということ。
ステレオサウンド 70号に、
岡先生の「わが家のJBLスーパーウーファー騒動顛末記」が載っている。
70号は1984年。
このころJBLからは18インチ口径のウーファー搭載のB460、
15インチ口径ウーファー搭載のB380といったスーパーウーファーが登場していた。
当時の岡先生のシステムは、かなり大がかりであった。
詳しいことを知りたい方は、70号をお読みいただきたい。
ここで70号の岡先生の記事を取り上げているのは、
岡先生がシステムのフラットを目指した結果、
100Hzから4kHzまでフラットに仕上げられているからだ。
そこのところを引用しておく。
     *
わが家の場合は100Hz以下は仮に記録紙ではフラットにちかい状態にしても、聴感との折りあいがつかない。同様に、リスニングポジションで5kHz以上を完全にフラットにすると、再生された音楽は極端なハイあがりになってきかれたものではないということは、オーディオをかじっているひとならば常識といえるだろう。高域のロールオフをどのくらいのカーヴにするかはいろいろな説があるが、ぼく自身は経験上4k〜8kHzのオクターヴ間をほぼ3〜6dB、その上は2〜3dBの偏差にはいっているのがいいように考えている。
 一応こういう目標をたてて、マイクの位置と高さをいろいろと試したあげくに、最終的なポイントをきめて、L・Rのバランスも含めて、100Hzから4kHzを1dB以内、100Hzから8kHzのLRのレベルバランスを0・5dBにおさえこむまでに、ものすごく時間がかかってしまった。おかげさまで、歌人から、毎日、ピーピーとんへな音ばかり出しているという苦情が出たほどである。
     *
ここでも、100Hzから4kHzという、40万の法則が出てくる。
当時は、そのことに気づかなかった。
いまごろになって、100Hzから4kHzという帯域がフラットであること、
そこでの40万の法則との関係性について考えることになった。
Date: 11月 23rd, 2016
Cate: D130JBL

ミッドバスとしてのD130(その12)

《世の中には男と女しかいない、その男と女が寝室でやることはしょせんきまっている》
と書かれたのは五味先生。
そこでの行為は生殖のためでもあるし、快感を求めてでもあるし、
目の前にいる、いま触れている相手の鼓動を感じる行為でもある。
寝室での男女の行為は、第三者に見せる行為ではない。
なかには見せることに快感を感じるようだが、寝室という密室での行為だから、
鼓動を感じることができるとはいえないだろうか。
オーディオに何を求めるのかは同じようであって、人によって大きく違うこともある。
音楽の鼓動を聴く、という行為を追い求めている聴き手を、
だから肉食系という表現を使った。
肉食系には、もうひとつ、
人にむやみに聴かせない、という意味も込めている。
そこでの行為が見せるものでないように、
そういう意味での肉食系オーディオの音は、むやみに誰かに聴かせるものではない──、
そんなふうに感じているからだ。
同時に草食系という表現を使いたくなる音が増えてきているように感じるのは、
スピーカーの性能向上がその理由ではなく、インターネットのここまでの普及により、
オーディオマニア同士の交流が、以前には考えられないほど活発になってきたこと。
それと無縁とは思えない。
どこかに正確な統計があるわけではないが、
あきらかに互いの音を聴くことは、インターネット以前よりもはっきりと増している、はずだ。
誰かに自分の音を聴いてもらう、
誰かの音を聴きに行くことにもメリット、デメリットがあるだろう。
誰かに聴かせることを意識した途端に、何かが知らぬうちに変っていくようになる。
それは必ずしもいい方向ばかり行くわけではない。
そこに気づかずに聴きに行ったり、聴きに来てもらったりをくり返すうちに、
草食系的面が頭を擡げてる。
そんなことはない、とはっきり否定できる人がいるだろうか。
Date: 11月 22nd, 2016
Cate: D130JBL

ミッドバスとしてのD130(その11)

D130の低域を拡充するのにE145が最適なような気がする。
もちろんD130とE145は同口径だから、E145はダブルにしたい。
E145の出力音圧レベルはカタログ発表値で98dB/W/m。
ダブルで使って3dB音圧は上昇するから101dB。
D130の102dB/W/mと近似となる。
エンクロージュアは……。
こんなことを考えていると、楽しい。
実現するか(できるか)は関係なく、愉しくなってくる。
D130もそうだし、2440(2441)といったコンプレッションドライバー、
E145のようなウーファー、この種のJBLのユニットは、妄想をたくましくしてくれる。
私自身が求めている音とは方向が違っていようと、愉しくなってくる。
一時期、肉食系男子、草食系男子といういいかたがあった。
最近ではあまり聞かなくなったようだが、オーディオにもあてはまるところはあると感じている。
私にとって、ここで挙げているJBLのユニットは、
肉食系的性格のユニットといってもいいだろう。
E145を自分で鳴らしたことはない。
150-4Hを採用したDD55000は、何度もステレオサウンド試聴室で聴いている。
ローエンドまで充分にのびている音ではない。
ダブルにしたところでのびるわけではなく、エネルギーが増す。
低域のエネルギーの再現性で、E145ダブルは比類なき音を聴かせてくれそうだ。
結局、音楽を聴く行為は、その音楽の鼓動を聴く、といってもいい。
演奏者の鼓動でもあり、作曲者の鼓動でもある。
私が肉食系の音と感じるのは、まさにここに理由がある。
鼓動を、そのエネルギーをロスなく届けてくれる。
Date: 11月 22nd, 2016
Cate: D130JBL

ミッドバスとしてのD130(その10)

D130をミッドバスにするのであれば、ウーファーはどうするか。
もっといいウーファーというか、ぴったりくるウーファーがあるような気がしていた。
そうだ、そうだ、と思い出したのがJBLのE145である。
ステレオサウンド 60号の特集でも取り上げられている4676-1。
このシステムはフロントショートホーン型エンクロージュア4550に、
E145-16を二発、中高域には2441(二発)+2350ホーンという組合せ。
4550の重量だけでも88kgあるため、総重量は141kg。
4676-1は型番が示すようにサウンドリインフォースメントおよびシアター用であり、
出力音圧レベルは104dB/W/mと発表されている。
JBLのウーファーでKシリーズは楽器用ということだった。
EシリーズはKシリーズを受け継ぐながらも、サウンドリインフォースメント用としても使われる。
Eシリーズの15インチ口径のウーファーには、E130(フルレンジ)、E140、E145があり、
18インチ口径がE151である。
これらの中でE145のフレームだけが異る。
JBLのウーファーは取付け用金具MA15でフロントバッフルに固定する。
15インチでも18インチでも、その点は同じだ。
だがE145はMA15が使えない。
コーン紙外周のフレームの厚みがボリュウムある形状になっていて、
そのこととも関係しているのが、コーンの頂角だ。
アルテックのウーファーよりも浅めのJBLのウーファーの中で、
E145は深めの頂角になっている。
つまり150-4Cと共通する点をもつウーファーといえる。
E145はDD55000のウーファーとして採用されている。
その際の型番は150-4Hである。
Date: 2月 19th, 2015
Cate: D130JBL

