エンジンはW16クワッド(4)ターボ、出力はシロンと同じ1500馬力。
ダウンフォースの強化とギア比の変更によって最高速は380キロとなっていて、これはシロンの「420キロ(リミッター作動。実際は480キロくらい出る?)」よりも低い数字。
ただ、これでもほとんどのスーパーカーよりも速く、そして「スペック上だけで、誰も使わない」ところを切り捨て、実際に使用する範囲にパワーを凝縮したと考えるのが妥当だと思われます。
リアウイングは新形状で、もちろん可動式。
その面積はシロンに比べて23%増加しており、エアブレーキとしても機能するため、その制動力は格段に向上していそう。
エアロパッケージは全体で「最大90キロ」のダウンフォース増加をもたらし、さらにエンジンやブレーキのクーリングを(シロンに比べ)向上させているようですね。
タイヤのサイドウォール一面にはカラーリングが施されていますが、これもそのうちショップカスタムに取り入れられ、のちに(ミシュランがピレリのカラーエディションに対抗して)正式に発売されるのかもしれません。
コーナリング時のGはなんと1.6で、これはシロンの0.1G増し。
ちなみにホンダによると、一般的なクルマのコーナリング時におけるGは0.5、NSXは「1」。
F1マシンは4.5Gあたりだとしていますが、テレメトリー上では6.5Gを記録した例も。
なおテールパイプはシロンと同じ位置(形状は異なる)。
コストや構造上無理はないはずで、そしてこれを「上」に持ってゆかなかったのは謎でもあります。
このディーヴォであっても北米に納車されると「5マイルバンパー」」装着が義務付けられそうで、その姿も「怖いもの見たさ」で興味のあるところ。
やはり特徴的なのはこのテールランプ。
アストンマーティン・ヴァルカンでも採用されたものと同じ構造ですが、フォルクスワーゲングループとしてはおそらく「初」。
おそらくマルチカラーLED採用にてウインカーやテールランプ、ストップランプを兼ねていると思われ、「グラデーションのような」光り方をするのかもしれません。
なおディーボではシロンに比べてさらに軽量は素材やホイールを使用することで軽量化を図り、さらにはトランクやインテリアも簡素化することで35キロ軽量化(それでも35キロしか軽くならないということは、もともと非常に軽く作られているということがわかる)。
これによって重量は1996キロにまで引き下げられています。
現在ニュルブルクリンクには挑戦していないものの、ナルド・サーキットのタイムはシロンに比べてなんと8秒も速いと公表しています。
ニュルへの挑戦も考えられますが、同じグループに属するランボルギーニへの配慮から、「それは行わないかも」と考えたり。
ルーフには「NACAダクト」が装着されていますが、これは元々航空機用の技術であり、これまでにもポルシェ911GT2RSほかいくつかの自動車メーカーがこれを採用。
ポルシェがこれを市販車に採用したのは991世代のGT2RSが「初」とされていますが、フェラーリやランボルギーニは(アンダーパネル含め)けっこう前から採用しているようですね。
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