2023年8月30日水曜日

三菱がMSJの開発中止にしましたね?いよいよ正真正銘の失敗です。旅客機すら作れない会社が次期戦闘機開発の主体?こんなんだとイギリスとイタリアに金だけ出資させられて開発には参画出来ないというオチでしょ?

https://jp.quora.com/%E4%B8%89%E8%8F%B1%E3%81%8CMSJ%E3%81%AE%E9%96%8B%E7%99%BA%E4%B8%AD%E6%AD%A2%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%AD-%E3%81%84%E3%82%88%E3%81%84%E3%82%88%E6%AD%A3%E7%9C%9F%E6%AD%A3%E9%8A%98%E3%81%AE

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三菱がMSJの開発中止
この理由を正確にとらえていない方、結構多いんですね。

ご存知かと思いますが、三菱のMSJは、ほぼ完成してテスト飛行を随分と重ねていました。テストで発見された問題はすべて改善可能な物で、対応済みだったようです。

では、三菱MSJが、乗り越えられなかった障壁はいったいなんだったのか?

これは、三菱重工が乗り越えられなかったのではなくて、日本の国土交通省です。 Made in Japan の旅客機を製造し、その飛行機が海外まで飛んで行ったり、海外に輸出する。となると、その機体は、日本国が検査し、安全性を確認し承認する必要があります。 これは自動車でも同じこと。 そんな検査、承認を日本の国土交通省はやったことがないんです。

戦後にはYS-11など、国産旅客機も作っていたのですが、現在の航空機に求められる安全基準について検査し、その安全性を保証する。それが今の日本にはハードルが高すぎたようです。

アメリカや、フランスはご存知の通り その検査・保証にも手慣れたものです。そのほかにも、カナダやブラジル、中国も 政府が検査して保証をしています。

でも、日本にはその勇気がありません。 ホンダジェットがあるじゃないか!と言うかた。ホンダジェットは Made in USA です。アメリカで作り、認証を受けています。 早くから、日本政府をあてにせず、アメリカでの製造を行った ホンダは見事に販売を開始し成功しました。

一方、軍用機で実績を持つ三菱は、国土交通省も防衛省と同じ扱いをしてくれると信じました。
しかし現実はとても厳しいものでした。
三菱や関係各社は、日本政府とこれ以上やりとりして、余計な経費をふくらませるよりも、MRJ開発で培った技術を輸出や現地生産に活かせば、まだ利益がだせる。
と「国産」の中止を決定したわけです。

今回の決定により、今後 日本製のジェット旅客機の夢は、ほぼ無くなったと思って良いでしょう。
これは、旅客機だけではありません。 現在、ドローンの開発が進んでいますが、人が乗れるドローンの製造は、日本では販売されない(許可されない)可能性まで高くなってしまったと思います。

日本の「お役所仕事」、「前例の無いことは・・・」CMでも言っていますが。
この辺りの改革が進まないとね・・・

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民間機は型式証明という、その国の領空を飛んでも良いよと言う認証を受ける手順を簡略化する機体自体の検査に合格しないとまともに航行できません(例えば携帯電話の技適の様な物で、型式証明があれば航空会社はこの機材を使いますよと言えば許可が下りますが、型式証明が無いと航空会社自身が就航したい国で各機体の色々な検査を受けて許可を取らなければならず、実質不可能に近いのでその国で使いたい人は買ってくれない) これは認証の詳細基準が示されておらず、出来上がった飛行機をその国の審査組織が審査した結果、可否が決定します。 世界標準としてアメリカの型式証明を取得することが国際線航空業界必須ですが、日本は長期間民間航空機を開発してこなかったので、非公開の審査基準に関する知識が不足していて、どこを直せば良いのか分からない状態が長く続いてしまった結果、完成が遅れて頓挫してしまいました。

軍用機は型式証明が不要で、むしろ開発を要求する軍隊などが明確に「速度これくらい、機動性これくらい、航続距離これくらい」と要求を提示した上で開発するのでそれさえ満足すれば良く、今回の失敗の最大要因である「機体が出来てから長期間認証を得られなかった」と言う問題が非常に発生しづらいです。

民間機はメーカーが売れそうな仕様で作って、それが基準に適合しなければならないのでメーカーの要求通りに出来てもそれを売ることが出来ない事が発生します。 海外メーカーでもB737シリーズ等として改修を繰り返して何モデルも発展型が作られているのは、最初のモデルが型式証明を取得すると改修型は証明を取得しやすいからです。 対してMRJ/MSJは完全新規開発機なのでこの証明取得の難易度が非常に高かったのです。 軍用機は技術だけで作れます、民間機は技術は実現したけど、審査の基準細部が分からないのをパスするためのノウハウが無かったので何度も改修を繰り返さなければならず異なるポイントで失敗したのです。 最近軍用機を大量に作っている中国では、民間機ではアメリカの型式証明を取ることを最初から諦めて、欧米では使えず中国国内等でしか使えない民間機を作ってますよ、中国は広く人口も多いので国内専用のまさにリージョナルジェットがビジネスとして成立しますが、日本だと欧米への販売が無いとビジネスが成立しない違いがあります。 ステルス軍用機も作っている中国でも欧米に売れる民間機が作れないのは、民間機と軍用機で完全に違う理由がある証拠です。

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MRJの話は嘘デタラメを平気で言う人が居るので大きく勘違いしているようですね。

MRJ計画が頓挫した最大の理由は、コロナによって航空機市場が消失したからです。売り先が無くなったのに作れるハズがありません。

MRJ計画が計画以上に時間がかかったのはFAAの妨害行為とボーイングが787MAXであり得ない問題を作り墜落させたからです。

まずFAAはMRJ計画を妨害するため、ほぼ国産部品で作られたMRJをターゲットに部品に航空機利用の実績を求める大改訂をしました。これにより国産部品から海外部品への変更が強いられ、その割合は約7割にも達しました。当たり前ですが設計からテストまで全てやり直しになった、と言っても良いくらいの変更を強いられました。

これを乗り越えたら今度はボーイングが787MAXのソフトウェアでとんでもないミスをしました。これに対応するためFAAはソフトウェアの開発とテストの仕様を大幅改定します。これによりソフトウェアを一から書き直す程の変更を強いられ、当然ですがテストも一からやり直しになりました。

やっとこれも乗り越えたと思ったら、コロナで航空機市場は完全消滅、それにより撤退を決定した。

旅客機は作れていましたが、FAAの妨害、ボーイングの大チョンボ、コロナによる市場消滅、これをどうしろと??

