信州大学の金子克美(かねこ・かつみ)特別特任教授と、公立諏訪東京理科大学の内海重宜(うつみ・しげのり)教授が26日、極めて小さい筒状の炭素繊維=カーボンナノチューブを使ったエネルギーの貯蔵法を発表しました。

ポリウレタンを混ぜたロープを、ゴムのようにねじることで貯められるエネルギーは、同じ重さに換算した場合、リチウムイオン電池の3倍以上、輪ゴムの1000倍以上になるといいます。

金子特別特任教授:
「リチウムイオン電池なんかは非常に温度が低いところなんかは具合が悪いところが出てくるが、(カーボンナノチューブは)基本的に温度特性が大変良いです。立証しているのはマイナス60度から100度。現状で(貯めた分の)9割以上は取り出せると」

理論上可能とされていたものを、10年余りの歳月をかけて実現したもので、将来的には人工心臓のような装置へ組み込むなど、企業と連携して実用化を目指したいとしています。