https://engineer.fabcross.jp/archeive/180803_belugaxl.html
仏Airbusは2018年7月19日(現地時間)、同社の大型輸送貨物機BelugaXLの初号機が、フランスのToulouse-Blagnac空港を離陸し、4時間11分の初飛行に成功したと発表した。シロイルカが笑っているようなフェイスペイントは、従業員2万人の投票で選ばれたものだ。
航空機部品の輸送を主な用途とするBelugaXLは、全長63.1m、高さ18.9mで、両翼の長さは60.3m。Rolls Royce製Trent 700エンジンを搭載する貨物専用機「A330-200F」貨物専用機をベースにした。貨物室の内径は8.8mで、最大離陸重量は227トン。最大積載量は51トンで最長4000kmの航行が可能だ。
コックピット、貨物室、後部セクションを従来機より下げ、輸送能力が30%向上した。たとえば、現行のBelugaSTではA350 XWBの翼を1つしか運べないが、BelugaXLでは2つ同時に運べる。単通路型のA320からワイドボディ型のA330シリーズやA350 XWBまで、胴体セクションや主翼、尾翼をまるごと空輸することが可能になる。
BelugaXLの開発は、A350 XWBなどの増産に対応するため、2014年11月にスタートした。今後、型式証明の取得を目指して10カ月にわたり600時間の飛行試験をし、2019年後半にサービスを開始する予定。2023年までに5機製造し、現行のBelugaSTは順次退役する。
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