イギリスもイタリアも、日本との共同開発を望んだのは既に日本がステルス戦闘機の実証機X-2(三菱の機体+IHIエンジン)を完成させ、その性能を認めたからです。F-35のレベル1開発国のイギリス、レベル2開発国のイタリアとしてはF-35に劣るような戦闘機なら要らないのです。(日本もですが)

X-2 (航空機・日本) - Wikipedia
X-2 初飛行の画像(航空自衛隊撮影) X-2 は、 日本 の 防衛省 技術研究本部 (のちに 防衛装備庁 )が 三菱重工業 を主契約企業として開発した先進技術実証用の 実験用航空機 。「X-2」の型式は、 1954年 (昭和29年)から 1962年 (昭和37年)にかけて防衛庁技術研究所で実験に供された サーブ・サフィール91B 改造の高揚力研究機「 X1G 」に続くものである [1] [2] 。開発にあたり220社におよぶ国内企業の協力を得ており、部品の9割超が国産である [3] [4] 。 2016年 1月28日に型式が発表されるまでは、 先進技術実証機 (Advanced Technological Demonstrator-X, ATD-X ) が正式な呼称であった [5] [6] 。プロジェクト初期は部内で 富士山 [7] 、すなわち「日本の魂」の思いを込めて [8] 「 心神 (しんしん)」と称したが、型式発表時点で心神の名称は使用されていない。通称として「心神」を用いた報道も一部に見られる [9] [注釈 1] 。 将来の国産戦闘機 に適用できる先進的な要素技術を実証するために開発された ステルス研究機 である。X-2は アメリカ の Xプレーン と同様の 実験機 であり、ステルス技術の研究・開発を通じてノウハウを蓄積することを目的としている。その性格上、平均的な現世代の戦闘機と比べて機体は大幅に小型 [注釈 2] で、運用寿命も数百時間と短い [10] 。また、エンジン1基あたりの推力も現代の作戦機用途としては小さく、機体にも武器の搭載能力はない。本機および今回のプロジェクトで得た技術を元にして2030年代にステルス戦闘機が実用化される予定だが、それはまた別のプロジェクト( 将来戦闘機開発計画 )になり、X-2自体が正式採用され、量産・武装・実戦配備されるといったことはない [11] [12] 。 防衛省は「将来の戦闘機に関する研究開発ビジョン」で、 コンセプトモデル として 第5世代ジェット戦闘機 のさらに次世代となる i3 FIGHTER を提唱し、 F-2戦闘機 の後継に国産戦闘機を用いることを選択肢の一つとしている。防衛省は、将来の国産戦闘機を実現するにあたり先進軍事技術を研究開発する必要性があると提言しており [13] [14] 、本機の開発はその研究開発の一部の要素技術を実証する役割を担う。平成27年度概算要求では「F-2の退役時期までに、開発を選択肢として考慮できるよう、国内において戦闘機関連技術の蓄積・高度化を図る」ものとしている [15] 。 本機の開発は、実物大模型のRCS試験や5分の1縮小サイズ無人モデルの飛行テストの後に、 2009年 (平成21年)度から実機の開発が、 2012年 (平成24年)3月28日から 愛知県 飛島村 の三菱重工業・飛島工場で実機の組み立てが開始され、 2016年 (平成28年)1月28日に実機の報道公開と型式発表され、2月11日に初の地上走行を試験した [16] 。4月22日8時47分に 県営名古屋空港 から初飛行し、9時13分 航空自衛隊 岐阜基地 に着陸し、上昇、下降、旋回などの基本特性、操縦性などの試験結果は良好であった [17] [3] 。その後、機体を防衛装備庁に引き渡し、 2017年 (平成29年)10月31日まで計32回の飛行試験を行い ステルス性 や機動性を検証した [18] [19] [20] 。 しかししばらくの間目撃がなく、 2020年 8月20日に同機と思われる機体が運ばれているのが目撃され、現在では 千葉県 の防衛装備庁電子装備研究所飯岡支所に保管されているのが目撃された。 開発経緯 [ 編集 ] X-2開発の起源は、 F-2 が日米共同開発に決まった後の1990年、自国の機体設計技術を継承・発展するための技術実証機構想に遡る [21] 。その際の中心テーマは、ステルス性と高運動性の両方を備えた戦闘機実証機の試作・飛行であった。開発は、1991 - 1993年度の「将来航空機主要構成要素の研究試作」に始まり、1996 - 2001年度の「ステルス・高運動機模擬装置の研究試作」を経て、2000 - 2007年度の「高運動飛行制御システムの研究試作」にて後述する実物大RCS試験模型の作成及び1/5サイズのモデルの飛行試験等で技術資料の収集を行い [21] 、本機の開発につながる。 米 ・ 露 ・ 中 といった、軍事における先進諸国の主力戦闘機の開発と配備は、 ステルス性 と高運動性能を備えた 第5世代戦闘機 に移っている [22] 。これまでに F-117攻撃機 や B-2戦略爆撃機 といった ステルス機 を開発し運用してきたアメリカでは、本格的な第5世代機である F-22戦闘機 を実戦配備し、 F-35戦闘機 の飛行試験もしている。また ロシア では Su-57 を開発中であり、戦闘機開発能力を持つその他の国でも第5世代機に関する研究が行われている。 このような状況を受け、日本も将来の国産戦闘機開発を視野に入れた要素技術の研究開発に着手しており、それらの技術を実証するために飛行試験用の実証機を製作する事になった。実証機の開発により、航空自衛隊の 防空 用 レーダー などにステルス機が実際どのように映るかを独自に解明し、高度な探知能力とステルス性と運動性を持つ将来国産戦闘機の実現を目指すものである [22] 。 第5世代戦闘機では多方向からの多様な脅威に対処する能力が必要となっており、従来より性能向上したレーダーや赤外線センサーなどの 電子機器 が搭載されるが、機内容積の制約上、搭載する電子機器は大きさ、消費電力、冷却能力が制約される。デジタル技術の発達速度は今後も維持されると期待され、例えば米国製のF-22やF-35といった機体では、将来実現される技術の発展に伴って容易に搭載機器の性能向上が行えるようにモジュール方式で搭載されており、日本でも様々な研究試作が行われている。 開発の詳細と各部特徴 [ 編集 ] 岐阜基地にて一般公開されたX-2 キャノピー 脚部 本機は双発機であり、低RCS(Radar Cross Section、 レーダー反射断面積 )を実現するために、機体側面に チャイン (ストレーキ)を持ち、2つの垂直尾翼を外傾させ、機体表面は電波を吸収する セラミック や 炭化ケイ素 の新 複合材料 で覆われている。また、機体内部のエンジン付近のエアダクトに 電波吸収材 が使われている [23] 。ただしキャノピー表面を除き機体表面にステルスコーティングは施されていない [24] 。 主翼と尾翼は 富士重工業 が、制御機器は ナブテスコ が、 電波吸収剤 は 宇部興産 が製造した。複雑に屈曲させたエンジンの吸気ダクトなどもあいまって、RCSは数十キロ先の カブトムシ 程度とされる [7] [25] 。 機体サイズは約14 メートル (m) でF-22の全長18.92mに対して大幅に小型だが、本機はあくまで「研究実証機」で離陸重量約8トンの実証エンジンを搭載し、エンジン出力に見合った機体規模