ミッドバスとしてのD130(その9)

このテーマで書いていると、あれこれ思い出したり想像したりしている。
上杉先生のステレオサウンド 38号でのシステムのこともそうだし、
こんなことも想像している。
岩崎先生と井上先生が対談形式で、D130の組合せをそれぞれつくるとしたら、
どんな記事になるだろうか、である。
井上先生はD130は、マルチウェイシステムのミッドバス帯域(100〜500Hz近辺)用として使うのにも最適だ、
と書かれているから、ここでのテーマ通りの組合せをつくられると仮定する。
岩崎先生はどうだろうか。
平面バッフルに取り付けられる気がする。
予算やスペースの制約がなければ、1m×1m程度の大きさではなく、
2m×2mの平面バッフルにD130をつけ鳴らされるのではないだろうか。
井上先生はマルチウェイで、岩崎先生はフルレンジとしてD130の組合せをつくられる。
そんなことを想像している。
井上先生はウーファーにはどのユニットを使われるのか、
エンクロージュアはどうされるのか、上の帯域はどうされるのか。
アンプはマルチアンプなのか。
岩崎先生は、そのへんどうされるのか。
100dBをこえる能率をもつD130だが、パワーアンプは大出力のモノにされるような気もする。
それこそステレオサウンド別冊HIGH-TECHNIC SERIES 4でのD130の試聴の際に、
音量をあげていったらコーヒーカップのスプーンがカチャカチャ音を立て始め、
それでも音量をあげていったら……、という瀬川先生の発言を思い出す。
瀬川先生はここで怖くなり音慮を下げられている。
岩崎先生ならば──、
その結果どういう記事ができあがるのか。
そんなことを想像するのは楽しい。
Date: 1月 20th, 2015
Cate: D130JBL

ミッドバスとしてのD130(その8)

「なんでこんな馬鹿げたことをしたんですか」には、
これを口にする人によって、違う意味をもつことになる。
黒田先生はステレオサウンド 38号の特集で八人のオーディオ評論家のリスニングルームを訪問され、
八人のオーディオ評論家それぞれに手紙を書かれている。
上杉先生への手紙は「今日は、まことに、痛快でした。」で始まっている。
黒田先生が感じた痛快さは、馬鹿げたことをする真剣さ、一途さゆえのものと書かれている。
自分にはできないことをさらりとやってくれる人に感じる痛快さがあり、
その痛快さを表現することばとして「なんでこんな馬鹿げたことをしたんですか」がある。
その一方で、部屋の大きさに見合ったサイズのスピーカーシステムこそが理に適ったことであり、
しかも大口径の振動板に対してのアレルギーをもつ人は、
おそらく軽蔑をこめて「なんでこんな馬鹿げたことをしたんですか」と口走る。
「なんでこんな馬鹿げたことをしたんですか」と思わず口走るのであれば、
痛快さをそこに感じてでありたい。
黒田先生の上杉先生への手紙には、こんなことを書いてある。
     *
 神戸っ子は、相手をせいいっぱいもてなす、つまりサーヴィス精神にとんでいると、よくいわれます。いかにも神戸っ子らしく、上杉さんは、あなたがたがせっかく東京からくるというもので、それに間にあわせようと思って、これをつくったんだと、巨大な、まさに巨大なスピーカーシステムを指さされておっしゃいました。当然、うかがった人間としても、その上杉さんの気持がわからぬではなく、食いしん坊が皿に山もりにつまれた饅頭を出されたようなもので、たらふくごちそうになりました。
     *
ステレオサウンドの取材班が東京から神戸に来るから、ということで、
これだけの規模のスピーカーを間に合わせた、とある。
もともと計画されていたことだったのだろうが、それでもすごい、と思う。
ちなみにこのスピーカーシステムの重量は、両チャンネルあわせて約780kg。
Date: 1月 19th, 2015
Cate: D130JBL

ミッドバスとしてのD130(その7)

上杉先生の自作スピーカーの概要はこうだ。
シーメンスのオイロダインを中心として、トゥイーターとウーファーを追加されている。
オイロダインはシアター用スピーカーで、
38cm口径のウーファーと大型ホーンを鉄製のバッフルに取り付け、エンクロージュアはもたない。
ネットワークは内蔵しているので、これを平面バッフルにとりつけるよう指定されている。
スピーカーシステムとは呼びにくいモノである。
同じコンセプトのモノはダイヤトーンにもあった。
2U208という製品で、
20cmコーン型ウーファー(PW201)と5cmコーン型トゥイーター(TW501)をバッフルに装着したモノ。
ウーファーとトゥイーターの型番が気づかれる人もいるだろう、
ダイヤトーンのスピーカーシステム2S208からエンクロージュアを取り去ったモノである。
KEFにもあった。KK3という型番で、Concertoのエンクロージュアを取り去ったモノである。
シーメンスのオイロダインも同じカテゴリーのスピーカーユニットといえよう。
このオイロダインのクロスオーバー周波数は500Hz、
これに上杉先生は8kHz以上をテクニクスのホーン型トゥイーターEAS25HH22NAに受け持たせ、
150Hz以下はエレクトロボイスの30Wで受け持たせられている。
30インチ(76cm)口径の30Wを、上杉先生は片チャンネルあたり二本、つまり両チャンネルで四本使われている。
30Wが二発横に並んでいる上にオイロダインのウーファーがあるわけだが、
38cm口径が20cm口径ぐらいに感じられる。
このシステムを目の当りにされて、
黒田先生は「なんでこんな馬鹿げたことをしたんですか」と口走られている。
     *
 三十インチ・ウーファーが横に四本並んだところは、壮観でした。それを目のあたりにしてびっくりしたはずみに、ぼくは思わず、口ばしってしまいました、なんでこんな馬鹿げたことをしたんですか。そのぼくの失礼な質問に対しての上杉さんのこたえがまた、なかなか痛快で、ぼくをひどくよろこばせました。上杉さんは、こうおっしゃいましたね──オーディオというのは趣味のものだから、こういう馬鹿げたことをする人間がひとりぐらいいてもいいと思ったんだ。
 おっしゃることに、ぼくも、まったく同感で、わが意をえたりと思ったりしました。オーディオについて、とってつけたようにもっともらしく、ことさらしかつめらしく、そして妙に精神主義的に考えることに、ぼくは,反撥を感じる方ですから、上杉さんが敢て「馬鹿げたこと」とおっしゃったことが、よくわかりました。そう敢ておっしゃりながら、しかし上杉さんが、いい音、つまり上杉さんの求める音を出すことに、大変に真剣であり、誰にもまけないぐらい真面目だということが、あきらかでした。いわずもがなのことをいうことになるかもしれませんが、上杉さんは、そういう「馬鹿げたこと」をするほど真剣だということになるでしょう。
     *
私も「なんでこんな馬鹿げたことをしたんですか」と口走ると思う。
多くの人が目の当りにすれば、同様のことを口にされるだろう。
Date: 1月 19th, 2015
Cate: D130JBL

