2017年10月22日日曜日

プラスチックの難燃性|UL規格と酸素指数から見る難燃性の度合い

勉強の為に転載しました。


2013年7月1日更新
プラスチックの難燃性を見る指標として代表的なものに、UL94規格と、JISの酸素指数(OI)があります。プラスチックは電子部品、電気機器内の部品としても多用されるため、難燃性は材料の安全面を見る重要なパラメータの一つでもあります。種類によっても燃えやすさはかなり異なり、フィラーの添加によっても難燃化をはかったり、自己消化性の特性を付与したりすることも可能です。
JISで言う酸素指数とは、プラスチックに火をつけた状態で、その燃焼が持続するのに必要な最低酸素濃度をパーセンテージで示した指標です。一般的な空気の組成が酸素指数OIで見ると、20となるため、これを境目にこれよりも小さいものは可燃性でよく燃えるという見方ができます。
酸素指数の可燃性の目安
酸素指数燃えるか燃えないか
22以下可燃性。燃える。
23から27燃えるが、自己消火性。
27以上難燃性
一方、UL94規格もとてもポピュラーなプラスチックの難燃性を見るための指標です。燃焼試験のやり方に、水平燃焼試験と、垂直燃焼試験があり、以下のような燃えにくさについては以下のような目安となっています。
UL94規格のグレードの目安(水平燃焼試験)
UL94目安
HB自己消火性はないが、遅燃性であることを示す。3mm以上の厚さの試験片なら、燃焼速度が40mm/min以下であることが求められる。
UL94規格のグレードの目安(垂直燃焼試験)
UL94目安
5VAもっとも難燃性が高い。5回目に火を接触させた際に燃焼時間が60秒以下
5VBもっとも難燃性が高い。5回目に火を接触させた際に燃焼時間が60秒以下
V-02回(各10秒間)、炎に接触させても、燃焼時間が10秒以下
V-12回(各10秒間)、炎に接触させても、燃焼時間が30秒以下
V-22回(各10秒間)、炎に接触させても、燃焼時間が30秒以下
プラスチックの難燃性|UL94規格グレード、酸素指数
プラスチックの種類酸素指数UL94
ポリアセタール15から16HB
メタクリル樹脂(アクリル樹脂)17から18HB
ポリエチレン18から19HB
ポリプロピレン18から19HB
ポリエステル18から19HB
ポリスチレン18から19HB
ポリアミド(ナイロン66)24から25V-2
ポリカーボネート24から25V-2
ポリ塩化ビニル28から38V-0
ポリフェニレンオキサイド27から29V-1
難燃EPゴム24から28V-1
架橋ポリエチレン34から36V-0
難燃クロロプレンゴム30から35V-0
ポリビニリデンフロライド40から44V-0
シリコーンゴム(RTV)※室温硬化型26から32V-0
テトラフロロエチレン(重合するとテフロン)95

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