X-2が完成しF-3になったら、世界最強と言われているF-22ですが、その座をF-3に譲ることになる可能性が高いです。

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みなさん認識が甘い。認証の問題は旅客機に留まりません。共同開発の戦闘機を兵器市場で世界に売るには国際標準の仕様や型式認可を受ける必要があります。日本の防衛産業が輸出を目指してもネジ一つから見直す必要が出てしまうのです。時期戦闘機ではそこを学ぶことが重要になります。授業料を払うのは仕方のないことです。

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それだけじゃないと思います。

そもそも日本にとって「自国製」は非常に魅力的なのです。

というのも欧州はEUという運命共同体があるため、他国と融通し合えることを優先し、大体自国で建造する軍艦以外の兵器は他国と共通のを購入します。

例外は主にエスニックジョークでもへそ曲がりなフランスです。(怒られろ)

しかしながら日本はその国土が非常に特徴的であり、更に周辺に有力な準同盟国家が少ないことから敢えて他国と歩調を合わせて米国や欧州の兵器を購入するよりも、より自国にあった兵器を開発することのほうがメリットが大きいのです。

例えるならば「輸入したらいいじゃないか」というのは安ければ東京都内で大きなシボレーのピックアップトラックを買えばいいじゃないかというのと同じです。

東京で運転するにはむしろ危険とすら言える車種ですので、日本で作れるのであればわざわざ輸入せずにコンパクトカーを作った方が良いのです。

以下自国で戦闘機を開発する際のメリットを箇条書きします。

・自国で生産できるため、簡単に補充ができる

・空自伝統の対艦ミサイルマシマシ!という要望を押し通せる

・アップグレードをする際にも他国の顔色を伺う必要ナシ

・技術的に優位性を維持できる

・技術的な優位性を維持できるため、もし他国から機体を輸入するときにもより良い条件で取引できる

・輸出の際にも他国の許可の必要がない(ただし全て自国生産できればという条件付き)

・自尊心が満たされる(重要)

まぁ、ざっと考えるだけでこれだけのメリットがあります。

逆にデメリットとしては

・日本は防衛装備の海外販売が苦手なので生産数が稼げず単価が高くなる

・そもそも現在では一国で戦闘機の開発費用を賄うのはほぼ不可能

・へたをすると時代遅れなものが出来上がる

・さらにへたをすると実物が出来上がらない

でしょうか。

他には「高度な技術力が要求される」などもありますが、この点に関しては日本は大丈夫でしょう。

そうなればミサイル等の規格さえ米国と共有していれば自国生産をするのが最も合理的だと言えます。

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この質問にはやはり現在の国産戦闘機の開発状況についてお答えすべきかと思います。

まず日本で新規に機体を開発する場合には航空装備研究所が総括しています。

また以下の部門がそれぞれの該当する技術開発を行っています。

航空機技術研究部

航空機のシステム化技術、航空機及び航空機搭載機器並びに誘導武器の要素技術に関する調査研究・試験等を担当しています。

エンジン技術研究部

エンジンのシステム化技術及び要素技術に関する調査研究・試験等を担当しています。

誘導技術研究部

誘導武器のシステム化技術及び要素技術に関する調査研究・試験等を担当しています。

土浦支所

誘導武器の要素技術についての試験に関する業務

新島支所

誘導武器の発射試験に関する業務

そして現在進行中の国産戦闘機に関連する主な研究は

●戦闘機用統合火器管制技術の研究

●ウェポンリリースステルス化の研究

●ステルスインテークダクトの研究

●機体構造軽量化技術の研究

●電動アクチュエーション技術の研究

●航空機搭載型小型赤外線センサシステムインテグレーションの研究

●戦闘機用エンジンシステムに関する研究

●推力偏向ノズルに関する研究

になります。

そして特に重要となるのは戦闘機用エンジンシステムに関する研究と推力偏向ノズルに関する研究になります。

戦闘機の命とも言えるジェットエンジンの開発ですが、これには大きな進歩が確認されています。

それは2018年6月29日、重工メーカー・IHIから防衛装備庁へと持ち込まれたひとつの試作型ジェットエンジン『XF9–1』です。

このXF9–1はこれまで日本の弱点とされてきた“戦闘機用ジェットエンジンの国産化”という難題に大きな進展をもたらした研究試作品となります。(正式採用の際には試作品識別の「X」が外されF9–1となります)

XF9–1の構成内容は圧縮機(6段)、燃焼器、1段の高圧器で構成されるコアエンジンの前後にファン(3段)と低圧タービンを組み合わせ、更にアフターバーナと大気ノズルを取り付けた低バイパス比のターボファンエンジンです。

