2021年8月2日月曜日

SGLT2阻害薬(ルセフィ、フォシーガ(糖尿病治療薬))は体重減少効果がある?医師が解説します。

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皆さんはSGLT2阻害薬 (ルセフィ・フォシーガなど)というお薬を聞いたことがありますか?もしかしたらダイエットに興味のある方は聞いたことがあるかもしれません。

これらのお薬は、糖尿病の治療薬です。糖尿病の患者さんに治療を行う中で、そのメカニズム上、内服することで体重減少効果があることも報告されています。

体重減少効果に興味のある人も多いでしょうが、SGLT2阻害薬 (ルセフィ・フォシーガなど)について詳しく解説していきます。

SGLT2阻害薬 (ルセフィ・フォシーガなど)ってどんなお薬?他のお薬と何が違うの?

SGLT2阻害薬は2型糖尿病の治療薬として研究開発された薬です。保険診療上も、2型糖尿病の治療薬として適応を受けています。

SGLT2というのは腎臓にある膜タンパク質のことで、糖が尿へ逃げてしまわないようにする作用があるのですが、ルセフィをはじめとするSGLT2阻害薬はSGLT2の作用を抑制することで尿中へ糖が排泄するのを促す(原尿からの糖の再吸収を阻害するため)という働きがあるお薬です。

つまり、SGLT2阻害薬は食事から摂取した糖質(グルコース)を尿の中に排泄し、体外に排出する作用があるのです。

この作用自体は、どのような方にもあるので、2型糖尿病でない方が内服しても尿から糖質が排出されます。結果的に、SGLT2阻害薬を内服することで、体重減少効果を得られます。実際に排泄させられる量は1日あたり約200〜500kcal分(おにぎり1.5〜2.5個分)なので、1ヶ月あたり約6,000〜15,000kcalの排出効果が論理的には存在します。実際のところ、概ね、2−3kg程度の体重減少効果が論文では報告されています。

他の薬、例えばGLP-1阻害薬や食欲抑制剤では脳に働きかけて食欲を抑えたり、満腹感を感じることにより食事量が減るという効果で体重減少効果がありますが、SGLT2阻害薬では食事をとった分、糖質は尿から排出することで体重減少効果が得られるという特徴があり、無理なくダイエット効果が期待できるというメリットがあります。

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SGLT2阻害薬の服用方法は?

SGLT2阻害薬ルセフィの服用方法はとても簡単で1日1回1錠飲むだけです。飲み忘れのないように自分で飲む時間を決めて毎日その時間に飲むのが良いでしょう。少し尿が増える人がいらっしゃるため、朝食後の摂取が良いでしょう。

SGLT2阻害薬 (ルセフィ・フォシーガなど)にはどんな副作用がある?

SGLT2阻害薬にはどのような副作用があるのでしょうか。

まずは糖が尿中に排出されることで同時に体内の水分も一緒に尿となって捨てられるという作用が起きます。これにより尿量が増えて頻尿になったり、頻尿になって尿をたくさん出してしまった結果よく喉が乾くようになることがあります。

さらに、本来健常な方では尿中には糖分が含まれていないところに糖分が含まれるようになりますが、糖分は細菌などの病原体の餌にもなるので、尿路感染症になりやすくなることも副作用として挙げられます。特に女性の場合は、尿路感染症に注意が必要になります。膀胱炎などの尿路感染症を繰り返しやすい方は特に注意が必要です。予防策としては、水を多めに飲むことが大切です。

SGLT2阻害薬 (フォシーガ・ルセフィなど)はどこで手に入れられるの?病院処方が安心?

SGLT2阻害薬は医薬品になりますので、かならず医療機関で医師の診察を受け、適切な疾患に対して処方を受ける必要があります。

クリニックフォアの診療案内について

クリニックフォアでは初診から全国どなたでもオンライン診療を行なっています。事前問診3分、診療3分のみで完了し、薬は最短当日発送いたします。

またダイエットについては、お薬だけではなく、食事指導・運動指導を含め、きちんと痩せられる方法をご紹介させて頂きます。

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監修:クリニックフォアグループ医師 

公開日:12月15日

参考文献

ルセフィ企業HP https://lusefi.jp/

フォシーガ企業HP https://med.astrazeneca.co.jp/product/brand-fxg.html

     
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