ミッドバスとしてのD130(その6)

ミッドバスに15インチ口径のフルレンジをもってくることはバカげていることと思う人もいるだろう。
そんなことをすればシステムが非常に大がかりになる。
いつのころからか、スピーカーシステムの大きさは部屋の大きさに見合ったほうがいい、と考える人、
主張する人が多くなってきた。
でも小さな部屋で、そのエアーボリュウムに見合う小さなスピーカーシステム。
1970年代ごろの、そういった小型スピーカーシステムと違い、
現在の小型スピーカーシステムはパワーもはいるし、音圧もとれる。
だから同列に考えることには多少の無理があるのはわかっているけれど、
小型スピーカーはエアーボリュウムがあり響きの豊かな部屋の方がうまく鳴ってくれることがある。
小さな部屋こそ、私はできるかぎり大きなスピーカーシステムを置きたい、と考える。
そんなのは古すぎる考え方だといわれようが、音量を絞っても音の豊かさを失わないのは、
やはり大型スピーカーシステムであることが多い。
だから私はD130をミッドバスという、バカげたことを真剣に考える。
でも、これは本当にバカげたことなのだろうか、と思う。
たとえばBBCモニターのLS5/1は、
中域の特性を重視して、12インチ口径ではなく15インチ口径を選択している。
低域の特性の間違いではない。
それから……、と書き始めて思い出したのが、ステレオサウンド 38号である。
「オーディオ評論家 そのサウンドとサウンドロジィ」が特集の号だった。
そこに上杉先生のリスニングルームの訪問記がある。
1976年、上杉先生が鳴らされていたスピーカーシステムはタンノイのオートグラフ、
それに自作のモノだった。
Date: 1月 18th, 2015
Cate: D130JBL

ミッドバスとしてのD130(その5)

JBLの4350のミッドバスは2202である。
コーン型の30cm口径ウーファーである。
このユニットは2220の30cm版といえるし、
2220は130Aのプロ用版であり、130AはD130のウーファー版といえる。
4350では2202をミッドバスに、
2231を二発ウーファーとして搭載している。
これにならえばD130をミッドバスとするのであれば、
ウーファーは18インチ(46cm)口径のモノを二発使うということになる。
もうひとつの案としては、より大口径のウーファーを使うこと。
例をあげればエレクトロボイスの30W(76cm)、ハートレイの224HS(60cm)だ。
どちらにしてもそうとうに大がかりなシステムになる。
規模のことはまったく考慮しないということであれば、どちらも案でもかまわない。
どちらも同程度になるからだ。
ならば上の帯域を受け持つユニットがすべてJBLだから、
JBLの18インチ口径ウーファーのダブル使用に心情的に傾く。
JBLの過去のラインナップをふくめて該当するウーファーとなると、K151、2240H、2245Hがある。
2245Hは4345に採用されたウーファー、K151は楽器用ウーファーである。
K151のダブルとなると、「コンポーネントステレオの世界 ’78」での井上先生の組合せを思い出す。
そこでの井上先生の組合せはK151をダブルで使い、2440にラジアルホーン2355の組合せ、
トゥイーターは2402の複数使用という、驚くほどのシステムだった。
キズだらけの大型のエンクロージュアにおさめられたK151が15インチくらいに見えていた。
こういうウーファーを最低域にもってくるのも面白いのだけれども、
私の志向する音からはかなりはずれてしまう。
となるとウーファーは2245Hか2240Hということになるのだろうか。
Date: 1月 17th, 2015
Cate: D130JBL

ミッドバスとしてのD130(その4)

ミッドバスとミッドハイが決ることで、
自然とミッドバスとウーファーのクロスオーバー、ミッドハイとトゥイーターのクロスオーバー周波数が決る。
80Hz、630Hz、5kHzとなる。
JBLの4343クロスオーバー周波数は300Hz、1.25kHz、9.5kHz、
4350では250Hz、1.1kHz、9kHzであり、
瀬川先生のフルレンジからスタートする4ウェイ・システムもJBLの4ウェイとほぼ同じである。
D130をミッドバスとする4ウェイ・システムは、クロスオーバーの設定はかなり違うものになり、
ミッドバス・ミッドハイの受持帯域が約6オクターヴ、
JBLのミッドバス・ミッドハイは約5オクターヴであり、
D130ミッドバイのほうは2オクターヴほど下に移行する。
ミッドバスとミッドハイは決っている。
トゥイーターをどうするのか。
JBLの4343、4350では2405が使われている。
このトゥイーターは5kHzから使うには、ちょっとしんどい。
となると075ということになるのか。
では何をもってくるのか。
いま私のところにあるHarknessには175DLHがついている。
これでいいのではないか、と思っている。
これならば5kHzからでも問題なく鳴らせる。
もちろん最高域の再生となると2405には及ばない、075にも及ばない。
けれどD130をミッドバスにもってくるという発想からして、
現代的なワイドレンジを求めているのは違っているのだから、175DLHがもっともふさわしいように思える。
しかもこれら三つのユニットはすでに揃っている。
問題はウーファーをどうするかだ。
Date: 1月 12th, 2015
Cate: D130JBL

ミッドバスとしてのD130(その3)

