2020 年まで 18 年間 Apple (Computer) の製品をメインで使っていました。今は System76 の LemurPro を使っています (個人的には大分快適です)。
携帯電話は iPhone を使っていますが、これは他に代替となるハードウェアや OS が個人的に見つかっていないからです (そのうち非 iPhone に乗り換えるかも)。
違和感のようなものは私も LemurPro に乗り換えるまで数年間感じていました。うろ覚えですがこんな感じのことを考えていたような気がします:
- MacBook Pro のキーボードの一部をフラットな LED にするとか、そういうのは別に求めていない (むしろタイピングの邪魔)。というか上位機種がそれオンリーってどうなのよ?
- それよりも私が 2017 年に購入した MacBook Pro が、異なる理由で半年に一度ぐらいのペースで壊れて修理に出す羽目になっているのはハードウェア的なデザインの欠陥に感じてしまうのですが…。
- Apple Care Protection Plan に入っているのと、Apple Store が比較的近くにあるから持ち込んで修理 (と言う名のロジックボード交換) できるけれど、料金かからないのも購入後三年間だけの話だし、本来かかったであろう修理費用には毎回驚かされている。
- もう少し拡張性とか考えてくんねーかな? MagSafe 時代の MacBook Pro の薄さ (厚さ) でもメモリ/SSD やバッテリーを後から交換できるというのであれば十分だと思うよ。
- …というか (薄々感じてたんだけれどさ)、大分「囲いに来てる」よね? (2022 年の) 今でも未だに iPhone に接続するのには Lightening 端子だし…。囲うのを悪とは必ずしも言わないし前からやってたし他社も多かれ少なかれやってるとは思うけれどさ、できれば囲われてると感じさせないぐらい「ワクワク」させてくれないかな? 他がまだやっていないことをしている時 (そしてその新しいことにワクワクする時) 人は「囲われてる」とは感じずに「時代を先取りしている」と感じるんじゃないかしら。Lightening 出た時には裏表なくて便利だと思ったけれど、あれって 2012 年のことですよ? その後 USB Type-C は出てきたし、携帯電話はバッテリー大容量化 (大画面化) しているのですよ。あの端子は集金マシン? なら集めた金で是非ワクワクさせる製品を作ってくれ!
- M1 プロセッサーが登場したのは私が LemurPro に乗り換えた直後なのですが、後述する「イベント」があったため、このプロセッサーの登場にはあまり心躍りませんでした。
- iPhone の話が出てきたから続けるけれど、あのカメラの出っ張り、どうにかできなかったの? あれってケースを付けること前提にデザインされてるものなの? 物理ボタンがなくなったのも嫌だ。iPhone SE (2020) の前は iPhone 6s 使ってたけれど、(プロセッサーの速度と容量を除いて) User Experience 的には 6s の方が良かったぞ (イヤホンジャックの端子もあったし…あれ、他のマシンと同じイヤホン使い回せるから楽なんだよね)。
- いやここで老害的な発言しているかも知れないという自覚はあるよ。しかしなー、横にボタン配置するなら、そこを指紋認証にしても良かったんじゃない?
- ソフトウェア的にもさー、(今は知らないけれど) 少なくとも以前はユーザーのプライバシーを尊重しますとか言ってたよね? そんな企業が Big Brother 的なことしてるってどうなのよ?
