「TypeScript 4.5」公開!
TypeScript4.5では「Awaited」型の導入を初めとして、数多くの新しい機能追加、改善などがあり、プログラミングの生産性向上、パフォーマンス向上などのメリットがあります。
では、両者は何が違うのか、TypeScriptはどんなメリットを持っているのか、TypeScriptはJavaScriptに置き換わるのかなど、「TypeScriptの超入門編」として解説をしていきます。そもそも「TypeScript」とは
何度もその対応を迫られましたが、ベンダー同士のコンセンサスには至らず、ここで「JavaScript」の進化が止まってしまったのです。
TypeScriptとは?JavaScriptとの違いも解説!「TypeScript」の特徴
JavaScriptが実行できるOSやブラウザであれば、TypeScriptは問題なく利用可能です。続いて、TypeScriptの特徴を列挙してみましょう。
TypeScriptはJavaScriptに型(Type)が追加されたスーパーセット(上位互換)であり、JavaScriptを書ける人であれば習得は早いでしょう。
TypeScriptはタイプセーフです。 型があることでコンパイル時にエラーが分かり、実行時のエラーを回避できます。
TypeScriptには型推論があるため、すべてに型指定をする必要がなく、 プログラマのコーディング作業を軽減できます。
JavaScriptでは型がないことから起きる、「実行して分かるエラー」から解放されます。
TypeScriptはMicrosoftが開発したオープンソース言語です。「TypeScript」と「JavaScript」の違い
JavaScriptは実行時にデータ型が自動で決められます。これを動的型付けと言い、コーディングが手軽に行える反面、実行をしてみないとエラーが見つからないという弱点があります。
一方、 TypeScriptは静的型付けを採用しており、変数のデータ型をあらかじめ決めておけるため、コンパイル時にエラーを判別でき、コードが読みやすいことから大規模開発に向いています。C#ではこの静的型付けが採用されています。
クラスとは設計図のようなもので、ソースコードを効率的、簡潔に記述するための仕組みです。TypeScriptではクラスを簡単に定義ができます。
TypeScriptはJavaScriptの上位互換であるため、JavaScriptの構文が使え、JavaScriptのライブラリーやフレームワークも利用可能です。
JavaScriptとは?人気のJavaScriptを5分で学ぶ「TypeScript」のメリットとデメリット
「TypeScript」のメリット
TypeScriptではクラスが作成できるため、JavaScriptと比べてコードの記述を大幅に簡略化できます。この結果、コードは短く読みやすくなり、コーディングの負荷や無駄を軽減できます。
TypeScriptはJavaScriptとの互換性が高いため、JavaScriptのライブラリーやフレームワークを活用できる他、JavaScriptエンジニアを短期間でTypeScriptエンジニアとして戦力化できるのも強みです。
TypeScriptは静的型付け言語のため、あらかじめ変数の型を宣言できることから、コンパイル時点でエラーを排除できます。そのためJavaScriptのような実行時エラーが起きにくいのです。
「Visual Studio」や「Visual Studio Code」などのエディタは、TypeScriptの入力支援機能をサポートしており、開発効率が格段に向上します。「TypeScript」のデメリット
JavaScriptが扱えるエンジニアでも、TypeScriptではクラスの作り方、データ型の設定方法など、JavaScriptにはない機能を新たに覚える必要があります。その学習ハードルは決して高くはありませんが、 TypeScriptの学習が必要な点はデメリットと言えるでしょう。
TypeScriptは一般的に使われるようになってから、まだ数年の新しい言語であるため、日本語での情報が少ないという弱点がありますが、この問題は時間とともに解消していくでしょう。「JavaScript」ではなく「TypeScript」をすすめる理由
「TypeScript」の求人状況
「TypeScript」の将来性
実際に、TypeScriptを利用したエンジニアの92%が満足しているという調査結果もあり、エンジニアの間でも既に高い評価を得ています。今回の Microsoftによる「TypeScript4.5」のリリースによって、その人気や需要はさらに高まるでしょう。
これを機にJavaScriptエンジニアの皆さん、フロントエンドエンジニアを目指す皆さんはぜひ「TypeScript」を習得してみてください。
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