JBLのコンプレッションドライバー2441は、日本の折り紙からヒントを得た新型のエッジの採用で、
ダイアフラムだけの違いにもかかわらず、2440よりも高域特性は格段に向上している。
2440(375)はエッジの共振を利用していたため、10kHz以上の再生は無理だったが、
2441(376)ではカタログスペックでも18kHzまでとなっている。
周波数特性のグラフを比較してみても、2440との差は歴然である。
ならば5kHzといわず、10kHz、さらにもっと上の周波数まで2441+2397に受け持たせることもできる。
けれど2445J+2397の指向特性のグラフでは、10kHz、15kHzでの特性は八つ手状になっているのが確認できる。
ときどきJBLが4350、4341で4ウェイにしたのは、最大音圧を高めるためだと勘違いの発言をしている人がいる。
確かに帯域分割の数を増やせば個々のユニットへの負担は軽減される。
けれどJBLが、スタジオモニターとして4ウェイを採用したのは指向特性の全体行きにおける均一化のためである。
これは4350の英文の資料を読まなくとも、スピーカーシステムの問題点を考えればわかることである。
指向特性の均一化ということでいえば2441+2397は10kHzまでは無理ということになる。
2445J+2397のグラフでは5kHZの特性も載っていた。こちらは良好である。
そうなると40万の法則、指向特性の均一化、630Hz近辺でのクロスオーバー、
これらにD130と2441+2397の組合せはぴったりと合致する。
しかもどちらも能率が高い。
80Hzから5kHzは2ウェイシステムとしても、ナローレンジということになる。
だがこれ以上強力なミッドバスとミッドハイの組合せは他にない、ともいえる。
Date: 1月 11th, 2015
Cate: D130JBL

ミッドバスとしてのD130(その2)

私は瀬川先生の、フルレンジから始める4ウェイシステム・プランが気になっていた。
自分でやることはなかったけれど、スピーカーシステムについて考える時に、思い出す。
瀬川先生の4ウェイシステム・プランは、JBLの4350、4341が登場する前に発表されていた。
4350、4341のユニット構成、クロスオーバー周波数の設定など、共通するところがある。
そのせいもあって私にとっての4ウェイとは、まずこれらの4ウェイがベースとなっている。
もちろん4ウェイといっても考え方はメーカーによって違うところもあり、
ユニット構成、クロスオーバー周波数の設定からも、それはある程度読みとれる。
4ウェイをどう捉え考えるのか。
2ウェイの最低域と最高域をのばすために、トゥイーターとウーファーを加えて4ウェイとする。
こういう考え方もある。
この場合、忘れてはならないのは40万の法則である。
つまり40万の法則に沿う2ウェイをベースとしてスタートしたい。
となると、この2ウェイのクロスオーバー周波数は40万の平方根である632.45Hz近辺にしたい。
下限と上限の周波数を掛け合せた値が40万となるようにする。
具体的に80Hzから5kHzの2ウェイシステムで、クロスオーバー周波数は630Hz〜650Hzあたりである。
そして指向特性が、この帯域において均一であること。
この条件に、D130と2441+2397がぴったりくる。
2397のカタログには推奨クロスオーバー周波数は800Hzとなっているが、
家庭での使用音圧であれば500Hzのクロスオーバーでも問題のないことは、
ステレオサウンドのバックナンバーでも実験されているし、問題なく鳴らせる。
Date: 1月 11th, 2015
Cate: D130JBL

ミッドバスとしてのD130(その1)

1997年にでたステレオサウンド別冊「いまだからフルレンジ1939-1997」。
この本で井上先生はJBLのE130を、
マルチウェイシステムのミッドバス帯域(100〜500Hz近辺)用として使うのにも最適だ、と書かれている。
15インチ口径のミッドバス。
組み合わせるウーファーをどうするのか。
E130をミッドバスと書かれているということは、4ウェイ前提だったのであろう。
とするとミッドハイはJBLの2インチ・スロートのコンプレッションドライバーをもってきて、
JBLのトゥイーター2405、もしくは他社製のスーパートゥイーターということになる。
そうとうに大がかりなシステムになる。
だから「いまだからフルレンジ1939-1997」を読んでも、
E130ミッドバスのシステムについて゛あれこれ考えることはしなかった。
けれどいまはちょっと違ってきている。
JBLのD130がある。
D130をソロで鳴らしていると、この類稀なユニットの良さは、たしかにッドバス帯域にある。
フルレンジとして鳴らすのも楽しい。
LE175DLHとの2ウェイもいい。
私は試していないが、075との2ウェイもいい、と思う。
けれどいまは2441と2397の組合せもある。
この組合せの存在が、井上先生のE130ミッドバスの4ウェイシステムを思い出させる。
Date: 5月 3rd, 2013
Cate: D130JBL

D130とアンプのこと(その44)

スピーカーの能率をあらわす出力音圧レベルは通常、93dB/W/mというふうに表記される。
つまり1Wのパワーを測定するスピーカーシステムに入力して、正面1m距離の音圧を表示するわけなのだが、
JBLのS9500の出力音圧レベルは97dB/2.83V/mであり、
入力されるパワーの1Wではなく、2.83Vと電圧値となっている。
この2.83Vというのは、8Ωのスピーカーに1Wのパワーを入力したときのスピーカーにかかる電圧である。
オームの法則により、電力は電圧の二乗をインピーダンスで割った値だから、
2.83×2.83÷8=1(W)ということである。
ということはS9500の場合、インピーダンスは3Ωと発表されているから、
2.83×2.83÷3=2.669(W)となる。
つまりS9500の出力音圧レベルは2.669Wのパワーをいれて正面1mで測定した値である。
2.669Wは1Wの2.669倍。
2.669倍は4.26dBとなる。
ということはS9500に2.669Wではなく1Wの入力を加えた場合の音圧は、4343とほぼ同じということになる。
4343の出力音圧レベルは93dB/W/m。
この値はウーファーの2231Aの出力音圧レベルと同じ。
たいていのスピーカーシステムがそうなのだが、
マルチウェイシステムにおいてもっとも音圧レベルが低いのはウーファーであり、
中高域のユニットはアッテネーターによりレベル合せが行われているから、
ウーファー単体の音圧レベルがたいていにおいてシステムの音圧レベルとなることが多い。
もっとも中にはネットワークで補整をかけているシステムもあり、
ウーファー単体の音圧レベルよりも低くなっているものも存在する。
Date: 4月 28th, 2013
Cate: D130JBL