- 個人的にはこのイベント (事件) が Apple 製品をできるだけ買わないようにしようと思うようになった「最後の一突き」になったように思います。一度信頼を失うと取り戻すのが大変と言いますが、Apple はこの時私の信頼を失ったのです。
メールのログによれば、最後のポイントの「事件」が発生する前に私は iPhone SE を購入していますが、実際手に取ってみてもあまりワクワクしなかったのを覚えています。写真撮影にぼかし機能がついていると知って試してみましたが、結局今日まで日常的に使うことはありませんでした。
携帯電話 (というかスマートフォン) については言いたいこともあるのですが、Apple に話を戻して個人的に感じたこと/思ったことをまとめると:
- 全体的に製品が「明後日の方向」に行ってるように感じられることが多くなった。それはつまり Apple の場合、「(少なくとも私にとっては) 求めてもいないしょーもないものにプレミアム (割増料金) を払っている」ように感じられた (プレミアムは昔からあった)。
- (Lightening 端子に関して) 過去の業績にすがりながら新しい、よりオープンな規格に移行しない理由が「金儲け」以外に考えられなくなってしまった。そしてその金儲けのために私の User Experience は犠牲になっている。
- M1 プロセッサーはすごいと思うが、Big Brother 的な振る舞いをしたという「実績」のある企業が垂直統合で管理しているエコシステムに対してこれ以上積極的にコミットしたくない。
というところでしょうか。
因みに MacBook Pro の後継機として購入した LemurPro ですが System76 という会社により設計 / 組み立て / 販売されています。System76 ですが、米国にある小さな会社で、Linux distribution の Pop!_OS の開発をしながら自分たちで組み立てたハードウェアを販売しています。LemurPro はインテル社製の CPU を搭載していますが、OS のチューニングがしっかりされているからか、ライトユースであれば 12 時間ぐらいはバッテリーで動かすことができます (更に拡張性もよく、私はメモリ 32GB と SSD 2TB を追加で入れて、40GB + 4TB の環境で作業してます)。質問などもチケットベースですが、24 時間以内に技術的に精通している中の人が答えてくれるのも良いです。
Linux (Pop!_OS) をデスクトップ環境として使ってみると、なんだか自由な感じがすると言うか、Mac OS X の頃の牧歌的な世界 (色々できるけれど、ある意味 at your own risk な世界) を思い出す感じがするんですよね。MacBook から乗り換える少し前まで「Apple どうしてこうなった」と何度も自問していたとかなんとか。
Steve Jobs:俺がこのハードウェアで、このOSで、このアプリケーションを使いたい。俺には、ここが気に入らない。このまま出すなんて許せない。徹夜してでも直せ。
Tim Cook:いま、一番売れているのはこの方向だから、この機能を強化しよう。え? 俺は別に「こうでなくちゃいけない」とは言わないよ。チームで検討して結果だけ教えて。残業? そういうのはいいから、家族と生活を大事にしてよ。
社員にはTimのほうが評判いいんでしょうけど、出来上がってくるのが「なんだろうこれは?」という、ピリッとしないものになる、とか?
Steveの時には、燃え尽きて辞めてしまう社員もいろいろ出てきたものの、出来上がってきたものは「なるほど!」「これはすごいよね!」というものに。
味のわかるラーメン屋と、味音痴のラーメン屋の違いといえるでしょうか。Steveの方針だと、彼の味付けに合わない人はまったく肌合いが合わないので、「わかる人にはわかる、こだわりの味」という感じでしたが、Timの味付けは「よくありがち」なものなので、消費者が拒否反応を示すようなものは少ないでしょう。反面、「おまえ、わかってんなー!」という感動は少なくなるわけで、そこのところの違いじゃないでしょうか。
古いだけのファンとして記します。20年来の方ならまだこの時期だったのでしょうね!!
ユーザーはメジャーな存在では無く、一部の物好きな人達だったのです。⇧社もだから凄いんだ、過去にもそう言った人達が世の中を変えたんだ、見たいなPRをしていました。
そう言った人達からすると、今は違和感が有ると思われます。
「量は捨てる。そのかわり質と革新性において圧倒する。」
と、ジョブズは言っていたそうです。
AppleをBMWに例えていたとか。
今は...どうですか?どのように見えますか?
ギズモードの過去記事漁ってみました。
https://www.gizmodo.jp/2010/11/_bmw1997apple.htmlAppleに限らず、どのようなTech系企業も変化していくものだと思います。Appleは社名からもComputerを抜いたぐらいですからMacユーザーさんほど違和感は大きいのかもしれません。私は原価に乏しいWindowsPCユーザーなので、Appleの変化が腰の重いWinPCメーカーに影響を与えてくれるといいなと思っていますw
徹底的にクローズドになったせいだとか?
昔だったらというかPowerMacの頃なら、まだNRAMの電池交換でカバーを開けるとか、メモリやHDDを増量するとか、なんなら拡張カードをぶっ挿すなどのPCに近い文化がありましたが、今ではそのようなことが全くできなくされていますよね。
ソフト的にも、特にiOSなんてストレージはアプリごとに区切られて、他のアプリのフォルダと共用にするなんてとんでもない、みたいな世界になった。
もともとAppleって唯我独尊な傾向が強い会社ではあったけど、以前は今ほど押し付けがましくはなくて、まだユーザーの方を向いていた気がしますね。
Appleは今まで切り捨てと革新を繰り返してきました。
しかしiPhoneは14まで続いた、OSもiOSのまま、ハードもiPhoneという括り
切り捨ての要素が薄まり、革新も減ってるようにしか見えません
M1 Macも以前のAppleであればこっちのほうが性能が出るから、など以前より優位性が多い場合にCPUを変えていました
モトローラより優秀で未来があるからPowerPCへ、PowerPCより未来があって性能が出てPentium4のスパイラルから脱したからIntel
GPUもFermiという爆熱で非効率でRadeon当時負けていたnVIDIAを廃止し、AMDのRadeonにしました。
しかしM1はどうでしょう?まるでiPadにMacOSXを入れただけです。M2で性能は上がりましたがファンレスの影響もあり爆熱で、Intelに比べても性能がどうしても劣ります
更に以前のRosettaに比べてエミュレーターの完成度も落ちている気がします(私の記憶ですが….)