また出力はアフターバーナなしの状態で推力11t以上を達成しており、さらにはアフターバーナを使って15t以上という最大推力をマークしています。(アフターバーナとは、ジェットエンジンの排気ガスに再度燃料を噴射して燃焼させることで、一時的にパワーを増大させる装置のことです。またその際に発生する炎を”ジャック ダイヤモンド”と呼びます)

この出力は史上最強とも言われる米空軍のステルス戦闘機「F-22ラプター」が搭載しているエンジン「F119」のアフターバーナ最大推力が公称15.9tであり、XF9-1はこれに並ぶ数値を叩き出したと言えます。

なのでこのXF9–1が更に発展した場合は国産戦闘機の可能性は飛躍的に高まります。

またその他研究も国産戦闘機をはじめ、国産ステルス戦闘機の為の開発も行われています。

現在世界で15tクラスのエンジンを作って運用できているのはアメリカとロシアだけであり、いざとなったときにアメリカと肩を並べるだけの力があるというのは非常に重要です。

そして海外からエンジンを買って戦闘機を作るという選択をしたとしても、自分たちでエンジンを作る力さえあれば、それは大きな交渉カードになりえます。「その値段だったら自分でやるからいいよ」と言えるのは大きいです。技術がなければそのまま買うしかなくなりますし、やろうと思えばできるというのが重要であると言えます。

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重い重い対艦ミサイルを4発積んで作戦空域まで飛べる戦闘機というのが、一般常識を逸脱してるんですよ(挨拶

それぐらい世界中で見ても変態攻撃戦闘機であるF-2の後継機種ですから、微妙にずれてるどころか日本の要求は「これだから日本はヤバイ」と思われることでしょう。でも、もうF-2という実例があるのですからイギリスは認めなくてはなりません、すなわち日本はイギリスの血を引く変態兵器スキーであることを。今こそ薩英戦争の遺恨を忘れ、共に勝利への道を歩m(銃声

イギリス「こんなん聞いてねぇよ・・・_(:3 」∠)_」

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むしろF-2の二の舞になってくれれば良いのですが(挨拶

なんだかんだといってF-16をベースにしただけで、まったく新規開発した機体となってますからね・・・信じて送り出した娘であるF-16がこんな変態(褒め言葉)戦闘機になってさぞかしアメリカは悔しいでしょう(そんなことはない

もちろん性格(電子装備などのアビオニクス)はアメリカ側が「性格まで変えられたらたまらん!」と日本側がイジることはいきませんでしたが、「それでもこっちに嫁いでくるからにゃあ相応のモンじゃねぇとなぁ(ニチャァ」となって当時最先端の電子機器が積まれることになりました。日本に渡したらこうなるという実例を作ってしまったわけですから、イギリスパイセンも戦々恐々ですよ (゚∀゚) !

航空自衛隊:対艦攻撃を主務に日米共同開発された「F-2戦闘機」外観は「大きなF-16」だが中身は別物
日米で共同開発したF-2戦闘機は、F-16戦闘機をベースにしているが、その中身は日本の独自技術が入った別物だという人もいる。F-2は自由自在な運動性と強力な加速性を持ついわばハイパワーエンジンを搭載する俊敏なライトウェイトスポーツカーのようだ。 TEXT&PHOTO◎貝方士英樹(KAIHOSHI Hideki)
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イギリスとイタリアも戦闘機を共同開発する、という話があります。

日本とイギリス(BAE)も戦闘機を共同開発する、という話があります。

で日英伊で共同開発しよう、ということになりました。

日英伊、次期戦闘機の共同開発で来週にも合意=関係者
日本と英国が協議をしてきた次期戦闘機の共同開発について、来週にも合意して発表することが分かった。イタリアも参画する。事情を知る複数の関係者が明らかにした。

英伊はユーロファイターでもF-35でも共同開発しています。F-35は英がレベル1、伊がレベル2の開発国です。

英伊はテンペスト(ユーロファイターの後継)で共同開発をしよう、と話がまとまっていましたが肝心の機体は構想があるだけです。日本の場合、X-2を完成させ飛行実験も済んでいます。

