2022年1月15日土曜日

【自己責任】Windows11のインストールUSBを作成してTPM非対応のPCに新規インストールする手順(TPM認証回避)コメント:将来的に、問題が出る可能性も御座います。この方法は、全て自己責任において行なって下さいませ。

https://samurai-computer.com/how-to-bypass-tpm-and-windows11-install/

シェアしました。

【2021年10月15日追記】

Windows11 正式版 Build 22000.194で新規インストール可能なことを確認しました🎉

MicrosoftさまがWindows11 Media Creation Toolを一般公開したので、解説内容を同ツールを使用したインストールUSBの作成方法に変更しました。

この記事では、以下の手順を順番に解説します。

  • Windows11のISOイメージファイルをダウンロードする方法
  • Windows11のインストールUSBを作成する方法
  • TPMとセキュアブートのチェックを回避(Bypass)してWindows11を新規インストールする方法

Windows11のインストール要件はTPMとセキュアブートが要求されることで従来より厳しくなっており、最低でも下記を満たすことが必須となっていますが

  • TPM2.0
  • SecureBoot
  • Intel 第8世代Coreプロセッサ以降
  • AMD第2世代Ryzen以降

Windows Latestの記事「You’ll be able to bypass Windows 11 TPM 2.0 requirement」で TPMとセキュアブート非搭載のPCにWindows11をインストールする方法が紹介されていたので、自宅でホコリを被っているCore2 Duoマシンを使って実際に検証してみました。

結果、問題なくインストールできました。感動!

Core2 DuoのパソコンでWindows11を動作させている画像

Core2 Duoすごい。2008年のCPUなのに。

しぶとく生き残っておられたCore2おじいさん・Sandyおじさん・Haswellジェントルマンの皆さま、まだ戦えます!

諦めてはいけない。




ご注意

本記事でこれから解説する作業は全て自己責任でお願いします。

作業失敗によりいかなる損失が発生しても、当サイトは一切の責任を負いかねますのでご了承ください。




Windows11 インストールUSBを用意する

本作業には、当然ながらUSBフラッシュメモリが必要となります。

家電量販店やAmazon、楽天などの通販サイトで1,000円以内で購入可能なので、持っていない方は今すぐ買いましょう。

容量は最低8GB、できれば16GB以上のものを用意することをおすすめします。

USBフラッシュメモリの写真

インストールUSBの作成手順

この段階で、USBフラッシュメモリはPCに挿しておきましょう。

以下のURLにアクセスし

https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11(新規タブで開きます)

ページ下部の"Windows11のインストールメディアを作成する"の部分にある「今すぐダウンロード」ボタンをクリックします。

Windows11ダウンロードページの画面
Windows11ダウンロードページの画面

ダウンロードしたMedia Creation Toolを右クリックして「管理者として実行」をクリックします。

ダウンロードしたWindows Media Creation Toolを右クリックしている画面

マイクロソフトソフトウェアライセンス条項が表示されます。

内容を確認し、問題がなければ「同意する」をクリックします。

マイクロソフトソフトウェアライセンス条項の画面

Windows11言語とエディションの選択画面になります。そのまま「次へ」をクリックします。

Windows11の言語とエディション選択画面

使用するメディアの選択画面では「USBフラッシュドライブ」を選択し、「次へ」をクリックします。

Windows Media Creation Toolで使用するメディアを選択している画面

PCに挿さっているUSBを選択して、「次へ」をクリックします。

Windows Media Creation ToolのUSBフラッシュドライブ選択画面

Windows11のダウンロードが開始します。このステップはインターネット回線の速度に依存します。

Windows Media Creation ToolでWindows11をダウンロードしている画面
私の環境では数分で終了

Windows11のダウンロードが完了すると、メディア作成が開始します。

このステップはパソコンの処理性能に依存しますが、5~10分みておけば、ほとんどの環境では終わると思います。

Windows Media Creation ToolでWindows11のメディアを作成している画面

次の画面が表示されたら、Windows11インストールUSBの作成は完了です。

Windows Media Creation ToolでWindows11インストールUSBの作成が完了した画面







Windows11をインストールする

いよいよPCへWindows11インストールです。

検証環境

スペック

化石スペックと言っても過言ではないはず。

メーカーマウスコンピューター
型番不明
CPUCore2 Duo E8400 3.00Ghz
メモリ4GB
グラフィックCPU内蔵
チップセットIntel G41 Express
ストレージADATA SATA SSD SU650
化石