20年前といえばNECのPC-98などの独自アーキテクチャーのマシンがIBMのPC/AT互換機によって淘汰された頃です
当時は言いすぎかもしれませんが知る人ぞ知るマシンでした。
ですが時代は変わり、Appleは大衆化したのではないでしょうか?
言語化は難しいですが、違和感としてあげられるものを挙げさせてもらいました。
今のAppleのデザインも好きですがポリカーボネートMacから今の金属なMacに変わったように、目新し事をしてもらいたいものです。
ジョブズとティム・クックの考え方の違いなんかは、他の方が書いてくださると思うし、私は詳しくないので何も言えないのですが、
個人の印象で言うと、「中国のせい」です。これも別に産業や社会、ましてや政治の話をしたい訳ではなく、単に文化や好みの問題です。
Apple製品で赤や金色のデバイス、昔ありました?(iPodではありましたね(笑))
とにかく、大してガジェットに興味のない私が一番違和感を覚えるのはカラーリングのセンスなのです。もっと可愛い色がいいな…でもiPhone13、中国で大人気のようです。
売れるからこうしよう、って考えの時点でかつてのAppleぽさはないように思えますしね。
ソフトについては最近触っていないので分かりません。使いづらいLinux、の印象のままです。
どっちかというとジョブス復帰以降のほうが違和感あるんで
そこまで気にしてないってとこです。
とか
とか
の白い筐体の時代の子が可愛いな-って思いますし。
まぁ自分の初めてのMacは
PB540Cでしたけど、、、、。
1997年9月16日にiCEO(Interim CEO)としてAppleに返り咲いていたスティーブ・ジョブズは「どんな製品を繰り出してくるのか」と世界中から注目されていました。
この時代は1995年にWindows95が発売されて以降、急速にニーズが伸び始めていたPCにそれまでの「パソコン通信」に代わり「インターネット」という要素が新たに登場し黎明期でした。
界隈の者ならそれを「家電のように使いやすさを前面に出したインターネット端末を発売したら間違いなくヒットする」とわかっており、各社覇を競っていました。「インターネットが閲覧可能なTV」も登場し、また、セガ「セガサターン」や任天堂「NINTENDO64」SONY「PlayStation」それぞれが「ゲーム機の領域」から「インターネットも閲覧できる」と訴求しました。
しかしまだこの頃はネットワークゲーム対応ではなく、あくまでゲームのUI(操作画面)からブラウザでインターネットを観られる程度のものでした。しかしPCを購入するより遥かに手軽で初期投資も安価で済み、ハードルは低く可能性は充分にあったのです。
なぜならこの頃、本命であるはずのPC業界は、例えばWin機では普及帯モデルであるNECのValueStar NXもデスクトップが268,000~428,000円ミニタワーが398,000~660,000円と海外での安価生産開始前で国内製造時代の、まだまだ一般消費者には高額商品でした。
そして1998年に大きな期待の中でジョブスは「コンシューマデスクトップ領域」でiMacを発表しました。事実上復帰後ほぼゼロベースで開発した第一弾の製品です。
これはAppleからの「インターネット端末」の回答でもありました。ちなみにそれまでPCの筐体はグレイかベージュ、あるいはIBMの黒がお定まりでした。
しかし一面OA機器でもあるPCは「PCとはそういうもの」と誰も疑問に感じていませんでした。
しかしジョブスは「会社で貸与され仕事で使用するPC」ではなく「自分のためのPC」を提案した、1984年の初代Macintoshから一貫して変わらない原点を再びiMacに込めました。それは
・ディスプレイと本体が一体型でコンパクトである
・本体を購入して箱を開けるとすぐ使い始める事ができる手軽さ、わかりやすさ
———というもので、それに加えてiMacは「箱から出して電話線を繋げばすぐインターネットが使える」とし、CMでもそれを訴求しiMacの「i」は「インターネットのiでもある」と説明しました。
(実際Q2接続型のプロバイダ“interQ(現GMO)がバンドルされ、電話線をローゼットに差し込むだけで内蔵モデムでインターネットへ即座に接続出来た)
そしてMacintoshとは違い、それまでに存在しなかった「トランスルーセント」と銘打ち、それまでの「スケルトン」呼称を「新定義」した格好のネーミングで、緑と青の中間の「ボンダイブルー」とこれまたAppleがこの端末用に造語したカラーで、乳白色部分とオーストラリア・シドニーの「ボンダイ・ビーチ」と呼ばれる美しい海をモチーフにしたトーンの筐体で登場しました。