D130とアンプのこと(その43)

S9500登場以前のJBLのスピーカーシステムといえば、
1976年に発表された4343を筆頭とするスタジオモニターが、その代名詞となりつつあった。
コンシューマー用のスピーカーシステムも、もちろんあったし、新製品も登場していた。
1980年代にはそれまでのJBLのラインナップとはやや異る特色をもつL250が登場したものの、
すくなくとも日本では4343、それに続いた4345、4344の人気が圧倒的に高く、
本来の実力の割には話題にのぼることは少なかった。
S9500はそんなJBLのコンシューマー用スピーカーシステムの頂点としてだけではなく、
JBLのスピーカーづくりの、あの時点での集大成ともいえる内容と外観をもつ登場した。
素材面でそれまでのJBLでは採用してこなかったモノを大胆に使い、
コンクリートの台座を含める4ピース構成という、エンクロージュアを分割させている。
他にもいくつかの特徴をもつ中で、出力音圧レベルが97dBと、
4343の93dBと比較して4dBも上昇している。
JBLの、いわば原器といえるD130の100dBをこえる、
いまとなっては驚異的ともいえる高能率ほどではないにしても、
1989年に97dBの出力音圧レベルは充分高能率スピーカーといえる値になっていた。
しかもS9500はD130よりもずっと周波数レンジが広い。
S9500は2ウェイだから広くて当然ということになるが、低域に関してもより低いところまでのびている。
レンジの広さと高能率の両立を実現している、ともいわれたS9500は、
ほんとうに高能率スピーカーといっていいのだろうか。
S9500のカタログの出慮音圧レベルの項目には、こう記してある。
97dB/2.83V/m、と。

A story about a 46cm or 76cm double woofer system. We're talking about a 46cm or 76cm double woofer system.

http://audiosharing.com/blog/?cat=109 We
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Date: March 14th, 2019 
Cate:  Law of  400,000 , D130 ,  JBL ,  Chiaki Iwasaki

What a speaker should be based on the law of 400,000 (D130 and Chiaki Iwasaki, 26)

It means to reproduce the band from 100Hz to 4kHz almost flat.
Stereo Sound No. 70 has 
"Our Family's JBL Super Woofer Rumble" written by Professor Oka.
No. 70 is 1984. Around 
this time, from JBL, 
super woofers such as B460 with 18-inch woofer and B380 with 15-inch woofer appeared.
Professor Oka's system at the time was quite large. 
If you want to know more details, please read issue 70.
The reason why Dr. Oka's article No. 70 is taken up here is that 
Dr. Oka's aim for a flat system resulted in 
flatness from 100Hz to 4kHz.
Here's a quote. 
     *In 
my home, 100Hz or less does not confuse the sense of hearing even if the recording paper is flat. Similarly, if the listening position is completely flat above 5 kHz, the music played is not something that has become extremely high, which would be common sense for audio geeks. There are various theories as to how much the high-frequency roll-off should be made, but from my experience, I find that there is a deviation of 3 to 6 dB between octaves of 4 to 8 kHz, and a deviation of 2 to 3 dB. I have a good idea. 
 After setting such a target and trying various positions and heights of the microphone, determine the final point, including the balance of L and R, 100Hz to 4kHz within 1dB, 100Hz to 8kHz. It took a very long time to reduce the level balance of the LR to 0.5 dB. Thanks to you, the poet complained that he was making peppy sounds every day. 
     * 
Again, the law of 400,000 from 100Hz to 4kHz comes out. 
I didn't notice that at the time. 
Nowadays, 
I think about the flatness of the band from 100Hz to 4kHz, and its relationship with the law of 400,000.
Date: November 23rd, 2016 
Cate:  D130 ,  JBL

D130 as a mid-bus (Part 12)

It was 
written by Gomi-sensei that "there are only men and women in the world, and that men and women do what they do in the bedroom ."
The actions there are for reproductive purposes, seeking pleasure, 
and feeling the heartbeat of the person in front of you who is touching.
The act of men and women in the bedroom is not an act of showing to a third party. 
Although it seems to be pleasant to show, it 
can be said that you can feel the pulse because it is an action in a closed room like a bedroom .
What you ask for in audio is the same, and can vary greatly from person to person. 
The listener, who pursues the act of listening to the beat of music, 
uses the term carnivorous.
Another thing that carnivorous 
people mean is that they don't let people listen unnecessarily.

The sound of carnivorous audio in that sense is not something that anyone would listen to, just as the actions there do not show, because 
I feel that way.
At the same time, I feel that the number of sounds that make us want to use the expression herbivorous is increasing 
, not because of the improvement in speaker performance, but because of the spread of the Internet so far, 
the exchange between audiophiles was thought to have been thought before. Being more active than I could possibly be. 
I don't think it's unrelated.
There's no accurate statistics anywhere, but it 
's clear that listening to each other's sounds is clearly more pronounced than it was before the Internet.
There 
may be advantages and disadvantages to having someone listen to your own sound, or to listen to someone else's sound.
As soon as I was aware of listening to someone, something began to change without my knowledge. 
It doesn't always go in the right direction.
As I went to listen to it without noticing it, or when I was asked to come and listen to it, the 
herbivorous side was struck by my head. 
Is there anyone who can clearly deny that this is not the case?
Date: November 22nd, 2016 
Cate:  D130 ,  JBL

D130 as a mid-bus (part 11)

I feel that E145 is the best for expanding the low range of D130. 
Of course, the D130 and E145 have the same diameter, so I want to double the E145.
The E145 output sound pressure level is 98dB/W/m according to the published value in the catalog. 
3dB sound pressure rises when used in double, so 101dB. 
It is similar to 102 dB/W/m of D130.
Enclosure is... 
It's fun to think about this. 
It will be fun regardless of whether or not it will be realized.
The same goes for the 
D130, a compression driver like the 2440 (2441) , a woofer like the E145, and a JBL unit of this kind that makes the delusion stronger.
It will be fun even if the direction is different from the one I want.
For a period of time, there was a good idea of ​​being a carnivore boy and a herbivorous boy. 
It seems that it hasn't been heard much lately, but I feel that it applies to audio as well.
For me, the JBL units listed here 
can be considered as carnivorous units.
I have never played the E145 myself. 
The DD55000 with 150-4H has been heard many times in the stereo sound listening room. 
The sound does not extend well to the low end. 
The energy does not increase when you double it.
With the reproducibility of low-frequency energy, the E145 Double seems to give you an unparalleled sound.
After all, the act of listening to music can be called listening to the beat of the music. 
It is both the beat of the performer and the beat of the composer.
This is exactly why I feel it is a carnivorous sound. 
It delivers heartbeat and its energy without loss.
Date: November 22nd, 2016 
Cate:  D130 ,  JBL

