2021年6月14日月曜日

まるで代用肉?干し芋をコンソメで煮込むと牛肉のようになったという報告が話題に

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2021年06月13日 22:20  まいどなニュース

まいどなニュース

写真干し芋をコンソメで弱火で30分ほど煮込んだもの
干し芋をコンソメで弱火で30分ほど煮込んだもの

まるで代用肉?干し芋をコンソメで煮込むと牛肉のようになったという報告がSNS上で大きな注目を集めている。

【写真】煮込むうちにスープにとろみが出てきて、干し芋からは余分な甘みが抜けた

「"干し芋をコンソメで煮ると繊維に牛の旨味が染み込んで牛肉みたいになる!"みたいなグルメ漫画特有の驚きの知見 昔読んだこの話の真偽を確かめるため、コンソメを干し芋に煮絡めてみたところ“代用肉”のジャンルでは選手としてエントリーできるのでは?というクオリティだった すごい」

と、その驚きをつづったのは漫画家のムトウキさん(@After_man_gene)。

芋をスープで煮ること自体は珍しくないが、あえて"干し芋"を使うというのが気になるところ。ムトウキさんの報告に対しSNSユーザー達からは、

「それはすごい。でも、よい干し芋は高いし、干し芋として美味しいからもったいないなあ・・。
安価食材ジャンルではなくて、代用肉ジャンルのエントリーですから、上位になるには材料費がかかるのは当然ですね。」
「干し芋自体が狂気の手間食材なので、それぐらいの特権が許されると思いました 芋として生まれたら、焼き芋でええがな、ぐらいのサラブレッドでした」
「油を足してギトギトにしたいですね。牛脂がいいけどラードでもいいのかな。」
「創味シャンタンで煮てみよう( ・`ω・´)」
など、数々のコメントが寄せられている。

ムトウキさんにお話をうかがってみた。

中将タカノリ(以下「中将」):ムトウキさんがこの料理を知ったのはどんな作品でしょうか?今回、あらためて実践してみようと思ったきっかけをお聞かせください

ムトウキ:コミックボンボンで連載されていた『LaLaLaクッキンガー』と言う漫画です。余った干し芋の処理に困ったときにふと思い出したのでやってみました。

中将:2000年代に連載されていた松下幸志さんの作品ですね。前代未聞の変身もののグルメマンガという…。出来上がった料理の味わい、食感等についてあらためてご感想をお聞かせください。

ムトウキ:塩気とサツマイモ自体の相性がまず良いので、普通においしいですよ!ただ実は漫画作中ではこれ単体で完成していたわけではなくて、「肉無しオムライスの中に入れる肉の代用品」として登場したレシピでしたから“肉の再現度”という観点で評価すると厳しさはあるかな…と。
ただ干し芋がコンソメの味をよく吸ってくれるのと、糖分由来のネッチリした存在感のある歯応えを持っているので、オムライスに旨味と食べごたえを付加する“肉の代用品”としては確かに有効なのではないかと感じて17年越しに感心しました。

中将:SNSの反響へのご感想をお聞かせください。

ムトウキ:正直なんでもない呟きだったので、伸びて驚いたのはもちろんなんですけど「真に受けて肉を期待して実践して落胆されても責任持てないぞ!!」というハラハラの方が強かったです…。「野菜嫌いの子供にどうやって給食を食べさせるか」みたいな、かなり限定的な条件下で登場した特殊な経緯のあるレシピなので、ヴィーガンやハラール、貧乏レシピ的な需要に応えられるものではありません。その辺のツッコミが多かったのも時勢を感じて風流でした。

それと、作品名を明かしてない段階でも『LaLaLaクッキンガー』のレシピだと気づいて声を上げてくれる人がいたのは嬉しかったです。めちゃくちゃ良い漫画で、もっと知られるべきだと思っていたので。もはや通販、オークションにもろくに流通しておらず入手困難なので、近年のボンボンコミックス新装版刊行ムーブに乗じて再販されてほしいなぁと思っています。

◇ ◇
なおこの料理に関する『LaLaLaクッキンガー』での表現は「干し芋」ではなく正確には「乾燥芋」だったそう。「乾燥芋」がどの種の芋を指すかは地域差があるので、作者が本来意図した料理がどんなものだったかはわからないが、出来上がりが美味しければそれでよし。

筆者もローソンストア100で干し芋とコンソメを買って再現してみたが、なかなかに味わい深い一品だった。ぜひ多くの方にお試しいただきたい上質な"代用肉"だ。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)

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