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2021年06月09日 14時50分 公開
[ITmedia]
千葉大学大学院らの研究グループは、Nintendo Switchのフィットネスゲーム「リングフィットアドベンチャー」を腰痛患者にプレイしてもらったところ、腰痛が軽減した上、痛みに対する自己効力感(痛みに自分で対応できると信じられる力)が向上することが分かったと発表した。
慢性の腰痛は画像診断でも問題が見つからないケースも多く、治療しても満足な効果を得られないこともある。近年の研究では、心理的な因子が痛みを強めていることがわかり、認知行動療法も取り入れられてきたという。運動療法も一定の効果が認められているが、継続が難しいという課題があった。
今回、千葉大学医学部附属病院を受診した難治性腰痛の患者40人を、通常の内服治療に加えて、週に1回40分間のリングフィットを行う20人と、内服治療だけの20人に分け、終了時の腰や臀部の痛み、下肢の痺れ、痛みに対する自己効力感などを比較した。
その結果、リングフィットをプレイした群の方が、腰痛と臀部の痛み、自己効力感が改善したという。
研究グループは、「運動療法としての全身の筋肉関節の柔軟性・可動域・血流改善といった痛みを軽減させる効果だけでなく、自ら汗を流してキャラクターを動かし、要所をクリアするといった主体的な達成感を得ることで、自己効力感が高まり、痛みの軽減につながった可能性がある」としている。
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