D130 as a mid-bus (Part 10)

If the D130 is a mid bass, what would the woofer do? 
I had a feeling that there was a better woofer or a woofer that fits perfectly.
Yes, I remembered that it was JBL's E145. 
4676-1 featured in the special issue of Stereo Sound No. 60.
This system is a combination of front short horn type enclosure 4550, 
two E145-16s, and 2441 (two) +2350 horns in the mid-high range.
Since the weight of the 4550 alone is 88 kg, the total weight is 141 kg. 
The 4676-1 is for sound reinforcement and theater as the model number indicates, and the 
output sound pressure level has been announced as 104 dB/W/m.
It was a JBL woofer and the K series was meant for musical instruments. 
The E series is used as a sound reinforcement while inheriting the K series.
The E series 15-inch woofers include the E130 (full range), E140, and E145, and the 
18-inch caliber is E151.
Of these, only the E145 frame is different.
The JBL woofer is fixed to the front baffle with the mounting bracket MA15. 
It's the same whether it's a 15-inch or an 18-inch.
However, E145 cannot use MA15. 
The thickness of the frame around the cone paper has a shape with a volume, and 
this is also related to the apex angle of the cone.
Among the JBL 
woofers shallower than the Altec woofer, the E145 has a deeper apex angle. 
In other words, it can be said that it is a woofer that has something in common with the 150-4C.
The E145 is used as a DD55000 woofer. 
The model number at that time is 150-4H.
Date: February 19th, 2015 
Cate:  D130 ,  JBL

D130 as a mid-bus (Part 9)

When I write about this subject, I remember and imagine it. 
The same is true of Uesugi-sensei's system for stereo sound No. 38, and 
I imagine this.

What kind of article would it be if Iwasaki-sensei and Inoue-sensei created each D130 combination in a dialogue format ?
Professor Inoue wrote that the D130 is also suitable for use in the mid-bus band (around 100 to 500Hz) of a multi-way system, 
so it is assumed that a combination according to the theme can be created.
How about Mr. Iwasaki? 
I feel like it can be attached to a flat baffle. 
If there is no budget or space constraints, 
I think that the D130 will be sounded on a flat baffle of 2m x 2m instead of about 1m x 1m .
Inoue-sensei has a multi-way, and Iwasaki-sensei has a full range D130 combination. 
I imagine that.
Mr. Inoue, what unit will be used for the woofer, what will be done with the 
enclosure, what will be done with the upper band? 
Is the amplifier a multi-amplifier?
How does Iwasaki-sensei do that? 
Although the D130 has an efficiency of over 100 dB, I feel that the power amplifier will be a high-power mono. 
That's exactly why when I listened to the D130 in Stereo Sound Separate Volume HIGH-TECHNIC SERIES 4, 
if I raised the volume, the spoon of the coffee cup started to make a rattling noise, and 
if the volume was still raised... I remember what I said.
Mr. Segawa is frightened here and his thoughts are lowered. 
If Iwasaki sensei ──, 
what kind of article will be created as a result? 
It's fun to imagine that.
Date: January 20th, 2015 
Cate:  D130 ,  JBL

D130 as a mid-bus (part 8)

"Why did you do such a silly thing?" has 
different meanings depending on the person who says it.
Prof. Kuroda visited the listening room of eight audio critics for the special issue of Stereo Sound No. 38, 
and wrote a letter to each of the eight audio critics. 
The letter to Prof. Uesugi begins with "It was truly exciting today."
It is written that the pleasure felt by Professor Kuroda is due to the seriousness and mere steadiness of doing stupid things. 
There is a feeling of excitement felt by people who do something that they cannot do, and 
a word that expresses that pleasure is "Why did you do such a silly thing?"
On the other hand, a speaker system of a size that fits the size of the room makes sense, 
and people who are allergic to large-diameter diaphragms should 
probably contempt, ``Why is this stupid? Did you do that?”
If you start thinking "Why did you do such a silly thing?", 
I want to feel the excitement there.
In a letter to Prof. Uedugi of Prof. Kuroda, this is written. 
     * 
 Kobe is often said to entertain the other party, that is, to have a service spirit. It looks like a Kobe child, and Mr. Uesugi says that you are coming from Tokyo with great care, and he made this in order to make it in time, and he was pointed to a huge, very huge speaker system. You mentioned that. Naturally, even the person who visited was not sure about his feelings, but it was like a glutton who had a manju wrapped in a mountain pile on a plate, and became a feast. 
     *It 
is said that 
a speaker of this scale was made in time because the stereo sound coverage team came from Tokyo to Kobe 
It was originally planned, but I think it's still great.
By the way, this speaker system weighs about 780 kg for both channels.
Date: January 19th, 2015 
Cate:  D130 ,  JBL

D130 as a mid-bus (7)

Here is an overview of Uesugi-sensei's own speaker. 
A tweeter and a woofer have been added centering on the Eurodyne of Siemens.
The Eurodyne is a theater speaker with a 
38cm woofer and a large horn attached to an iron baffle, with no enclosure. 
Since the network is built-in, it is specified to attach it to a flat baffle. 
It is difficult to call a speaker system.
The thing of the same concept was also in the diamond tone. 
It is a product called 2U208, which is equipped with a 
20 cm cone type woofer (PW201) and a 5 cm cone type tweeter (TW501) on the baffle. 
Some people may notice the model 
numbers of the woofer and tweeter, which are the ones with the enclosure removed from the diamond tone speaker system 2S208.
It was also at KEF. It has the model number KK3 and has removed the Concerto enclosure.
Siemens's Eurodyne is a speaker unit in the same category. 
The crossover frequency of this Eurodyne is 500Hz, and Prof. 
Uesugi is responsible for the horn type tweeter EAS25HH22NA of Technics at 8kHz or more and 
30W of Electro Voice for 150Hz or less.
Mr. Uesugi uses 30W with a 30-inch (76cm) aperture, two on each channel, that is, four on both channels. 
There are two 30W side by side and there is a woofer of Eurodyne, but the 
38cm caliber is about 20cm caliber.
When I saw this system, 
Professor Kuroda uttered, "Why did you do such a silly thing?" 
     * 
 It was spectacular that four thirty-inch woofers were lined up next to each other. I was surprised when I saw it, and I suddenly slammed myself. Why did you do such a silly thing? Uesugi-san's response to that rude question was also very exciting and made me terribly happy. Mr. Uesugi said, ──Since audio is a hobby, I thought it would be okay if there was only one person doing such silly things. 
 As I said, I felt exactly the same, and thought that I would take my own way. Since I feel repulsive in thinking about audio as plausible, particularly expressive and mesmerizing, and strangely as a spiritualist, Uesugi-san dared to say that it was "stupid". I understand that. It was obvious, however, that Mr. Uesugi was very serious about making a good sound, that is, the sound that Mr. Uesugi wanted, and it was clear that he was as serious as anyone else. It may be a matter of course, but Mr. Uesugi would be serious enough to do such "stupid things." 
     * 
I think I wonder why I did such a silly thing. 
If many people see it, they will say the same thing.
Date: January 19th, 2015 
Cate:  D130 ,  JBL

