https://news.yahoo.co.jp/articles/e638bda7fb3d2171056fc363d43ed86455990b01
防衛省は2025年度から艦載用レーザーシステムの研究に乗り出す。近年頻発する地域紛争では、海面すれすれに飛行し艦船に襲いかかる小型飛行ロボット(ドローン)のスウォーム(編隊)攻撃や滑空型無人機の自爆攻撃などが相次ぐ。これらの攻撃に対し海上自衛隊の艦船からレーザーを次々と照射し、撃ち落としたり無力化したりできる防衛装備品の開発を目指す。研究期間は29年度までの5年間で、研究総額は191億円を想定する。 【写真】三菱重工が進水式、防衛省向け潜水艦「ちょうげい」 すでに防衛省は18年度から川崎重工業を通じ、陸上設置型のレーザーシステム研究や実証試験を行っている。艦載用の研究は陸上設置型の研究で得た知見を活用する。 艦載用の場合、陸上設置型に比べ、はるかに小型化が要求される。一方で小型になるとレーザーへの供給電力が不足するため、照射できても無人機を撃ち落とせない事態も想定される。 このため十分なレーザー出力を保つ電力の供給が課題になる。また海上自衛隊の護衛艦はレーダーをはじめ多数の電子機器を搭載しており、電力を大量に消費するため、艦内の電力をレーザーシステムにどれだけ回せるかもテーマになるとみられる。 同省は初年度の25年度にこうした技術課題を絞り込み、民間企業に委託して実際の開発に入る。無人機を探知したレーダーなどの方位や飛行速度情報をレーザーシステムに即座に連動させ、作動できるかもポイントになる。米国海軍では横須賀港に入港したミサイル駆逐艦「プレブル」にレーザー兵器「HELIOS(ヘリオス)」を搭載済みで、こうした外国の装備も参考にする見通しだ。
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