ハードオフで980円くらいで買えます

本体

検証パソコンの写真
動けばいいんです

BIOS

検証用パソコンのBIOS画面

Windows11 インストールUSBで起動

BIOSのブートオプションを変更し、先ほど作成したWindows11インストールUSBから起動させます。

Windows11セットアップ画面
Windowsロゴが微妙に変わっている

インストールを進めようとすると「このPCではWindows11を実行できません」と表示されます。

Windows11セットアップで「このPCではWindows11を実行できません」と表示されている画面
当然の結果

TPM認証回避のレジストリを追加

ShiftとF10キーを同時押ししてコマンドプロンプトを起動し、regedit.exeと入力しEnterを押します。

Windowsセットアップでコマンドプロンプトを起動している画面

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setupの下に「LabConfig」キーを追加します。

「Setup」を右クリックすることで追加可能です。

Windows11セットアップのレジストリエディター画面

LabConfig内(HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\LabConfig)に

  • BypassTPMCheck
  • BypassSecureBootCheck

の2つのDWORD (32ビット)値を新規設定し、値のデータを「1」にします。

これによって、セットアップ時のTPM&セキュアブート有無のチェックがスキップされます。

Windows11セットアップのレジストリエディターの画面
Windows11セットアップのレジストリエディターの画面

ちなみに、メモリ容量4GB未満のPCでインストールしたいとき

「BypassRAMCheck」のDWORD(32ビット値)を新規追加して同じくデータを「1」にすることで メモリの容量チェックを回避することが可能です。

Windows11セットアップのレジストリエディターの画面

とはいえ、メモリ2GBだとさすがに動作が厳しいです。

OS起動だけでほとんどメモリを使い切るのでオススメしません。

設定が正しくできたことを確認して、レジストリエディターを閉じます。

Windows11セットアップをやり直します。

Windows11セットアップをやり直している画面

インストールを阻んでいた「このPCではWindows11を実行できません」が表示されなくなり、ライセンス条項同意画面が表示されるようになりました。

Windows11のライセンス条項同意画面

ここから先は、通常のセットアップの要領で進めてゆけばOKです。

Windows11インストール進行中の画面




Windows11の言語選択画面

ちなみにProエディションの初期設定ではMicrosoftアカウントの作成は任意で、オフラインアカウントでの設定も可能でした。※ネットの情報だと作成必須だった記憶が

Windows11セットアップ画面のMicrosoftアカウント作成画面
Windows11のセットアップ最終工程の画面

Windows11のインストールが完了しました!

Windows11のデスクトップ画面

2008年の名CPU、Core2 Duoで動作しているのが分かります。

Core2 DuoのパソコンでWindows11を動作させている画像

クリーンインストールだったのと、SSDのおかげで動作は比較的快適でした。

ネットやメール、Officeといった軽作業であれば十分使えそうです。

メモリ4GBだと結構快適だったので、サブマシンとして軽作業に使うこともできそうです。

【注意】要件外のPCではWindows Updateがブロックされる?

Windows11では、システム要件を満たしていないPCだとWindows Updateをブロックされる場合があります。

※私の環境では新ビルドへのアップデートがブロックされました。定例セキュリティ更新は未確認です。

上記症状を解決する方法の解説記事を制作したので、ご一読をおすすめします。

まとめ

Windows11発表直後 引き上げられたシステム要件に驚くと同時に多くのPCが切り捨てられたことに悲しみを感じましたが、抜け道はありました。

将来的にMicrosoftが塞いでくる可能性もありますが、今のところはCore2おじいさんやSandyおじさんでもWindows11を使えそうです。

Windows11の右クリックメニューを従来の仕様に戻す設定手順

Windows11の右クリックメニューは従来と大きく変わり、「使いにくい」「改悪」という声が多いです。

従来のメニューを使うこともできますが、2回クリックが必要になりました。

レジストリを編集することで、1回のクリックでこれまでの使い慣れたメニューを表示させることが可能になります。

設定手順は以下の記事をご参考ください。

Windows11についてまとめ

こちらの記事もぜひ。

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