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最近ではオーディオアンプと言えば、
純粋に2chサウンドを極めるプリメインアンプと、
7.1chなどのホームシアターを構築できる
AVアンプに人気が二分されています。
こうした中で、どちらの方が
性能が良いか問われることがあるのですが、
これは一概に答えることはできません。
ひたすら音質にこだわるのか、
音と映像にこだわるのかで、
アンプ自体の構成や機能が違うからなんです。
そんな中で老舗メーカーのDENONから、
「PMA-800NE」が発売されました。
本機はあくまで音質にこだわり、
AVアンプとの違いを明確にした
プリメインアンプです。
今回はPMA-800NEの内容に迫って、
ピュアオーディオアンプとしてレビューにて、
その評価をしてみたいと思います。
DENON PMA-800NEってどんなプリメインアンプ?
PMA-800NEは
メーカー希望小売り価格が定められ、
税別7万円となっています。
価格からみると、オーディオ初心者から
中級者向けのモデルと言えますね。
DENONにはエントリーモデルにPMA-390REがあり、
こちらのメーカー希望小売り価格は税別5万2千円。
両機の価格差は、わずか1万8千円しかありません。
で、性能の指針となる出力は、
8Ωで50W+50Wとどちらも同じです。
これらの要素からすると、どちらも
ほぼ同じクラスのアンプと言えそうですね。
では、両機の違いはどこにあるのか?
それは単純に示すと2ヶ所です。
PMA-800NEは、PCM192kHz/24bitの
デジタル入力に対応しています。
アナログアンプを基本にしながら、
デジタル機器からの信号をダイレクトに
入力することが可能なのです。
ですから、例えば
CDプレーヤーから光デジタル端子を介して、
そのままデジタル音源を入力できます。
また、近頃のアナログレコードプレーヤーの、
人気の復活にも対応した機能もあります。
アナログアンプらしく、
フォノイコライザーを内蔵しているんです。
しかも、一般のアンプは
MM型カートリッジしか対応しないのに、
本機はマニアックなMC型カートリッジにも対応
しているんですね。
早い話、現代の流れに沿って
デジタル機器とも友達になれる反面、
過去に普及していたアナログプレーヤーとも
お付き合いできるアンプと言う訳です。
でもこれだけだと、本機はただ単にPM-390REの
機能バージョンアップ版?と思うかも知れません。
いえいえそれだけでは、音質的に
面白くありませんよね?
それを踏まえ、本機では音質に大きな影響を与える、
大型EIコアトランスと大容量ブロックコンデンサを採用、
音に余裕を持たせているんですよ。
後はまぁ、シンプルなプリメインアンプであるだけに、
機能的には飛び道具的なものはありませんが・・・。
では実際には、どんな音を奏でるのでしょうか?
すでにユーザーとなっている、
皆さんのレビューをネット上で集めましたので、
ご覧いただきましょう。
DENON PMA-800NEのユーザーレビュー
★「シルバーのボディでロゴもシンプル、カッコいいと思う。リモコンもシンプルなデザインで扱いやすい。音質は、スピーカーやプレーヤーにも左右される要素だと思うが、音の張り出しがある。しっかり聞こえるパワーは6畳では十分。防音対策しないと、ボリュームは9時までしか回せない。プリアンプとしての機能は、標準的ではないだろうか。入出力端子に関しては光入力・同軸入力を主に使用しており、2種類のスピーカーをつないで切り替えて楽しんでいる。」
★「これまで使っていたPioneerのA-50からの乗り換え。メーカーのグレードではダウン気味だが、デジタル入力がほしかったのと、Pioneerの中域から広域にかけてのスピード感・分解能の高さはとてもいいのだが、なんとなく低音不足を感じていた。AMPだけこの機種にすることで、低域の良さでバランスがよくなったと思う。スピーカーはZENSOR5を使っているが、豊かな低音になった。サイズもフルサイズにしては、小ぶりで設置も楽だ。」
★「操作性はシンプルで、特に説明書など見なくても分かりやすい。音質は低音がすごく、この機種にウーハー端子がないのも納得だ。スピーカーはJBL4305WH。ロック・ハードロック・メタル・パンクを聴くことが多いが、バンドの中ではペース音が大きく、バスドラムの音もちょっと大きすぎるかなと思うこともあるが、このあたりは本体で調整できる。迫力があるという意味で納得している。音が前に出てきて、ライブに来ているように元気になれる。」
★「ミニコンポからの買い替えであったが、デノンらしい低音再生とクリアなボーカルなど、期待していた通りのデノンサウンドだった。光入力があったので、下のモデルではなくこちらにした。」
DENON PMA-800NEの評価
冒頭でもお伝えしたように単純には、
PMA-390REをベースに、デジタル入力や
MC型フォノイコライザーが追加されたのが、
このPMA-800NEと言えるでしょう。
なので、CDやFM・レコードもMM型しか聴かない人は、
下位のPM-390REで良いのでは?と思うかも知れません。
ところがモデルが新しいだけに、
使っている中身の部品が違うんです。
実際に本機を店頭で視聴してみると、
中高音のクリアさや伸びは、あまり
PM-390REとの違いは感じなかったものの、
確かに低音の量感は豊かな印象を受けました。
私は自宅に旧PMA-390Ⅳと言うモデルがありますが、
これと比べりゃ全域に渡って大変透き通った音質だし、
低域が弾む力だってかなり違うなぁって感じましたよ。
製品の進化をつくづく感じてしまいました。
PIONEERやONKYOの同クラスの製品と比べても、
低域の豊かさはPMA-800NEの方が上だと思います。
一方、まだ初心者なので詳しいことはワカらんから、
安いPMA-390REでいいやと言う考えも否定しません。
しかし、今のところは
デジタル機器やアナログプレーヤーを使わない人も、
音質が良くなるのなら多少余分に予算を与えても、
後悔することなんてないのではないでしょうか?
PMA-800NEはハイクラスの
プリメインアンプではありません。
ですが、本機を中核として
この先周辺機器をグレードアップしても、
それぞれの良さをしっかり引き立てる
役割をするのではないか?と私は思うのです。
キャラクターが地味なプリメインアンプですが、
AVアンプとは違う別のメリットを感じさせる
コンポの1製品と言えるでしょうね。
または
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