イヌの尿からiPS細胞を高効率で作製 大阪公立大など世界初の手法

https://news.yahoo.co.jp/articles/90b432a94c711e9fae7acd4804daa27eb3852c6c

獣医療での再生医療の促進に期待 12/22(金) 1:00 Yahoo!ニュース 184 読売テレビニュース 大阪公立大学などの研究グループが、イヌの尿から高効率でiPS細胞を作製することに成功したと発表しました。従来の作製方法とは異なる世界で初めての手法で、犬や猫への高度医療が求められている中、イヌiPS細胞を用いた新たな治療法の開発が期待されるということです。 提供：大阪公立大学 研究グループによりますと、イヌのiPS細胞はヒトiPS細胞に比べて作製が難しく、作製効率を向上させるためには異種由来の細胞を使用する必要があります。今回、研究グループは、イヌと人の遺伝子配列を比較することで、イヌのiPS細胞の作製に有効な6つの遺伝子を特定。その遺伝子を尿由来の細胞に導入した結果、従来の手法に比べ作製効率が約120倍に上昇したということです。世界で初めての手法で、異種由来の細胞を必要とせず、採取する際に痛みを伴わない尿由来の細胞を使うことでイヌの負担も軽く済むということです。 獣医療の発展によりイヌやネコも長寿になっていますが、治せない疾患や解明されていない病気も多く存在し、イヌiPS細胞を使った再生医療や遺伝子疾患研究の促進が期待されています。 研究グループは、今後、世界中の研究者にイヌiPS細胞を提供することで再生医療や病気の解明につなげたいとしており、イヌだけでなくネコなどのほかの動物iPS細胞の開発にも貢献したいとしています。