X-2 (航空機・日本) - Wikipedia
X-2 初飛行の画像(航空自衛隊撮影) X-2 は、 日本 の 防衛省 技術研究本部 (のちに 防衛装備庁 )が 三菱重工業 を主契約企業として開発した先進技術実証用の 実験用航空機 。「X-2」の型式は、 1954年 (昭和29年)から 1962年 (昭和37年)にかけて防衛庁技術研究所で実験に供された サーブ・サフィール91B 改造の高揚力研究機「 X1G 」に続くものである [1] [2] 。開発にあたり220社におよぶ国内企業の協力を得ており、部品の9割超が国産である [3] [4] 。 2016年 1月28日に型式が発表されるまでは、 先進技術実証機 (Advanced Technological Demonstrator-X, ATD-X ) が正式な呼称であった [5] [6] 。プロジェクト初期は部内で 富士山 [7] 、すなわち「日本の魂」の思いを込めて [8] 「 心神 (しんしん)」と称したが、型式発表時点で心神の名称は使用されていない。通称として「心神」を用いた報道も一部に見られる [9] [注釈 1] 。 将来の国産戦闘機 に適用できる先進的な要素技術を実証するために開発された ステルス研究機 である。X-2は アメリカ の Xプレーン と同様の 実験機 であり、ステルス技術の研究・開発を通じてノウハウを蓄積することを目的としている。その性格上、平均的な現世代の戦闘機と比べて機体は大幅に小型 [注釈 2] で、運用寿命も数百時間と短い [10] 。また、エンジン1基あたりの推力も現代の作戦機用途としては小さく、機体にも武器の搭載能力はない。本機および今回のプロジェクトで得た技術を元にして2030年代にステルス戦闘機が実用化される予定だが、それはまた別のプロジェクト( 将来戦闘機開発計画 )になり、X-2自体が正式採用され、量産・武装・実戦配備されるといったことはない [11] [12] 。 防衛省は「将来の戦闘機に関する研究開発ビジョン」で、 コンセプトモデル として 第5世代ジェット戦闘機 のさらに次世代となる i3 FIGHTER を提唱し、 F-2戦闘機 の後継に国産戦闘機を用いることを選択肢の一つとしている。防衛省は、将来の国産戦闘機を実現するにあたり先進軍事技術を研究開発する必要性があると提言しており [13] [14] 、本機の開発はその研究開発の一部の要素技術を実証する役割を担う。平成27年度概算要求では「F-2の退役時期までに、開発を選択肢として考慮できるよう、国内において戦闘機関連技術の蓄積・高度化を図る」ものとしている [15] 。 本機の開発は、実物大模型のRCS試験や5分の1縮小サイズ無人モデルの飛行テストの後に、 2009年 (平成21年)度から実機の開発が、 2012年 (平成24年)3月28日から 愛知県 飛島村 の三菱重工業・飛島工場で実機の組み立てが開始され、 2016年 (平成28年)1月28日に実機の報道公開と型式発表され、2月11日に初の地上走行を試験した [16] 。4月22日8時47分に 県営名古屋空港 から初飛行し、9時13分 航空自衛隊 岐阜基地 に着陸し、上昇、下降、旋回などの基本特性、操縦性などの試験結果は良好であった [17] [3] 。その後、機体を防衛装備庁に引き渡し、 2017年 (平成29年)10月31日まで計32回の飛行試験を行い ステルス性 や機動性を検証した [18] [19] [20] 。 しかししばらくの間目撃がなく、 2020年 8月20日に同機と思われる機体が運ばれているのが目撃され、現在では 千葉県 の防衛装備庁電子装備研究所飯岡支所に保管されているのが目撃された。 開発経緯 [ 編集 ] X-2開発の起源は、 F-2 が日米共同開発に決まった後の1990年、自国の機体設計技術を継承・発展するための技術実証機構想に遡る [21] 。その際の中心テーマは、ステルス性と高運動性の両方を備えた戦闘機実証機の試作・飛行であった。開発は、1991 - 1993年度の「将来航空機主要構成要素の研究試作」に始まり、1996 - 2001年度の「ステルス・高運動機模擬装置の研究試作」を経て、2000 - 2007年度の「高運動飛行制御システムの研究試作」にて後述する実物大RCS試験模型の作成及び1/5サイズのモデルの飛行試験等で技術資料の収集を行い [21] 、本機の開発につながる。 米 ・ 露 ・ 中 といった、軍事における先進諸国の主力戦闘機の開発と配備は、 ステルス性 と高運動性能を備えた 第5世代戦闘機 に移っている [22] 。これまでに F-117攻撃機 や B-2戦略爆撃機 といった ステルス機 を開発し運用してきたアメリカでは、本格的な第5世代機である F-22戦闘機 を実戦配備し、 F-35戦闘機 の飛行試験もしている。また ロシア では Su-57 を開発中であり、戦闘機開発能力を持つその他の国でも第5世代機に関する研究が行われている。 このような状況を受け、日本も将来の国産戦闘機開発を視野に入れた要素技術の研究開発に着手しており、それらの技術を実証するために飛行試験用の実証機を製作する事になった。実証機の開発により、航空自衛隊の 防空 用 レーダー などにステルス機が実際どのように映るかを独自に解明し、高度な探知能力とステルス性と運動性を持つ将来国産戦闘機の実現を目指すものである [22] 。 第5世代戦闘機では多方向からの多様な脅威に対処する能力が必要となっており、従来より性能向上したレーダーや赤外線センサーなどの 電子機器 が搭載されるが、機内容積の制約上、搭載する電子機器は大きさ、消費電力、冷却能力が制約される。デジタル技術の発達速度は今後も維持されると期待され、例えば米国製のF-22やF-35といった機体では、将来実現される技術の発展に伴って容易に搭載機器の性能向上が行えるようにモジュール方式で搭載されており、日本でも様々な研究試作が行われている。 開発の詳細と各部特徴 [ 編集 ] 岐阜基地にて一般公開されたX-2 キャノピー 脚部 本機は双発機であり、低RCS(Radar Cross Section、 レーダー反射断面積 )を実現するために、機体側面に チャイン (ストレーキ)を持ち、2つの垂直尾翼を外傾させ、機体表面は電波を吸収する セラミック や 炭化ケイ素 の新 複合材料 で覆われている。また、機体内部のエンジン付近のエアダクトに 電波吸収材 が使われている [23] 。ただしキャノピー表面を除き機体表面にステルスコーティングは施されていない [24] 。 主翼と尾翼は 富士重工業 が、制御機器は ナブテスコ が、 電波吸収剤 は 宇部興産 が製造した。複雑に屈曲させたエンジンの吸気ダクトなどもあいまって、RCSは数十キロ先の カブトムシ 程度とされる [7] [25] 。 機体サイズは約14 メートル (m) でF-22の全長18.92mに対して大幅に小型だが、本機はあくまで「研究実証機」で離陸重量約8トンの実証エンジンを搭載し、エンジン出力に見合った機体規模

勿論ですがコンピューターシミュレーションと電波暗室での実験によるステルス性の確保も完了、F-22を超える性能のジェットエンジン開発もほぼ完了しており、スーパークルーズ(アフターバーナー無しの超音速飛行)も可能、可変出力ノズルによる高い機動能力も可能です。

ということで基本ハードウェアはもう既に日本が開発済みです。これをベースに3ヶ国協力して次期戦闘機を開発しないと、日英伊のどの国にも共同開発のメリットがありません。

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国際共同開発ったってアメリカ(のメーカー)と組んでやりますよって話です。ヨーロッパ勢は…(次期ユーロタイフーン、テンペストを見ながら)無いですね!! (えーw

アメリカもすごいですよ。F-22のガワにF-35相当の機材を組み込んだものとか、F-22の開発コンペで敗れたYF-23をベースに提案してきたりと、なにかとやる気満々です。ちなみにF-22は日本って軍事機密ダダ漏れだから虎の子のF-22はちょっと売れないなーと断られたものですが、外見だけF-22だったら問題無いよね (゚∀゚) !ということで、F-22の外見にF-35相当の機材という逆にF-35よりもすごくね?という代物ですし、YF-23もコンペに敗れたとはいえ性能が劣っていたというものではないので、これも有力候補の一つです。

★時代の先を行き過ぎたYF-23がF-3として復活する可能性はあるのか

30年越しの再戦、F-22とF-23が日本の次期戦闘機「F-3」ベース機を巡って対決?

