2023年4月16日日曜日

Tableau Online でkintone データを参照する3つの方法とメリット・デメリット

https://www.cdata.com/jp/blog/kintone-tableau-online


Jonathan Hikita | 2022年01月07日

よくお客様から頂く相談で、「Tableau Online からkintone のデータを参照したい」というシナリオがあります。CData 製品を使えば、いろいろな方法で、Tableau Online からのkintone データ参照を実現できます。API は書かなくてもOK。

とはいえ、魔法の杖ではなく、実装方法毎にメリット、デメリットもあります。この記事では3種類の実装方法とそのメリットデメリットをご紹介します。

kintone データをTableau Online で見たい!の3つの方法

プランA:kintone ODBC Driver

CData Driver でkintone データをTableau から利用

Tableau Online に1台のデスクトップからパブリッシュする。 Tableau Desktop からTableau Online へのデータ更新は、手動でのパブリッシュでもできますし、Tableau Bridge を使って、定期的に自動で最新のkintone データをTableau Online 側にリフレッシュすることも可能です。

構築方法の手順記事:https://www.cdata.com/jp/blog/2019-06-12-184220

必要なライセンスは kintone ODBC driver のサーバーライセンスで210,000円/年です。

メリットは安い点です。 デメリットは、Tableau Desktop から手動でkintone データのリフレッシュをするか、Bridge のマシンを常時起動する必要がある点です。また、Kintone のデータがAPI リミットより多い場合には全データを取り込むことができません。

プランB:CData Connect Cloud

CData Connect Cloud を使って、Tableau Online からkintone に直接連携

Tableau Online で直接kintone データを扱う。間にCData Connect Cloud という弊社のデータハブサービスが入る形です。

こちらはTableau Online から最新のkintone データへのリフレッシュが可能です。

構築方法の手順記事: www.cdata.com

必要なライセンスは、CData connect Cloud Standard で$50 ドル/月です。これはリーズナブル。

メリットは、間にデスクトップやサーバーの構築が不要な点です。また、Tableau Online 側から常に最新のkintone データが取得できる点です。

デメリットは、Kintone のデータがAPI リミットより多い場合には全データを取り込むことができない点。

プランC:CData Sync

CData Sync でkintone データをクラウドDB に保存してTableau Online から参照

一度Tableau Online がアクセス可能なDB にkintone データをレプリケーションする方法。CData Sync を使って、間にクラウドDB(RDS やRedshift などなど)にkintone データを保管して、Tableau Online からDB を参照する方法です。

構築方法の手順記事:https://www.cdata.com/jp/blog/2020-05-15-121146

必要なライセンスは、CData Sync Standard 480,000円/年です。

メリットは、一度でkintone から取得できない(API リミットにひっかかる)ようなデータでも差分更新でDB にコピーすることでTableau Online で使える点です。 デメリットはDB へのレプリケーション間隔で1時間や15分などの設定になるので、リアルタイムデータではないという点。また、間にDB とSync をホスティングしなければならない点です。

シナリオとして、kintone 以外にも複数のデータソースをTableau Online で分析して使いたい場合には、DWH 的に一度DB に生のデータをレプリケートし、DWH 上でマスターデータの整備やビューの作成を行うことができる点もSync のメリットです。

まとめ

まとめると以下のようになります。

A: CData kintone DriverB: CData Connect CloudC: CData Sync
方法Tableau Desktop/Bridge でkintone データを取得し、パブリッシュクラウドデータハブのCData Connect 経由でTableau Online からkintone データにアクセス一度kintone データをDB に保存
リアルタイム× データのパブリッシュ間隔次第× データのパブリッシュ間隔次第
API コーディング不用不用不用
Tableau Online からのデータリフレッシュ××
外からのデータリフレッシュTableau Desktop で手動実行 or Tableau Bridge で定期実行-CData Sync が一定間隔でDB を更新
ホスティング有無Tableau Desktop/Bridge のホスティングが必要不用CData Sync およびDB のホスティングが必要
費用一番安い月$50ドル(安い)ほかより高額
差分更新でのAPI リミット回避不可。個別のSQL フィルタリングが可能。不可。個別のSQL フィルタリングが可能。差分更新可。

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