「破産する真実を広告で伝えましょう」という提案だったのです。この助言を聞いた経営者は、真っ先に反対しました。
「そんな広告は出せないよ!そんなことしたら、債権者が我が社に押し寄せ、大変なことになってしまう!」 しかし、それ以外にこの会社を救う方法はありません。
反対されても、セールスライターは全く引きません。そして、「もし、この提案を受け入れられないなら、私は降ります」と、経営者に伝えました。経営者は、しぶしぶ、この提案を受け入れました。
そして作られた広告とは?すぐさま、セールスライターは広告の制作に取り掛かりました。そしてその翌日、広告が出されたのです。どのような広告の文章だったかというと、、、
「我が社は破産しました。 現在の負債は1250万円です。このような広告を出した以上、当社のもとに、債権者が群れをなして押し寄せてくるでしょう。 しかし明日、皆様が当店でお買い物をしてくだ されば、債権者に債務を返済することができます。 そうでなければ、当社はおしまいです。この状況を切り抜けるために、次のような価格で商品をご提供します」
このような広告が出されました。倒産するという真実を伝え、そしてその上で商品を割安にして売り出すことを、広告で伝えたのです。
当時の経営者は、「これでもう終わった。明日は債権者が群れをなして会社に来るに違いない」そう思っていました。
広告が出た翌日、会社に群れをなして来たのは、、、なんと債権者ではなく、お客さんだったのです。なんと何千人ものお客さんが、お店を訪れ、その会社の商品を買っていったのです。それだけたくさんのお客さんが来たわけなので、売上もあがります。
結局、この会社はそこで上がった売上から債務を返すことができ、倒産の危機を免れたのです。
一体なぜ、この広告はそ れだけのお客さんを動かせたのでしょうか?確かに、割引という良いオファーがあったからかもしれません。でも、それだけでは、たくさ んの人を動かすことにはつながりません。この広告が、大きな反応を得られた理由は、真実を語った上で、良いオファーを提案したからです。
「会社が倒産します」 当時、このようなことを伝える広告はありませんでした。正直、倒産するなんていうのは、他の人に明かしたくないですよね。誰もが隠そうとすることを、包み隠さず明かして、その上で良いオファーをしたからこそ、お客さんが動いたのです。 |
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