ただ日本はFS-Xというか現行のF-2の時のトラウマもあってですね…独自開発する予定だったのにアメリカの横やりでF-16をベースとした開発になってしまった経緯があって、そらもう次は必ず国産でと虎視眈々と力を蓄えてきたから、今回はやったるでーとこれまた気合いいれてるんですね。あ、そのF-16をベースとして開発されたF-2って見た目F-16っぽいだけで、ほぼ作り直しというか日本開発陣の怨念が乗り移ってしまい、世界に類を見ないまったく別の化け物になってしまったというのはよく知られている話です(要出典)

私としてはYF-23ベースになったらイイナーって思ってます。だってF-22よりもF-35よりもカッコイイですぜ! (えー

F-22 Raptor vs. the Mythical YF-23: Why the F-23 Never Happened

YF-23 (航空機) - Wikipedia

こいつに空自が開発中の超音速対艦ミサイル4発載っけて空中戦闘機動ができるような機体ってどんなんだろう(ワクワク

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当時、グループ企業に身内が居り、漏れ伝えられたことから感じたのは、こういうことでした。↓

日経ビジネス・電子版

「三菱重工、「無謬性経営」が招いたスペースジェット挫折」

2020.11.2掲載 (会員制ですが、無料登録で読めます。)

三菱重工、「無謬性経営」が招いたスペースジェット挫折
三菱重工業は10月30日、国産初の小型ジェット旅客機「三菱スペースジェット(MSJ)」の事業を事実上凍結する方針を明らかにした。完成機開発をとりまとめるノウハウや知見、経験が乏しかったため、開発の途中で設計を大幅に見直し、航空当局による「型式証明(TC)」の取得がうまく進まなかった。背景に三菱重工のおごりが無かったと言えるだろうか。

文中の、「ホンダからのアドバイス」の抜粋です。("TC" は、Type Certification = 型式証明)


そこには重工内に失敗をそれとは認められない「無謬(むびゅう)性経営」があるとしたら言い過ぎだろうか。官僚制の特徴を表す言葉として使われることもあり、おごりや全能主義から間違いを直視できず抜本的な軌道修正が効かない状態を指す。こうした考えが広がった企業は、小さな間違いの正当化に無駄なエネルギーや時間を費やし、小さな穴埋めが重なって収拾がつかなくなる。「TC取得についてアドバイスが欲しい」。15年末に米国連邦当局よりTCを取得した小型ビジネスジェット「ホンダジェット」。3~4年前、ホンダの開発担当者は国交省の官僚から要請を受け、三菱重工の取得作業の進め方に対して助言をした。だが、その場に重工の関係者はいなかった。「重工さんは今日はいらっしゃらなかったんですか」。ホンダ社員がそう聞くと官僚はこう答えたという。「誘って素直に助言をいただきに来られるなら、今ごろTCを取得できているんじゃないでしょうか」。つまり重工には、官僚から見ても、「自分たちのやっていることは間違っていない」と思い込んでいる社員もいたということだ。

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テンペストの日本向けカスタマイズ仕様となりそうですね。F-35の開発に日本は参加しなかったので、F-2の代替をF-35で行うということはできなかったのですが (F-35は退役したF-4の後継) もし開発に参加して日本の要求する仕様が通っていればF-35で決まっていたと思います。

とはいえ開発参加国が多ければ多いほど仕様はテンコ盛りになってコスト削減するとなると貴様の国の要求がキツイからコストがかかるんだいや貴方の国の仕様は控えめに言っておかしいどこの国に対艦ミサイル4発載せて戦闘機飛ばす国があるってんだいいかげんにしろ、などと紛糾すること必至です。

テンペストは境遇が近い(同じとは言っていない)イギリスが開発している真っ最中ですが、ここに日本が相乗りできれば互いに変態いや傑作戦闘機が爆誕するという夢もあり得ます。将来的に日本が空母運用したときにも大丈夫ですしね。

ただせっかく開発した国産エンジンじゃなく英国製のエンジンになるのか、英国向けは英国製、日本向けは日本製という感じで分けるのか、果たして対艦ミサイルはちゃんと4発載せるか、変形合体は当然するんだろうな、とか様々な妄想が捗って夜も寝れない毎日です!! (寝ろ!

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共同開発するとぼったくられる、みたいな発想になってしまうF-2があるので理解できない事もないですが、F-2とF-3では全く状況が異なります。

F-3の開発にイギリスとイタリアが参加する、これが今回の状況です。テンペストは「構想」しかありませんが、F-3には「X-2」が既にあります。

F-22以上の機体が既にあるから、イギリスもイタリアも「参加させて」と言ってきています。

イギリスもイタリアもユーロファイターの後継戦闘機が必要です。全てF-35にする訳には行かない、という日本と同じ事情を抱えており、F-3の共同開発が正に「渡りに船」でした。

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MSJプロジェクトの最大の逆境は市場環境です。

2019年にスコープ・クローズの労使協定が76座席から90座席に拡張されることが確実視されていたため、MRJ~MSJ M90はそれを目指して90座席をメインに開発していました。

しかし、737Maxが連続事故を起こすなどがあり予定通りに妥結せず、76座席を超える機体は合衆国のリージョナルジェットとして販売が見込めない状況になりました。

そして2020年からは新型コロナウイルスの流行で航空需要が落ち込みました。このダブルパンチの中で開発が凍結され、中止も決まったと報道されています(公式発表はまだです)。

機体も審査で大きい指摘があり、機内配線の見直しなどを行っています。審査対応は三菱航空機の政治力のなさが見えていましたが、資金と時間をかけられれば技術的には解決可能と思われます。機体の国産率は30%~40%なので、開発には外国のサプライヤーも大いに噛んでいますし、国内の技術者も会社の枠を超えて集まるので(YSもその後の自衛隊向けの開発もそうしています)、技術力が全然期待できない、という状況ではありませんでした。

しかし、顧客も投資家もこの状況で待ってくれるほどお人よしではありません。政府も、自衛隊で採用するなどやり方はあったかもしれませんが、そうしたらしたで癒着や税金の無駄を指摘されたでしょう。

民間機の開発は技術だけではなく、企業の政治的な力も重要になります。三菱はそれが不足していた上に運もありませんでした。

エンブラエルが開発していたライバル機も、スコープ・クローズが妥結しないために開発停止に追い込まれています。経験あるエンブラエルができないことは三菱にはもっと無理です。

エンブラエルE175-E2開発、3年間停止 スコープ・クローズの影響 | FlyTeam ニュース
ブラジルの航空機メーカー、エンブラエルは2022年2月18日(金)、次世代機のE175-E2型を3年間、開発の一時停止を発表しました。エンブラエルは次世代機としてE2プログラムの開発を進めており、E1...

