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Technics、小型で11万円のネットワークCDアンプ「SA-C600」
- 山崎健太郎
2022年1月18日 13:15
パナソニックは、Technicsブランドの新製品としてコンパクトなネットワークCDレシーバー「SA-C600」を2月25日に発売する。価格は11万円。SA-C600との組み合わせも想定したブックシェルフスピーカー「SB-C600」もペア11万円で同時発売され、組み合わせると、計22万円でTechnicsの本格的なサウンドが楽しめるオーディオシステムが構築できる。
なお、スピーカーのSA-C600については別記事で紹介する。
ネットワーク、CDプレーヤー、アンプを一体化
高さ85mmの薄型コンパクトな筐体に、ネットワークプレーヤー、トップローディングタイプのCDプレーヤー、さらにフルデジタルアンプ、ラジオも内蔵。省スペースでも本格的なサウンドが楽しめる一体型オーディオとなっている。USBメモリーに保存した音楽ファイルの再生も可能。
アンプ部には、独自開発のフルデジタルアンプ「JENO Engine」を搭載。高精度なジッター低減回路と、独自の高精度PWM変換回路で構成されており、デジタル音源の高解像度な音の再現や、アナログ音源の柔らかな感触まで豊かに再現できるという。出力は60W×2(4Ω時)。推奨負荷インピーダンスは4Ω~16Ω。
さらに、CDの音楽データをハイレゾ音源に迫る情報量で再現するという「CDハイレゾ リ.マスター」機能や、Bluetoothやインターネットラジオ、AirPlayなどの圧縮音源を独自のアルゴリズムで圧縮前のオリジナル音源に近い信号へ復元する「Remaster」技術も搭載する。
MQAデコードにも対応しており、音楽配信サービスからダウンロードしたMQAファイルや、MQA-CDの再生も可能。
最上級クラスであるリファレンスクラスのターンテーブル「SL-1000R」に採用しているノイズ抑制技術を用いて、新開発した「Clean Powered Clock Generator」も搭載。クロック精度の向上によるジッターのさらなる低減と、厳重なノイズ低減と安定した電源供給により、「微小レベルの音や力強い低域を再現し、明瞭度の高い音像定位と見通しの良い空間表現を実現する」という。
電源部は、アンプ用の電源と、それ以外の電源を分けて、独立搭載した「Twin Power Supply Circuit System」を採用。ノイズや干渉による影響を排除するため、独立した2つのトランスを備え、それぞれに電源を供給。この専用トランスとアンプ部回路を最短距離で接続することでローノイズ化も徹底している。
天面にはトップローディング方式のCDプレーヤーを内蔵。透明のスライドドアを手動で開閉し、ディスクをセット。再生中に回転するディスクの様子をイルミネーションで照らし出すなど、「ディスク再生ならではの音楽と触れあう楽しみを深める」という。
トップパネルには質感豊かなヘアライン仕上げのアルミニウム材を採用。アルミニウム材は3mm厚を使用することで、内部振動の発生を低減し外部からの振動を抑制するなど剛性と制振性を向上させている。
85mmという高さは、Technicsのダイレクトドライブ方式ターンテーブル「SL-1500C」や「SL-1200MK7」のボディ部と高さを揃えたもの。デザインのテイストも合わせており、「2台を横に並べた時には一体感のあるオーディオシステムとしての雰囲気を演出する」という。
ネットワーク再生も可能で、chromecast built-in、Spotify Connect、TIDAL(日本未サービス)、Deezer、Amazon Musicに対応。インターネットラジオも受信でき、AirPlay 2もサポート。Bluetooth受信も可能。Bluetoothでは、SBCとAACコーデックに対応。専用アプリ「Technics Audio Center」を使えば、音楽ソースの選択や設定の切り換えなど、各種操作をスマホやタブレットから行なえる。
自動音場補正の「Space Tune」も搭載。本体に搭載したマイクを用いて、再生しているサウンドを測定し、自動的に最適な音質に調整してくれる。
スマホ/タブレット向けアプリ「Technics Audio Center」もしくは、本体の設定から、スピーカーの設置位置に応じて4つのプリセットから補正を選ぶ事も可能。プリセットは、前後左右の空間が空いた「Free」、壁際に置く「Wall」、コーナー設置用の「Corner」、棚の中などに置く「InaShelf」を用意する。
さらに、左右のスピーカーのそれぞれに最適な設定を選べる「L/R Custom」モードも搭載。例えば、左のスピーカーはコーナーに、右のスピーカーは棚の中に置くなど、左右で設置場所が異なる場合にも対応できる。
また、iOS用のアプリでは、iOS機器に内蔵したマイクを用いて、テストトーンを集音。より高精度な周波数特性の測定・補正を行なう事もできる。
MM型カートリッジに対応したフォノイコライザーアンプも内蔵。LINE出力のないアナログレコードプレーヤーとの接続ができ、手軽にレコード再生が楽しめる。フォノイコライザーアンプは専用電源を用いてノイズの影響を低減。外部ノイズを遮断するシールド構造により、高純度の信号増幅を実現している。
光デジタル入力も備え、入力を検出すると自動的にパワーオンになる。これにより、テレビと連動させて、テレビ用アンプとして使うことも可能。サブウーファー出力も備えている。
チューナーはFMラジオのみ。PC用のUSB入力も搭載。無線LANを内蔵するほか、LAN端子も装備する。入力端子はアナログRCA、Phono(MM)、光デジタル、同軸デジタル、PC入力(USB-B)。フロントにもUSBメモリー再生用のUSB-Aを備えている。
外形寸法は340×341×94mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約4.8kg。消費電力は46W。
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