これは前述の「家電のように使いやすさを全面に出したインターネット端末」の要件をも叶えています。誰もが「美しい」と感じ、ぜひとも部屋に置きたく製品です。CPUもそれまで同社の最上位機種に採用されていたPowerPC G3を搭載、それなのに価格は178,000円と、もはや「買わない理由がない」といえるほどセンセーショナルな仕様でした。
そしてそれまで周辺機器接続の為のポート(RS-422シリアルポート、ADB、SCSI)を大胆にも全て廃し、当時存在してはいたものの普及に至っていなかったプラグ・アンド・プレイとホットスワップ(電源が入ったまま機器の抜き挿しが可能)に対応したUSB端子のみを採用。フロッピーディスクドライブも廃され、CD-ROMスロットだけが記憶媒体の読み込み用に実装されていました。(この頃、Windowsはリブート時にフロッピーディスクは必須だった)
このようにiMacではスマートに「レガシイとの決別」が大胆に実行されていました。この決断ができるのがジョブスなのです。
これにより周辺機器メーカーはこぞって既存製品をそのままトランスルーセントカラーの筐体へ切り替え、接続端子もUSBに変更し「iMac用」としてマイナーチェンジし売れに売れました。皆iMacに接続する機器は「トランスルーセントカラー」で絶対に揃えたいからです。
当時の周辺機器メーカーは皆「“AppleのiMac”には足を向けて寝られない」と大いに感謝をしていたものです。そして「トランスルーセントカラー」自体も一般的なブームとなり「iMacのある部屋に似合うグッズ」として流行しました。ともかく何でもかんでも半透明だったりしました。
また、このタイミングでそれまでWindowsのバンドルでしかなかったMS Officeをジョブスのそれまで「仇敵」と目されていたビル・ゲイツを自ら口説き、開発させたMac版のOffice98バンドルも話題になりました。
iMacの登場を契機にこれらのブームが起こっていたのです。このようにiMacはあらゆる媒体で話題になり4ヶ月で80万台出荷の大ヒットを記録しました。
翌1999年。iMacを観た女性やそれまでPCとは縁遠かったライト層の若者達はやがて口々に「いろんな色が出たらきれいだね」と言い始めました。しかし「自称通」達は「これだから素人は困る。カラーバリエーションなどやったら在庫管理が大変なんだ。やるはずがないだろう」と言下に否定していました。
しかし1月に我々が目にしたのは5色のiMacに「Yum(おいしい)」とロゴの入ったポスターでした。カラーラインナップがキャンディーカラーの5色(タンジェリン、グレープ、ライム、ストロベリー、ブルーベリー)となりCPUのグレードもHDの容量も増えました。
スティーブ・ジョブズは「ユーザーはショップでCPUがどうだとか、メモリやハードディスク容量がいくつだの等の会話は本当は興味がないのです。これからショップのスタッフは“どの色にしますか?”とだけ尋ねればいい」と語りました。
———これ以降も筐体が花柄になったり常に「業界のまさか」をいい意味で裏切るモデルを毎回発表。スティーブ・ジョブズの前に、専門誌の予想は一度も当たることはありませんでした。
このiMacは常に「個人用最強の一体型PC」の路線で今日まで引き続きAppleの象徴的なラインとなっています。そしてそれは常に「次世代」を示唆する機能とデザイン性を提示しています。
ゴテゴテしたものが嫌いでシンプルでスマート、洗練され美しいものが好きなジョブスが生前最も注力したラインと言えます。対象的にProラインはカラーも筐体デザインも精悍さを持ちながらも高機能を見事にデザインへ昇華させる事に成功しています。
1998年にiMacが登場して以降、SONYのVAIOなどにも大きな影響(カラーバリエーションなど)を与え対抗意識をもたせてしまう存在となりました。「iMac以前と以降」では個人用PCの世界観が全く違っていると言えましょう。それだけのインパクトをiMacは世界に与えました。そしてそれまで存亡の危機におかれていたApple社の快進撃の狼煙となったのです。
余談ですがSOTEC社からデッドコピーの「e-one」も発売され、iMacの影響の大きさを証明しました。
※不正競争防止法3条1項、2条1項1号に基づき、e-oneの製造、販売等の差止め認める仮処分の決定が出た
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