三菱はボンバルディアのRJを買収していますので、それを今後どう育てるかは気になっています。しかし、MRJ(MSJ)、E175、CRJと並べるとMRJが一番スマートでかっこよかったので、中止が本当なら残念でなりません。

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幾つかの異なる方向から考察してみます。

【システムインテグレーション】

この記事ではF-2開発の経験を通じて、日本の軍用機産業は「飛行制御プログラム」のノウハウを獲得したとしています。それはそれでいいのですが、最新の戦闘機や旅客機のような航空機開発でハードルが高いのは、”システムインテグレーション”(SI)だという重要な点を見逃がして、それを「飛行制御プログラム」のノウハウ取得でごまかして読者をミスリードしている気がします。

例えば、機内搭載のミサイルを撃つために胴体下部のベイの扉を開いたとします。それは火器管制プログラムが掌握すべき事象ですが、音速前後で飛んでいる航空機にとっては空力が激変する事になり、飛行制御プログラムがフィードフォード制御していないと機体が大きく揺れるでしょう。静的な力学応答の話ではなく過渡特性が重要だから、両者が緊密に連帯していないと機内搭載ミサイルを撃つたびにふらつく戦闘機となってしまう気がします。

そういうことを防ぐための”アビオニクス”と呼ばれる電子機器全体の統合され有機的に繋がって機能を十全に発揮するシステムを作り上げる技術が”システムインテグレーション”です。

確かに日本の航空機産業…特に、防衛省防衛装備庁(元の技術研究本部)と三菱重工など一部の企業は、大出力エンジンや高性能AESAレーダー、ステルスといった要素技術を磨いて来たのですが、SI技術に関してはまだ未熟と言わざるおえないと思います。これがセスナ機のような単純な航空機なら、試作機を作りながら問題点を改善する方法論で良いかもしれないが、超音速ジェット戦闘機だと大きな不具合を残したまま試作機を飛ばすと大惨事になるし、そんな事を繰り返しているといつまで経っても開発が進まない。世界各国の先進工業国でさえ、容易にはまともなジェット戦闘機が作れていない事からも、その難易度の高さが伺えます。超音速ジェット戦闘機用に個別の要素技術を開発しても、SIという大きなハードルが越えられないと使えない機体しか生み出せないと思います。

【コスト】

>「次期戦闘機に1兆4000億円の開発費を投じ、1機200億円ともされる機体を90機製造するのだ。総額は間違いなく3兆円を超える」

これは費用をダブルカウントしてる。実際の開発費がいくら掛るのかは分からないが、開発費が「1兆4000億円」だとして、その多くはMHIやIHIなどの民間企業が負担する社内的な開発費です。やがて90機の量産コストに案分されて支払われる。

記事では内部者の話として「1兆4千億円かかる」としているが、その情報源が曖昧だから、実際にどこまで『F-2代替機開発計画』のグランドプランが固まった上での話なのか良く分からないですね。そもそも『F-2代替機開発計画』の中で防衛省は『無人戦闘機開発』も発表しています。この発表内容がかなり奇妙キテレツで、新たに作る”F-2代替機”には、やはり新たに作る”無人戦闘機”を数機ほど搭載して運用する……という。ステルス機に無人機を2機以上も搭載する…というデザインが本当に『F-2代替機開発計画』として存在するなら、米軍で構想中のB-21などによる無人機運用計画と重なるレベルのまだ誰もこの世に生み出していない航空兵器です。そういう遠大とも言える構想が、僅か「1兆4千億円」で実現すると見積もっているとは到底思えないです。というか、そもそも”無人戦闘機”を2機以上搭載して運用する機体が「F-2戦闘機の代替機」と呼べるのかすら大いに疑問です。”無人戦闘機”は機外搭載するのかもしれませんが、巡航ミサイルのような使い捨て方式で無いのなら帰還できるだけの燃料や着陸装置も必要で、そういう本格的な航空機を”F-2代替機”の機体に2機以上も搭載して出撃するデザインが果たして成立するのか……分かりません。

「1機200億円ともされる機体」なのですが、1兆4000億円を90機で割れば、1機あたりの開発費は156億円にもなります(単純に案分すればですが…)。200億円から156億円から引いた残りの44億円で量産しろというのは、どう考えても無理な注文でしょう。仮に量産規模が90機で打ち止めなら、生産設備への投資資金回収などを考えれば1機の機体+エンジンの価格は80億円~100億円ほどと見るのが妥当に思えます。なので(仮に開発費が1兆4000億円とするなら)防衛省の取得予算は1機あたり250億円ぐらいが現実的に思えます。1兆4000億円の開発費の多くをメーカーではなく防衛省防衛装備庁の予算で賄うなら話は別ですが、開発費がどこまで機体価格に乗って来るのかが分からないまま論じても仕方のない話です。

>「仮にエンジンを開発せず、輸入品にすれば、約4000億円節約できるという」

日本の次期戦闘機開発計画の中で数少ない要素技術開発が進んでいるのがIHIのXF9-1系エンジンです。それを採用せずに輸入に頼る理由が分かりません。少なくとも欧州でこのエンジンに比肩できるモノを作る計画は無いはずです。英国が開発するとしている『テンペスト』も、そのエンジンを合弁で担当するRR社はこれまで同様に本気では戦闘機用エンジンを開発しない姿勢が透けて見えています。