D130 as a mid-bus (6)

Some might find it ridiculous to bring a full range of 15-inch calibers to the mid-bus. 
If you do that, the system becomes very large.
Since some time, 
many people have argued that the size of the speaker system should match the size of the room, and many people insist.
But in a small room, a small speaker system that matches the air volume. 
Unlike such small speaker systems around the 1970s, the 
current small speaker systems have power and sound pressure. 
So, I know it's a little unreasonable to think in the same row, but a 
small speaker may sound better in a room with rich air volume due to its air volume.
In a small room, I want to have the loudest speaker system possible. 
It may be said that such an idea is too old, but 
it is often the large speaker system that does not lose the richness of the sound even if the volume is turned down .
That's why I seriously think that the D130 is a mid-bass, a silly thing. 
But I wonder if this is really stupid.
For example, the BBC monitor LS5/1 
emphasizes the characteristics of the midrange and selects the 15-inch aperture instead of the 12-inch aperture. 
This is not a mistake in the low range characteristics.
Then, I started writing "..." and remembered Stereo Sound No. 38. 
"Audio critic that sound and sound logic" was the special issue. 
There is a visit note of Mr. Uesugi's listening room there.
In 1976, the speaker system Mr. Uesugi was ringing was Tannoy's autograph and 
his own.
Date: January 18th, 2015 
Cate:  D130 ,  JBL

D130 as a mid-bus (Part 5)

The JBL 4350 mid-bus is 2202. 
It is a corn type 30cm woofer.
This unit can be said to be the 30 cm version of the 
2220 , the 2220 is the professional version of the 130A, and the 130A is the woofer version of the D130.
The 4350 is 
equipped with 2202 as a mid-bus and 2231 as a two-shot woofer. 
In this case, if the D130 is used as a mid bass, the 
woofer will use two 18-inch (46 cm) caliber objects.
Another option is to use a larger woofer. 
For example, Electro Voice 30W (76cm) and Hartley 224HS (60cm).
Either way, it becomes a huge system. 
If you don't consider the scale at all, either plan is acceptable. 
Both will be about the same.
In that case, all the units responsible for the upper band are JBL, so 
I'm emotionally inclined to use the double 18-inch woofer of JBL.
Including the past lineup of JBL and becoming a corresponding woofer, there are K151, 2240H, 2245H. 
The 2245H is a woofer adopted for the 4345, and the K151 is a musical instrument woofer. 
When it comes to the double of K151, I remember the combination of Professor Inoue in "World of Component Stereo '78".
Mr. Inoue's combination there was a double system of K151, a combination of 2440 and radial horn 2355, and a combination 
of 2402 tweeters was an amazing system. 
The K151, which was housed in a large-sized enclosure full of scratches, looked about 15 inches.
It's interesting to bring such a woofer to the lowest level, but it's 
quite out of sync with what I'm aiming for. 
So will the woofer be 2245H or 2240H?
Date: January 17th, 2015 
Cate:  D130 ,  JBL

D130 as a mid-bus (4)

By determining the mid bass and mid 
high, the cross over frequency of the mid bass and woofer and the cross over frequency of the mid high and tweeter are naturally decided .
It becomes 80Hz, 630Hz, 5kHz. 
JBL's 4343 crossover frequencies are 300Hz, 1.25kHz, 9.5kHz, and 
4350's are 250Hz, 1.1kHz, 9kHz, and 
the 4-way system starting from Dr. Segawa's full range is almost the same as JBL's 4-way.
4-way system to the D130 and mid-bass, the setting of the crossover will be quite different things, 
charge band is about 6 octave of the mid-bass-Middohai, 
midbus-Middohai of JBL is about 5 octave, 
towards the D130 Middobai Moves down about two octaves.
Mid bass and mid high are fixed. 
What to do with Tweeter 
2405 is used in JBL's 4343 and 4350. 
This tweeter is a bit tough to use from 5kHz. 
Will it be 075?
So what do you bring?
The 175 DLH is attached to my current Harkness. 
I'm wondering if this is all right. 
If this is the case, you can play from 5 kHz without any problems. 
Of course, when it comes to the reproduction of the highest level, it does not reach 2405 or 075.
However, from the idea of ​​bringing the D130 to the mid-bus, 
it is different from the demand for modern wide range, so the 175DLH seems to be the most suitable.
Moreover, these three units are already available. 
The question is what to do with the woofer.
Date: January 12th, 2015 
Cate:  D130 ,  JBL

D130 as a mid-bus (3)

The JBL's compression driver 2441 uses a new type of edge inspired by Japanese origami paper, and its 
high range characteristics are significantly improved over the 2440, despite the difference only in the diaphragm.
Since the 2440 (375) used the resonance of the edge, it was impossible to reproduce at 10 kHz or higher, but the 
catalog specifications of the 2441 (376) are up to 18 kHz. 
Even comparing the graphs of frequency characteristics, the difference with 2440 is obvious.
If so, not only 5kHz, but 2441+2397 can handle 10kHz and even higher frequencies. 
However, in the graph of the directional characteristics of 2445J+2397, it can be confirmed that the characteristics at 10 kHz and 15 kHz are in the shape of eight hands.
There are some people who misunderstand that the reason why JBL sometimes made 4-way with 4350 and 4341 is to increase the maximum sound pressure. 
Certainly, increasing the number of band divisions will reduce the load on individual units. 
However, JBL adopted a 4-way as a studio monitor in order to make the directional characteristics uniform throughout. 
This is understandable without considering the 4350 English document, if you consider the problem of the speaker system.
Speaking of homogenizing directional characteristics, 2441+2397 cannot be used up to 10kHz. 
The graph of 2445J+2397 also showed the characteristic of 5kHZ. This is good.
Then, the law of 400,000, the uniformity of directional characteristics, the crossover near 
630 Hz, and the combination of D130 and 2441+2397 fit exactly. 
Moreover, both are highly efficient. 
Even if it is a 2-way system, 80Hz to 5kHz is a narrow range.
However, it can be said that there is no other powerful combination of mid bass and mid high.
Date: January 11th, 2015 
Cate:  D130 ,  JBL

