https://news.yahoo.co.jp/articles/190f88de1b55d0895d8f0e8d346bc37cb7161579
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ガソリン車の給油時間に匹敵する充電速度がついに実現
BYDは既存の乗用EV充電システムの常識を覆す1000kW(=1MW)の超高速急速充電を可能にした「スーパーeプラットフォーム」を発表、併せて同システムを初採用するセダン「漢(Han)L EV」とSUV「唐(Tang)L EV」の予約受付(中国国内)も開始した。同社はこの新システムに対応した1360kW急速充電器を中国全土に設置するとともに、今後、既存のEVにも順次同システムへのアップデートを実施する。ガソリン給油に匹敵する短時間で充電セッションが完了する、新たな時代が到来した。 【写真】最高出力580kW/最大トルク5500Nmを発生するモーター、そしてスーパーeプラットフォーム 全固体電池、SDV、高度運転支援や自動運転ほか、EV関連技術の開発競争がし烈を極めている。駆動方式をエンジンからモーターに置き換えたのがEV第1世代だとすれば、いま起こっているのは「EVでなければできないこと」をいかに早く実現するかが焦点。すでに急速に進行しているSDV化やE2E自動運転はもちろんだが、全固体電池ほかEVならではの基本性能の向上もまた新たなステージに突入している。 そんな激化する開発競争のさなか、わずか5分間でも400km走行相当の充電が可能なEV充電システムをBYDが発表した。「スーパーeプラットフォーム」と名付けられたこの新システムは、現在主流になりつつある800Vアーキテクチャーを超える1000Vの高効率オペレーションを採用し、その充電速度レートは量産EV最速の「10C」を達成している。「C」は充放電の速度(≒最大電流値)を表す単位だ。
半導体からバッテリーまで自社で開発・生産するBYDの凄み
新充電システムの核となるのは、同社が独自に開発・生産するSiC(炭化ケイ素半導体)。最大1500Vの耐圧と1200Aの電流を流せるという。そして、量産EV用として世界最速の3万0511rpmを達成した新開発の駆動用モーター(最高出力580kW/最大トルク5500Nm)、超急速充電に対応するため設計を一新したLFPブレードバッテリーが、「スーパーeプラットフォーム」を構成する屋台骨だ。 なかでもブレードバッテリーは、内部の抵抗を50%低減して充放電性能を高めるとともに構造変更により温度変化への耐性も向上。さらにクーリングも、従来型の片面のみから両面冷却式に変更するなど、性能の安定化と長寿命を両立している。バッテリーメーカーでもあるBYDの面目躍如だ。
最大1360kWの出力を発揮する超高速充電器ネットワークも自前で展開
この新システムの能力を最大限に引き出し、また近い将来の普及に備えて、BYDは最大1360kWの出力を発揮する超高速充電器を中国全土に4000台以上設置する計画も発表した。電力事情が安定していない地域には、太陽光発電パネルと1000kW級の蓄電システムも併設するという。テスラの最新型V4スーパーチャージャーは500kW出力だが、その数はまだ多くない。
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