↑英 次世代戦闘機 テンペスト

「約4000億円節約」というのも眉つばですね。仮にXF9-1系エンジンを量産に移せば、それからまた不具合でその対応の技術開発費が掛るでしょうが、さすがに約4000億円などという巨額は掛からないでしょう。

米国の2社とロシアの1社か2社ぐらいが、XF9-1系を越えるエンジンを作れるでしょうが、IHIがまだ量産していない点を除けばXF9-1系を採用しない理由がないと思われます。またコストに関しても、この種のエンジンは非常に高価ですから、開発費うんぬんだけでなく、交換用などでずっと取得し続けるランニングコストも考慮すべきです。わざわざ輸入して外貨を支払うよりも国内の軍需企業を潤わせる方がずっと税金の有効な使い方という事もあります。

>「エンジン開発は国内最大手の専門メーカーIHIが受け持ち、英国のロールス・ロイスと共同開発する方向だ」

実態は、英RRがIHIのXF9-1系エンジンのノックダウン生産/コピー生産…又は技術指導を望んでるんだろ。RRは今後も大型旅客機用の大バイパス比エンジンを開発生産するのに技術資源を注力したいから『テンペスト』用の低バイパス比エンジンを開発したくないんだと思うよ。自分で開発する気があるなら、わざわざIHIに接触なんかする必要はない。

【無人機】

>「すでに中国やロシアは戦闘機と連携する無人機の開発を進めている。数的に有利な中ロでさえ導入する技術を戦闘機数で劣る自衛隊が導入するのは必然ともいえる」

戦闘機と連携する無人機開発ではすでに米国が今年3月にオーストラリアで豪Boening社に試作機を作らせて飛ばしていますね。中露はそのレベルに達していません。

↑ロイヤルウィングマン オーストラリア・ボーイング社

数的不利を質で挽回しようとする発想は”戦艦大和”と同じで、多分に無理な注文です。既にジェット戦闘機開発では日本よりもずっと先行している中露に対して、後追いで日本が質で対抗できると考える根拠が分かりません。そもそも、「中ロでさえ導入する技術」と書いてますが、中露が本当に「戦闘機と連携する無人機」を運用するのかすら分かりません。まるで発想が、半島の”あの国”のようで、自国の軍事ドクトリンとか兵器体系とか考えずに、根拠不明なまま、他国が開発して新兵器を持ちそうだから自分達も持つべきだって発想では、開発途上ばかりでちっとも使えない未完成兵器の総合デパートのような惨状になると危惧します。

≪結論≫

そもそも”F-2代替機”のターゲットスペックが良く分からないから、1兆4000億円の開発費が高いのか安いのか何とも言えません。まず、仮想敵国の動きなどから日本の空をどうやって守るつもりなのかという軍事ドクトリンを策定して、それに必要な航空兵器を想定する必要があります。そして、手持ちの技術と入手可能な海外の技術と予算枠や費用対効果を勘案して、実際の要求項目と開発予算や単機の価格予定などを決めて行く訳です。そこには、米軍など友好国との連携や既存や近い未来の航空兵装の状況や人的資源や日本国民への説明と理解や、その他、種々のファクターも絡んで来ます。

開発にかかる予定金額だけで、高いか安いかは何とも言えません。

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航空機とくに軍用のものなんか配備されてからガチで使えるようになるまで、けっこうな時間がかかるものです。あのF-2でさえ配備されてからまともに運用できるようになるまで10年(それでも圧倒的に短い!!)かかりましたし。

新規開発の戦闘機が配備されたらすぐに完璧な状態だなんて、自動車か何かと勘違いしてませんか?

特にF-35なんてソフトウェアをどんどんアップデートして機能追加する事が計画で決まってます。配備したての頃なんて機銃も撃てない役立たず、なんて言われてましたが、まあ、最初はそんな「みにくいアヒルの子」なんですよ。これが白鳥になるまでどんどん進化改良をしていくわけですよ。

おや? 結果よりも経過が重要じゃなかったでしたっけ? (ニッコリ

私個人としては、ポンコツや役立たずと言われてるF-35がカワイくてしかたないですよ。アホ毛生やしてもいいぐらいですね(それはやめとこうか

そして改修改良が進み、気が付けば他の追随を許さない孤高の戦闘機となる事が約束されているので、これなんていうスポ根ドラマ?って思うのですよ。いいですか、今ポンコツや役立たずとか言ってる連中は後に「性能は良いけど金がかかりすぎる」「日本にそんな高性能なものは必要無い」とか言い始めますよ? あれ? 役立たずじゃダメじゃなかったんでしたっけ? ポンコツじゃダメじゃなかったんでしたっけ?

そんな連中の顔をよーく見て覚えておくことをお勧めしますよ (゚∀゚) !

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攻めてきた敵に見つからないように接近したくないんですか?

なんで迎撃側がステルス性なくてもかまわないと…錯覚していた? (ゴゴゴゴ

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確かに、イタリアの軍需産業って銃器のベレッタ社以外あまりパッとしませんね(偏見)。

しかし、軍用機の開発もそこそこしています。

・パナヴィア トーネード

西ドイツ、イギリス、イタリアが共同開発した戦闘爆撃機です。

・ユーロファイター タイフーン

ドイツ、イギリス、スペイン、イタリアが共同開発した多用途戦闘機です。

・AMX ギブリ

イタリアとブラジルが共同開発した軽攻撃機です。

・M-346

イタリアとロシアが共同開発する予定だったものの、計画が破綻してイタリアが独自に開発した練習機です。

・C-27J スパルタン

アメリカのロッキード・マーティン社と協力して開発した中型輸送機です。

・A129 マングスタ

イタリアの航空機メーカー・アグスタ社が独自に開発した攻撃ヘリコプターです。固定翼機とは勝手が違いますが「イタリア独自の軍用機」です。

見ての通り、イタリアは軍用機の開発製造の経験が少なからずあるので心配は無用でしょう。

まぁ、ドイツまで加わったら「日独伊とか大丈夫か」となりますし、フランスが加わったらめちゃくちゃになるでしょうし(タイフーンとラファールの関係性)、それにこれ以上増えたら「船頭多くして船山に登る」になるかと。

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