D130 as a mid-bus (2)

I was interested in Mr. Segawa's 4-way system plan starting from full range. 
I didn't do it myself, but when I think about the speaker system, I remember it.
Mr. Segawa's 4-way system plan was announced before JBL's 4350 and 4341 appeared. 
The unit configuration of 4350 and 4341, setting of crossover frequency, etc. have common points. 
For that reason, the 4 ways for me are based on these 4 ways.
Of course, even though it is a 4-way, there are some places where the idea differs depending on the manufacturer 
, and it can be read to some extent from the unit configuration and crossover frequency settings.
How do you think about the 4-way? 
In order to extend the minimum and maximum of the 2-way, a tweeter and a woofer are added to make the 4-way. 
There is also such an idea.
In this case, the rule of 400,000 should not be forgotten. 
In other words, I want to start on the basis of 2 ways that follow the law of 400,000. 
Then, I want to set the crossover frequency of these two ways to 632.45Hz, which is the square root of 400,000. 
The value obtained by multiplying the lower limit frequency and the upper limit frequency should be 400,000.
Specifically, in a 2-way system from 80Hz to 5kHz, the crossover frequency is around 630Hz to 650Hz. 
The directional characteristics should be uniform in this band. 
D130 and 2441+2397 fit exactly to this condition.
The recommended crossover frequency is 800Hz in the catalog of 2397, but 
if the sound pressure used at home is 500Hz, there is no problem with crossover of 
stereo sound, and it is being tested with the back number of stereo sound. Sound without.
Date: January 11th, 2015 
Cate:  D130 ,  JBL

D130 as a mid-bus (1)

A separate volume for stereo sound, "Imakara Full Range 1939-1997", was released in 1997. 
In this book, Professor Inoue says that JBL's E130 is 
also suitable for use in the mid-bus band (around 100 to 500Hz) of a multi-way system.
15 inch caliber mid bass. 
What to do with the combined woofer. 
The fact that the E130 was written as a mid-bus probably was a 4-way premise. 
Then, Mid-High comes with JBL's 2 inch throat compression driver, 
JBL's Tweeter 2405, or other company's super tweeter.
At last, it becomes a large-scale system. 
So even when I read "I'm still full range 1939-1997," I 
didn't think about the E130 mid-bus system.
But now it's a little different. 
There is JBL D130.
When I play the D130 solo, the goodness of this exceptional unit is certainly in the bass band. 
It's fun to play as a full range. 
2 way with LE175DLH is also good. 
I haven't tried it, but I think the 2-way with 075 is also good.
But now there is also a combination of 2441 and 2397. 
The existence of this combination reminds me of Professor Inoue's E130 mid-bus 4-way system.
Date: May 3rd, 2013 
Cate:  D130 ,  JBL

D130 and amplifier (part 44)

The output sound pressure level, which represents the efficiency of a speaker, is usually written as 93 dB/W/m. 
That is inputted to the speaker system for measuring the power of 1W, but he Wherefore displays the sound pressure of the front 1m distance, 
the output sound pressure level of S9500 of JBL is 97dB / 2.83V / m, 
the power input The voltage value is 2.83V instead of 1W.
This 2.83V is the voltage applied to the speaker when 1W power is input to the 8Ω speaker. 
According to Ohm's law, the power is the square of the voltage divided by the impedance, so 
2.83×2.83÷8=1 (W).
In the case of S9500, this means that the impedance is 3Ω, so 
2.83×2.83÷3=2.669(W). 
In other words, the output sound pressure level of the S9500 is the value measured 1m in front with a power of 2.669W.
2.669W is 2.669 times that of 1W. 
2.669 times becomes 4.26 dB. 
This means that the sound pressure when 1W input is applied to S9500 instead of 2.669W is almost the same as 4343.
The output sound pressure level of 4343 is 93dB/W/m. 
This value is the same as the output sound pressure level of the woofer's 2231A. 
As with most speaker systems 
, the woofer has the lowest sound pressure level in the multi-way system, and the 
attenuator adjusts the level in the mid-high range, so 
the sound pressure level of the woofer is usually the only one. It is often the sound pressure level of the system.
However, there are also systems that compensate with a network, and there are also systems that 
have lower sound pressure levels than the woofer alone.
Date: April 28th, 2013 
Cate:  D130 ,  JBL

D130 and amplifier (43)

Speaking of JBL's speaker system before the advent of the S9500 
, the studio monitor led by the 4343 announced in 1976 was becoming synonymous with it.
There were of course speaker systems for consumers, and new products were introduced. 
In the 1980s, the L250, which had a slightly different characteristic from the JBL lineup up to that time, appeared, but 
at least 4343 in Japan, followed by 4345 and 4344 were overwhelmingly popular, and for their 
original ability. There was not much to talk about.
The S9500 is not only the pinnacle of JBL's consumer speaker system, but 
also the appearance and content that can be said to be the culmination of JBL's speaker making at that time.
In terms of materials, we have boldly used things that were not used in JBL 
up to that point, and have divided the enclosure into a 4-piece structure that includes concrete pedestal. 
Among other features, the output sound pressure level is 97 dB, 
which is 4 dB higher than the 4343's 93 dB.
It exceeds the 100 dB level of the J130, which is the prototype of the JBL, and 
is not astonishingly high efficiency as it is now, but in 
1989 the output sound pressure level of 97 dB was a value that could be called a sufficiently high efficiency speaker. Was becoming.
Moreover, the S9500 has a much wider frequency range than the D130. 
The S9500 is 2-way, so it's natural that it's wide, but it's even lower in the low end. 
The S9500, which is said to have achieved both wide range and high efficiency, is 
really a high efficiency speaker.
The S9500 catalog entry for the thoughtful sound pressure level says: 
97dB/2.83V/m.

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