2023年2月24日金曜日

はじめてのクラウドシフトにも最適な「ファイルサーバーのAWS移行」のポイントとは? -クラウドシフトカンファレンス イベントレポート(3)-

https://ict-miraiz.com/aws-cloud-shift-conference-file-server-point-report/


2022年10月26日、シーイーシーは「クラウドシフトカンファレンス 今から始めるDX -AWSを活用した明るいミライのために-」をオンラインで開催しました。
(主催:株式会社シーイーシー、協賛:アマゾンウェブサービスジャパン合同会社)


クラウド導入担当になったものの「どこから始めればよいかわからない」とお困りの方も多いのではないでしょうか。

本記事では、はじめてのクラウドシフトに最適な「ファイルサーバーのAWS移行」のポイントが詳しく解説されたセッション「はじめてのクラウドシフトはファイルサーバーがオススメ。AWSへの移行で注意すべきポイントとは?」をレポートします。

【ピックアップセッション】はじめてのクラウドシフトはファイルサーバーがオススメ。AWSへの移行で注意すべきポイントとは?

はじめてクラウドシフトに取り組む場合、どこから進めるのがよいのでしょうか。

クラウドシフトは、緊急度が高く、難易度が低いものから検討するべきだと言われています」と、シーイーシー サービスインテグレーション事業本部の上野。ファイルサーバーの移行は、データ消失やビジネスリスクにつながるため緊急度が高く、一時停止が可能なため難易度が低いと言われており、クラウドシフトのファーストステップに最適です。

総務省の「令和2年通信利用動向調査」でも、クラウドサービスを利用する企業の半数以上が「ファイル保管/データ共有」をクラウド化しています。クラウド導入済み企業200社に対するシーイーシーのアンケート調査では、「ファイルサーバーの利用手順が異なるため、最初は戸惑いを感じた」「移行は簡単だと思ったが、想定より大変だった」といった声が寄せられ、移行時に課題を感じた企業の多さがうかがえました。

AWSクラウドにファイルサーバーを移行する4つのポイントとは

それでは、ファイルサーバーのAWSクラウドへの移行には、どのようなポイントがあるのでしょうか。次の4点が解説されました。

ファイルサーバー移行の4つのポイント

  1. AWSのサービス構成
  2. ネットワークの接続方法
  3. Active Directoryの構築
  4. 既存データの移行

ポイント1. AWSのサービス構成

ファイルサーバーを構成するAWSサービスの組み合わせには複数のパターンが考えられます。代表的な3つのパターンについて、メリットとデメリット、おすすめの使い方が解説されました。

例えば、次のような組み合わせがおすすめです。
・オンプレミスと運用を変えたくない方:「Amazon EC2」 + 「Amazon EBS」
・大量データを長期保管したい方:「Amazon S3」 + 「AWS Storage Gateway」
・運用負荷を減らし、Active Directoryと連携したい方:「Amazon FSx for Windows File Server」 + 「AWS Directory Service」

ポイント2. ネットワークの接続方法

続いて、AWSに接続するためのネットワークが解説されました。通話品質・セキュリティ・納期・価格の観点から、インターネット網を経由する「インターネットVPN接続」、または、閉域網を経由する「IP-VPN接続」がおすすめだといいます。

それぞれ次のAWSサービスが利用できます。

インターネットVPN接続
  • ユーザーの拠点にVPNルーターを設置する「AWS Site to Site VPN」
  • PCにソフトウェアを導入する「AWS Client VPN」
IP-VPN接続
  • AWSの専用接続サービス「AWS Direct Connect」

ポイント3. Active Directoryの構築

アカウントとパスワードでユーザーを一元管理するActive Directory(AD)は、一定数以上のユーザー・機器のアクセス管理に不可欠です。AWS上でADを新規構築するか、既存のADをAWS上のADにレプリケーションして構築します。

ポイント4. 既存データの移行

既存ファイルサーバーからのデータ移行は、実施可能な時間帯やネットワーク環境によって所要時間が変わります。事前に自社環境のスループットを計測することがおすすめです。

移行方法としては、下記が代表的だと言います。

  • Windows標準で提供されている「Robocopy」コマンド
  • オンプレミスサーバーとAWSストレージ間のデータ移行を自動化する「AWS DataSync」

さらに、お客様事例が4つのポイントに沿って解説されました。「ファイルサーバーへの移行は1つだけの方法ではありません。今ご説明したように、それぞれのポイントで選択肢がありますので、ポイントごとに検討をしてみてください」

AWSクラウドあんしん導入・運用サービス

最後に紹介されたのが、シーイーシーの「AWSクラウドあんしん導入・運用サービス」です。設計構築から運用保守までいくつかの環境をテンプレート化し、より簡単に、より迅速に、クラウド利用をスタートできます。

約20分間に具体的な解説が凝縮され、ファイルサーバーのAWS移行を考えている方の参考になるセッションでした。ぜひご視聴ください。

シーイーシーは、企業のクラウドシフトを豊富なサービスで支援します。AWS活用を検討中の方は、お気軽にお問い合わせください。

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