2022年3月27日日曜日

AMDのCPU “Zen 4”はAVX3-512とBFloat 16をサポートする。

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AMD "Zen 4" Microarchitecture to Support AVX-512(techPowerUp!)
AMD Zen4 core in EPYC “Genoa” may support AVX3-512 instructions(VideoCardz)
AMD EPYC Genoa Zen 4 CPUs Rumored To Feature AVX3-512 & BFLOAT16 Instruction Sets, Firing Back at Intel Xeons(WCCF Tech)
[CPU] [rumor] A picture of Zen4 Genoa I saw in Post Bar, avx512? (Chiphell Forum)

AMDの次のCPUアーキテクチャとなる“Zen 4”は、第4世代EPYCである“Genoa”等に用いられるが、この“Zen 4”アーキテクチャでは新たにAVX3-512命令やBFloat16命令をサポートする。512-bitのAVX命令のサポートはAMDのCPU microarchitectureとしては初めてのものとなる。ただし、AVX-512命令群のうちどこまでの特別な命令群がサポートするかは今後確認する必要がある。また“Zen 4”で実装されるAVX-512命令群が“Zen 4”アーキテクチャを採用する全てのProcessor―エンタープライズ向けのEPYCからクライアント向けのRyzenまで同じように有効化されるのか、あるいはIntelと似た方向性でクライアント向けは一部の命令群にとどまるかも今後見ていかなくてはいけない。

情報の出所はChiphellのForumである。
 
AMD Zen 4 AVX-512 (2021年3月1日)

スライドの一部を切り取ったような画像が掲載されており、その中に今回の内容が含まれている。画像の内容は“Zen 4”の特徴を示したもので、以下の通りである。

  ・1 socketあたり64-coreを超えるコア数。
  ・コアあたりのスレッド数は2-thread
  ・2-socketまでの構成をサポート
  ・57-bit仮想アドレス、52-bit物理アドレス
  ・AVX3-512, BFloat 16、その他の命令セットの実装
  ・設計と製造の改良による性能およびPerformance per wattの向上

AVX-512はIntelの場合、Xeonでは“Skylake-SP”から、コンシューマ向けはMobile向けが“Ice Lake-U”から、デスクトップ向けが“Rocket Lake-S”から実装されている(Mobile向けは厳密に言うとCore i3 8121Uだけが出回った“Cannon Lake-U”からとなる)

AMDはこれまでAVX-512命令の実装を見送っていたが、次の“Zen 4”でいよいよAVX-512命令を実装することになる。一口にAVX-512命令と言っても内容は多岐にわたるので、どこまでの範囲かは今後の情報で確認する必要がある。またAVX-512命令に対応すべくハードウェア側も浮動小数点演算ユニットに何かしらの変更が加わっている可能性が高い。

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