大規模事業と云うのは、多分計画から完成迄数年?十年位は、経つと思います。実施段階でも5年以上では有りませんか。一番問題なのが、此の時間の経過に依る経済変動です。公共工事でも経年変化に依る物価変動は、予算増の因子として許容して居ます。予算増が、ミスとして解決せず因子を分析して正規な対応をする事で事業の成功に繋がると思います。
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大規模事業に限らず、最終費用が膨大になる事はどんなシーンでも多々あります。
住宅リフォームや水回り工事、ホームページ制作からシステム制作案件から競技場施工まで、多岐に渡ってこの問題はついてまわります。
一言で言えば、見積もりが甘いんです。
どうして甘くなるのかですが、幾つかの理由があります。
①クライアントの顔色を見て値下げしてしまう。
②現場が正確な数値を算出した見積もりを、これでは高くて食いつかないと営業もしくは上の人間が値下げしてしまう。
③そもそもザル過ぎた見積もりを作っている。
④実際の作業に入った時点で想定してない部分が発生し、この対処に余計な金が掛かっている。
⑤作業に入ってみて、材料や工期が足りない事に気づく。
⑥作業中に仕様や指示が変わる。
⑦当初予定していた資材が確保できなくなって、高い別な資材を確保する事になった。
などの複数の理由があり、場合によってはこの複合的理由が、予算を上回ってしまう原因を作り出しています。
しかも②が原因となって
⑧現場の人間が辞めてしまい、うまく立ち回れず資材調達や工期がズレ出す
というようなケースも。
国立競技場がまさに良い例。当初外国のデザイナーに頼んでおきながら、べらぼーに高いということで断って、国内デザイナーによって低予算のものを作るも、工期も工費も足りなくなって屋根なしでスタートする羽目になっちゃいました。
中途半端なものを作っちゃったので、オリンピック開催後の引き取り手もつかず利用者もおらず、ひたすら大きなゴミに税金で維持費を払ってくことに。
だったら最初の外国人デザインで良かったんじゃないの?と思います。あの時点で着工してたら工期も間に合ってたかも。
観光名所にもなっただろうし、雨や雪でもイベントを開けるので、スポーツに限らず、コンサートや講義会場として1年中使えたはず。そうすれば維持費どころか高いと言われた工費さえも何処かの時点で回収出来たんじゃないかと。
見積もりの時点でビビってるとろくな事はありません。
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